【新生ドリブラー徹底比較】ウィルフレッド・ザハ vs アラン・サン=マクシマン

プレミアリーグを代表するドリブラーと言えばエデン・アザール(現レアル・マドリード)でした。1試合あたりのドリブル数は3.9、被ファウル数は3.1とどちらも18/19シーズンではプレミアリーグ1位の記録です。彼がプレミアリーグの舞台からいなくなった今、誰がドリブラーの代名詞を手にするのか期待がかかった19/20シーズンですが、ここでは2人の選手をピックアップしてみたいと思います。ウィルフレッド・ザハ(クリスタル・パレスFC)と アラン・サン=マクシマン(ニューカッスル)です。両選手共にアザールとは違ったタイプのドリブラーであり、プレースタイルはネイマールに似ています。とことん仕掛けるのでボールを持ったらワクワクする選手たちです。彼らの今シーズンの活躍をスタッツで解説しながらどちらが新生ドリブラーの名に相応しいのかに迫っていきます。

(※本記事におけるスタッツは19/20プレミアリーグ29節終了時点のものを参照しています。)

【全体スタッツ】全試合出場と絶好調のウィルフレッド・ザハ

ウィルフレッド・ザハ アラン・サン=マクシマン
出場数 29 18
ゴール 3 2
アシスト 3 1
イエローカード 4 0
レッドカード 0 0
怪我で一ヶ月の離脱を余儀なくされたサン=マクシマンは出場数が18でとどまっています。それまで好調だっただけに残念な事態ですが、怪我はつきものなので仕方ありません。
一方のザハは全試合出場と絶好調ですが、ゴールやアシストは控えめです。

【攻撃スタッツ】勇猛果敢なザハ&高確率でチャンスを演出するサン=マクシマン

ウィルフレッド・ザハ アラン・サン=マクシマン
シュート/1試合 1.5 1.7
枠内シュート/1試合 0.4 0.8
ポストヒット 1 2
PK獲得 1 0
ビックチャンスでのゴール 0 0
ビックチャンスでのミス 4 3
ビックチャンス創出 2 5
パス/1試合 30.3 14.5
パス成功率 80.6% 76.6%
タッチ数/1試合 59.8  35.2
クロス/1試合 12 16
ボールロスト/1試合 4.0 1.7
キーパス/1試合 1.0 1.3
ドリブル/1試合 4.7 4.4
被ファウル/1試合 3.2 1.5
さて両選手の主戦場のスタッツに迫っていきます。
全体をザッと見渡すと、ザハは仕掛ける回数が目立つチャレンジャー、サン=マクシマンはボールを持つ回数こそ少ないものの持ったら高確率でチャンスを演出するというプレースタイルの違いが見えてきました。
ザハで着目すべき点はまず1試合あたりのドリブル数4.7。これは、プレミアリーグ2位の記録です。被ファウル数もリーグで2番目に多い3.2を記録しており、ディフェンスに恐怖を与える勇猛果敢なドリブラーです。ところがボールロスト数も4.0と多いのですが、そちらは目をつぶりましょう。
一方のサン=マクシマンはビックチャンスの創出数がザハより多いという点に目が付きました。タッチ数やパス本数、は少ない中でこれだけのチャンスを演出できる精度の高さを持ち合わせています。
ドリブル数は4.4とこちらはリーグ3位のスタッツを記録し、ボールロストも1.7とザハに比べると格段に少ないプレイヤーです。狙った獲物は逃さない、スナイパーのような仕事ぶりを魅せています。余談ですが、サン=マクシマンのIQは145と言われています。この高精度は頭脳からくる計算されたプレーなのかも知れません。

【守備スタッツ】粗さが目立つが守備にも奔走するウィルフレッド・ザハ

ウィルフレッド・ザハ アラン・サン=マクマシン
シュートブロック/1試合 0.07 0.11
インターセプト/1試合 0.52 0.44
タックル/1試合 1.34 0.44
クリア/1試合 0.07 0.11
空中戦勝利 0.28 0.33
失点に直結したミス 0.00 0.00
ファウル 1.38 0.67
守備は両者控えめです。ザハのほうがタックル数が多い分、ファウル数も目立ちますが、守備へ奔走している証拠です。先程ザハのボールロスト数の多さに触れましたが、失点に直結するようなミスはありません。
つまりボールをロストしても良いアタッキングサードで仕掛けることを徹底していると言えます。
徹底比較WINNER:ウィルフレッド・ザハ

 

今回の徹底比較『新生ドリブラー』はウィルフレッド・ザハの勝者とします!
アラン・サン=マクシマンのスナイパーのような仕事ぶりには度肝を抜かれましたが、全試合出場していること、仕掛けの数、被ファウル数を決め手としました。
BIG6以外から強烈なドリブラーが誕生するという面白い展開になってきましたが、この活躍を見るとザハもサン=マクシマンもビッククラブが放っていくはずがありません。来シーズンの活躍の舞台はどこになるか期待を膨らませていたいと思います。