【ベルギーの神童】ユーリ・ティーレマンスのプレースタイル徹底解説

プレミアリーグ2019-20シーズン、第29節を終えて3位と好調をキープするレスター。

プレミアリーグ得点ランキング1位のジェイミー・ヴァーディーが注目されがちですが、ヴァーディー以外へとパスを供給する、バーディーの決定機を演出する中盤の選手は期待の若手揃いです。ベテランと若手の融合をうまく果たしているレスター。その中でも今回は2019年にレスターに移籍してきたベルギーの神童、ユーリ・ティーレマンスを紹介します。

ジェームズ・マディソンと共にCMを務める神童ティーレマンスのプレースタイルに迫ります。

ユーリ・ティーレマンスのプロフィール

ユーリ・ティーレマンスのプロフィール
名前 ユーリ・ティーレマンス
生年月日 1997年5月7日(22歳)
国籍 ベルギー、コンゴ
身長 176cm
体重 72kg
背番号 8
ポジション MF
前所属チーム ASモナコ(リーグアン)

Rabona PR

ユーリ・ティーレマンスの経歴

ティーレマンスは1997年、ベルギー人の父とコンゴ人の母の元で生を受けます。

5歳の時からベルギーリーグの名門RSCアンデルレヒトに入団。順調にステップアップしていき、なんと15歳9ヶ月でトップチームデビューを果たしました。これは当時のベルギーリーグで4番目に若いデビューです。(この若さで4番目ということが恐ろしい…)

16歳の時には16歳148日でUEFAチャンピオンズリーグに出場。当時の大会史上3番目の若さです。高校2年生がCLでプレーしていると考えたら、とんでもない成長スピードです。

アンデルレヒトでは4年間在籍してリーグ戦99試合出場の19ゴール16アシスト。一躍ビッグクラブの目に留まり、激しい争奪戦の末ASモナコが移籍金2500万ユーロ(約31億円)で獲得しました。

モナコでは2シーズンでリーグ戦47試合に出場し5ゴール2アシスト、CLに10試合出場して1ゴールを記録。2019年の一月からはレスターにレンタル移籍し、13試合で3ゴール5アシストと大活躍し、その年の夏にレスターに完全移籍。移籍金は当時のレスターの移籍金最高額である4,000万ポンド(約54億円)と、大きな期待を背負ってプレミアリーグに上陸しました。

ティーレマンスのプレースタイル

それではティーレマンスのプレースタイルに迫っていきます。
ティーレマンスのメインポジションはCMであり、ジェームズ・マディソンと2シャドーのような並びをしています。システムによってはCDMエンディディと並び、一列後ろでもプレーすることができる選手です。
ティーレマンスはパスを得意とする司令塔です。プレースタイルは個人的にチアゴ・アルカンタラ(バイエルン・ミュンヘン)、日本が誇るファンタジスタ、小野伸二に似ていると感じます。引退した選手だと、オランダのスナイデルが非常に似たプレースタイルです。ティーレマンスが持つ特筆すべき武器は主に2つ。
  1. キック精度
  2. ボールキープ

です。

1. キック精度

ティーレマンスはキック精度がとても高く視野も広いので、長短のパスを出し分けることができる器用な選手です。スタッツを観てもパス成功率は82.4%とプレーエリアを考慮しても非常に高い数字です。

1本のパスでチャンスが演出できる選手でもあり、19/20プレミアリーグにおいて、キーパスは35本ビックチャンス演出数6アシストは5を記録し、移籍1年目にしてクラブにとって欠かせない存在となっています。

またロングパスの成功数は74本を記録しています。これはGKカスパー・シュマイケル、CBチャグラル・ソユンクに続くチーム3位であり、このスタッツから長短のパスが使い分けられる非常に能力の高い選手であることが分かります。さらに驚くべきは両利き!?と目を疑うほど左右でキック精度が変わらない点です。両足からキラーパスがぽんぽんと出てくる選手は、相手にとって脅威以外のなにものでもありませんし、FWバーディーからすると頼もしい存在です。

レスターに入団後は、ペナルティーエリア内でのゴールが多いですが、モナコやアンデルレヒトに在籍していた時期はミドルシュートでもゴールを量産していました。

ペナルティエリア周辺でフリーでボールを持つと、何かをやってくれるという期待を持つワクワクする選手です。

関連記事

【徹底比較!】ディーン・ヘンダーソン vs カスパー・シュマイケル チームの好調を牽引する守護神

チャグラル・ソユンク(レスター)とハリーマグワイア(マンU)のプレースタイルをスタッツを元に徹底比較!

2. ボールキープ

理想の選手はジネディーヌ・ジダンだと語るティーレマンス。中盤でボールロストする機会は滅多にありません。フェイントで相手を抜くよりは、プレスをかけてきた相手を少ないタッチで交わすシンプルなプレーを特徴としており、ボールキープ力にも定評がある選手です。ティーレマンスの被ファウル数は1.1と高い数字であり、ファウルをもらう技術をも持ち合わせています。

一方の守備は及第点の活躍であり、レスターではアンカーを務めるエンディディとその役割を相互補完しています。

 

ベルギー代表での活躍

前述したようにティーレマンスは15歳でトップデビューするほどの神童なので、アンダー世代でもベルギー代表に名を連ねます。

U-15、U-16、U-21、そして2016年には国際Aマッチ出場。2018年のワールドカップでも代表に選出されていました。

将来の『赤い悪魔』を引っ張っていく存在であることは間違いありません。

ティーレマンスの市場価値

最後に、ティーレマンスの現在の市場価値を、サッカー選手の市場価値を掲載しているサイト「Transfermarekt」で調べました。

ティーレマンスの市場価値は2020/04/29現在で4400万ユーロ(約50億)。入団時とあまり評価は変わってませんが、忘れてはならないのが彼はまだ22歳。この若さでこの評価額は十分であり、伸びしろも計り知れません。
ちなみにチームメイトで同じMFのジェームズ・マディソンの市場価値は4,800万ユーロ。2選手の評価はほぼ一緒です。

関連記事
 

バランサーとして変貌を遂げつつあるティーレマンス

レスター入団以前は、2桁得点を記録したシーズンもあったほど攻撃的なMFだったティーレマンスですが、今シーズンはより全体のバランスを意識したプレーが見られます。レスターのロジャーズ監督の信頼も厚く、今季は28試合に出場。チームへの適応の早さも随一であり、既にクラブの中心となりました。

来シーズンもその高精度なキックで我々を魅了してくれるでしょう。今後もティーレマンスの活躍からは目が離せません。

19/20 プレミアリーグシーズンスタッツ

ユーリ・ティーレマンス
出場 28
ゴール 3
アシスト 5
イエローカード 1
シュート/1試合 1.64
枠内シュート/1試合 0.39
ポストヒット 1
ビックチャンスでのゴール 1
ビックチャンスでのミス 0
ビックチャンス創出 6
パス/1試合 46.9
パス成功率 82.4%
タッチ/1試合 60.4
クロス/1試合 1.6
ボールロスト/1試合 0.8
キーパス/1試合 1.3
ドリブル/1試合 0.8
被ファウル/1試合 1.1
シュートブロック/1試合 0.11
インターセプト/1試合 0.64
タックル/1試合 1.14
クリア数/1試合 0.36
空中戦勝利 0.75
失点に直結したミス/1試合 0.00
ファウル/1試合 0.96

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。