世界で最も育成に成功している国はイングランドであると以前、別記事でも述べましたが要因の一つにプレミアリーグの水準が高くなってきていることが上げられます。ビック6と言えども毎試合油断はできません。さて司令塔やストライカーに目が行きがちですが、左サイドバックに注目してみるとそこでも熾烈なスタメン争いを繰り広げています。
今回は若手に注目して、ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)とベン・チルウェルの比較をしていきます。
19/20シーズン、彼らはどのようなプレースタイルの違いがあり、どのような成績を残しているのでしょうか、はたまたEUROのスタメンの座にはどちらが相応しいのでしょうか。
(※本記事におけるスタッツは19/20プレミアリーグ29節終了時点のものを参照しています。)
目次
【全体スタッツ】両選手、順調にスタメン定着
ルーク・ショー | ベン・チルウェル | |
18 | 出場試合 | 23 |
0 | ゴール | 2 |
0 | アシスト | 3 |
5 | イエローカード | 2 |
0 | レッドカード | 0 |
両選手とも20試合以上に出場。しかも全ての試合でスタメン出場を果たしており、レスターの主力として定着しています。
その中でもリカルド・ペレイラは欠場わずか1試合を除く全試合にフル出場。不動の右サイドバックとしてチームを牽引しています。
そして数字だけで見るとゴール数とアシスト数は両選手ほぼ互角。もっと細かいスタッツを見ていきましょう。
【攻撃スタッツ】リスクを取り攻撃参加するベン・チルウェル
ルーク・ショー | ベン・チルウェル | |
0.5 | シュート/1試合 | 0.6 |
0.2 | 枠内シュート/1試合 | 0.2 |
2 | ポストヒット | 1 |
0 | PK獲得 | 0 |
0 | ビックチャンスでのゴール | 1 |
0 | ビックチャンスでのミス | 1 |
9 | ビックチャンス創出 | 5 |
15.2 | パス/1試合 | 22.3 |
86.9% | パス成功率 | 78.2% |
61.5 | タッチ/1試合 | 90.3 |
1.4 | クロス/1試合 | 3.7 |
0.2 | ボールロスト/1試合 | 0.7 |
0.8 | キーパス/1試合 | 1.2 |
0.6 | ドリブル/1試合 | 0.7 |
0.3 | 被ファウル/1試合 | 1.2 |
【守備スタッツ】デュエルに強いルーク・ショー。ワンビサカと共に双璧を成す
ルーク・ショー | ベン・チルウェル | |
0.6 | 失点 | 1.0 |
0.3 | シュートブロック/1試合 | 0.2 |
1.0 | インターセプト/1試合 | 1.0 |
1.5 | タックル/1試合 | 1.1 |
2.4 | クリア/1試合 | 2.0 |
1.2 | 空中戦勝利数 | 2.1 |
0 | 失点に直結したミス | 1 |
0.9 | ファウル/1試合 | 1.1 |
守備スタッツに関しては、ルーク・ショーがやや上回る結果となりました。ルーク・ショーの守備の特徴は、タックル成功率や50/50チャレンジなど球際に集約されています。
マンチェスター・ユナイテッドで右サイドバックを守るワンビサカも対人の強さを誇るので、双壁が形成されています。
【徹底比較Winner】ベン・チルウェル
「イングランド若手左SB徹底比較」と称して、スタッツを参照しながらルーク・ショーとベン・チルウェルのプレースタイルの違いを見てきました。イングランド代表においてもベン・チルウェルのほうが多く出場数を稼いでおり、監督の評価もベン・チルウェルがやや上と言えます。
一方で右サイドでも熾烈なサイドバック争いが繰り広げられています。どちらも攻撃的なオプションでいくのか、それともバランスを取るのかを迫られたときにリスクの高いベン・チルウェルを起用するのか、はたまた安定感のあるルーク・ショーを起用するのかはケースバイケースでしょう。
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