【コロンビアの至宝】ハメス・ロドリゲスの経歴・プレースタイルを解説

ハメス・ロドリゲスは2014年ワールドカップで爆発的な活躍を見せ、一躍スターへと登りつめました。その後レアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンでは期待以上のプレーはできなかったものの、エヴァートンに移籍後は抜群のテクニックを見せ復活の狼煙を上げています。この記事では、ハメス・ロドリゲスのサッカー人生を振り返るとともにプレースタイルを解説します。なぜハメス・ロドリゲスがここまで評価されているのかイマイチわからない方は参考にしてみてください。きっと彼の魅力に気づくはずですよ。

ハメス・ロドリゲスのプロフィール

生年月日 1991年7月12日
国籍 コロンビア・スペイン
出身 ククタ
身長 180㎝
体重 75㎏
利き足
ポジション MF
背番号 エヴァ―トン:19
コロンビア:10
タイトル ・エンビガドFC
カデゴリア・プリメーラB:1回(2007)
CAバンフィエルド
プリメーラ・ディビシオン:1回(2009)
・FCポルト
UEFAヨーロッパリーグ:1回(2010-11)
スーペル・リーガ:3回(2010-11、2011-12、2012-13)
タッサ・デ・ポルトガル:1回(2010-11)
ポルトガル・スーパーカップ:3回 (2010、2011、2012)
・レアル・マドリード
FIFAクラブワールドカップ:2回(2014、2016)
UEFAスーパーカップ:2回(2014、2016)
UEFAチャンピオンズリーグ:2回(2015-16、2016-17)
プリメーラ・ディビシオン:2回(2016-17、2019-20)
・バイエルン・ミュンヘン
DFLスーパーカップ:2回(2017、2018)
ブンデスリーガ:2回(2017-18、2018-19)
DFBポカール:1回(2018-19)
・コロンビア代表
トゥーロン国際大会:1回(2011)・個人
プリメーラ・ディビシオン最優秀若手選手賞:1回(2009)
コパ・リベルタドーレス最優秀若手選手賞:1回(2010)
トゥーロン国際大会最優秀選手賞:1回(2011)
プリメイラ・リーガ年間最優秀若手選手賞:1回(2011-12)
ポルトガル・ゴールデン・ボール:1回(2012)
FIFAワールドカップ・ゴールデンブーツ:1回(2014)
FIFAワールドカップ・最優秀ゴール:1回(2014)FIFAプスカシュ賞:1回(2014)
リーガ・エスパニョーラベストイレブン:1回(2014-15)
コパ・アメリカベストイレブン:1回(2019)

ハメス・ロドリゲスの経歴

この記事を読んでいる方は、2014年のワールドカップやそれ以降の活躍を見てハメス・ロドリゲスを知った方が多いのではないでしょうか。ハメスがワールドカップ以前から才能あふれる若手選手として注目を集めていたことを知らない方も多いでしょう。そこでここからはハメスのサッカー人生を幼少期から振り返って紹介します。

サッカー選手の父のもとに生まれる

ハメス・ロドリゲスはコロンビアのククタという街で生まれました。父が地元クラブの選手だったこともあり、幼少期からサッカーが身近にあったようです。トリマのイバゲという街で育ったハメスは、5歳の時にデポルテス・トリマのアカデミーに入団し、サッカー人生がスタート。飛び級で年上のプレーヤーと一緒にプレーすることも多く、当時から才能が評価されていました。その後も順調に成長し、15歳のときにコロンビア2部のエンビガドに加入。プロサッカー選手としての人生がスタートしました。

エンビガドでプロキャリアをスタート。そして海外挑戦へ

ハメス・ロドリゲスが加入したエンビガドは2006年当時コロンビア2部リーグでした。強豪チームではないものの、当時のハメスはまだ15歳。着実に成長するには丁度いい環境でした。チームは2006年にリーグ制覇を果たし、1部リーグに昇格。チームとしても選手としても成長していきます。その後さらなるステップアップを目指したハメスは、2008年にアルゼンチンのバンフィエルドに移籍し、海外挑戦を果たします。バンフィエルド加入当初はBチームでの出場が続いたものの、2009年にはトップリーグに昇格。リーグ戦30試合に出場し、クラブ史上初のリーグ制覇に貢献しました。同シーズンに記録した17歳でのゴールは、アルゼンチンリーグの外国人選手史上最年少ゴールとして記録に残っています。この頃から欧州5大リーグのチームから声がかかっていたものの、ハメスが最終的に選んだのはポルトガルの強豪ポルトでした。

育成王国ポルトとモナコで原石が磨かれる

2010年にハメスが移籍したポルトは、若手選手を育成し欧州5大リーグに高く売る「育成王国」としても知られています。ヨーロッパの恵まれた環境でプレーをはじめたハメスは、成長のスピードを速めていきました。1年目から31試合6ゴールの活躍でヨーロッパリーグ優勝に貢献。カップ戦ではハットトリックも達成しました。2011-12シーズンは14ゴール11アシストの活躍で、コロンビア人初のリーグの最優秀若手選手に選出。さらには史上最年少でのポルトガル・ゴールデン・ボール賞を受賞するなど、並外れた才能が知れ渡っていきます。2012-13シーズンにファルカオやフッキがクラブを去ってからは、チームの顔として牽引していく存在になりました。その後2013年に、4500万ユーロという桁外れな移籍金でリーグ・アンのモナコに移籍。ついに欧州5大リーグでのキャリアがスタートします。モナコではデビューシーズンから34試合に出場し、9ゴールの活躍。5大リーグでも通用することを証明しました。若手最注目の成長株となったハメスは、世界中に名前を知られることになる2014年ブラジルワールドカップに臨みます。

ポルト時代のプレー集

憧れのレアル・マドリードに移籍

ワールドカップで得点王など記録にも記憶にも残る爆発的な活躍を見せたハメス・ロドリゲスは、幼少期から憧れていたレアル・マドリードに加入します。2014年7月からの6年契約、移籍金(推定)は8000万ユーロという大型契約となりました。加入セレモニーには45,000人が集まり、背番号は10番ということからも、ファンとクラブからの期待の大きさが伺えます。加入シーズンから29試合13ゴールを記録し、誰もが今後のキャリアは明るいものだと予想していました。しかし、2015年の中足骨骨折、カゼミーロの台頭による戦術変更、ジダンとの相性の悪さなどが重なり、レアル・マドリードでは思うような活躍ができませんでした。2017-18シーズンからは、レアル・マドリードでの恩師アンチェロッティが率いるバイエルン・ミュンヘンにレンタル移籍。レアル・マドリードでは見られなかった輝きを見せ、ハメス・ロドリゲスの復活を感じるファンも多かったようです。2019-20シーズンからはレアル・マドリードに復帰したものの、やはりジダンとの相性が合わずレンタル移籍前のような状況に戻ってしまいました。外から見ているとバイエルン・ミュンヘンに正式加入した方が良かったように思えるものの、ハメス自身は「ドイツは寒いし、人々は冷たい」と話しており、ピッチ上での活躍とは裏腹にピッチ外では厳しい時間を過ごしていたようです。

レアルとバイエルンでのプレー集

エヴァ―トンFC加入で復活の狼煙を上げる

レアル・マドリードの次にハメス・ロドリゲスが選んだのは、レアル、バイエルンでの恩師アンチェロッティが率いるエヴァートンFCでした。第3節には2ゴールを挙げ、チームやプレミアリーグに適応。ゲームを支配する圧倒的なテクニックに、かつてのハメスの輝きを思い出した方も多いのではないでしょうか。ハメスの加入もあり、エヴァートンはリーグ戦のスタートダッシュに成功。プレミアリーグの台風の目になりそうな勢いがありました。その後、ハメスはケガなどの影響があり、リーグ戦序盤のようなインパクトは残せていません。才能がある選手なだけに、クラブで輝く姿も見たいものです。

エヴァートンでのプレー集

日本代表とも因縁のあるコロンビア代表の顔

ハメス・ロドリゲスはU-17からコロンビア代表に選出されており、2011年からはA代表の主力として活躍しはじめます。印象的なのはやはり2014年ワールドカップでしょう。グループリーグでは日本代表との対戦もあったため、この試合でハメスを知った方も多いのではないでしょうか。ハメス・ロドリゲスが後半から出場したことで、試合の流れが大きく変わり1-4で圧倒されたことは日本人として頭に焼き付いて離れません。ハメスは日本戦だけでなく大会を通して爆発的に活躍し、コロンビア史上初のベスト8に貢献。個人でも大会得点王(ゴールデンブーツ)となる6ゴールを記録しました。ウルグアイ戦でのスーパーボレーは同年のプスカシュ賞にも選ばれ、ワールドカップの歴史に残る芸術的なゴールとして語り継がれています。2018年のワールドカップでの日本代表との対戦も途中出場。2014年のような活躍はできず日本の勝利に終わっています。第3戦でのケガもあり、思うような活躍とはなりませんでした。

2014年ワールドカップでのゴール集

ハメス・ロドリゲスの経歴

クラブでは厳しいシーズンが続いているハメス・ロドリゲス。しかしながら、ハメスへのサッカー界からの評価は高く、2010年代前半は世界でもトップクラスの成長株でした。ではなぜ、ハメスはここまで評価されているのでしょうか。プレースタイルなどの特徴を見ていきましょう。

精度の高いキック

ハメスは高いキック精度と足元のテクニックが特徴的です。「10番」のポジションが似合うレフティで、華があることも人気の理由でしょう。インサイドハーフでプレーするときには試合を組み立て、決定的なラストパスを供給。視野の広さを活かし、味方を使うのが得意です。またウイングでプレーするときには、正確なボールコントロールで時間を作り、正確なクロスでチャンスを生み出します。中央からもサイドからも得点につなげるチャンスメイク能力は超逸品。ループパスなどの遊び心を感じさせるプレーも魅力です。ハメスが前を向いてボールを持ったときの「何か起こしてくれそうな感覚」には、ついワクワクしてしまいます。

シュートセンス

ハメスのシュートセンスは、約20mのスーパーボレーでプスカシュ賞受賞というお墨付き。ワールドカップ得点王も受賞しています。テクニックを活かしたペナルティエリア内でのシュートから、ペナルティエリア外からのミドルシュートまで、さまざまな形からゴールを奪えるのが魅力です。実際、途中出場が多かったレアル・マドリード時代も、3シーズンで30ゴール近く決めています。ループやアウトサイドなどアイディアのあるシュートを、あそこまで正確に打てる選手は世界を見渡しても稀でしょう。

課題山積みの守備

攻撃センスは抜群のハメスですが、守備面で見ると課題が多いです。実際、レアル・マドリード時代の冷遇も、ディフェンス能力の高いカゼミーロを中心とした戦術作りによって居場所を失ったことが原因だとも言われています。例えばウイングでプレーするときには、ハメスはなかなか戻ってきません。するとサイドバックの前を相手が自由に使えてしまいます。切り替えが速く、縦に速いサッカーが主流となっている現状では、どれだけ攻撃が上手い選手でも守備での貢献が求められます。攻撃になれば誰よりも輝く選手であるのは間違いないため、攻撃面での武器を失わずに守備面でも貢献できるスタイル・戦術に出会えればさらなる進化が見られるかもしれません。

ルックスでもファンを惹きつける

プレースタイルとは少し外れますが、ハメスといえば甘いルックスでも人気の選手です。鍛え上げられた肉体と整った顔立ちにやられた女性ファンも多いのではないでしょうか。インスタグラムではスーツや私服の写真も載せており、約4651万人ものフォロワーを獲得しています。レアル・マドリードでの冷遇時代も人気が落ちなかったのは、ルックスの良さも関係しているのかもしれませんね。

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ハメス・ロドリゲスの今後について

最後に、ハメス・ロドリゲスの今後について展望してみました。

エヴァートンをEL圏内に導けるか

ハメスが加入した2020-21シーズンのエヴァートンは、スタートダッシュに成功して1位にいる期間もありました。しかし、マンチェスター・シティやチェルシーの復調などもあり、現在はCL・EL圏外に沈んでいます。一時は優勝を狙える位置にいたため、この順位に物足らなさを感じるファンも多いでしょう。優勝争いレースからは脱落したものの、EL圏はいまだ射程圏内です。シーズン終盤戦に期待しましょう。2021-22シーズンのEL出場権獲得は、ハメス自身の去就にも関わるかもしれませんね。

コロンビア代表での主要タイトル獲得を狙う

コロンビア代表としては2014年のワールドカップ以降も主力として活躍しています。10番を背負うチームの顔として、今後への期待も大きいでしょう。とくにコロンビア代表は主要タイトルを獲れていません。ワールドカップやコパ・アメリカなどのビッグタイトル獲得には、ハメスの活躍が不可欠でしょう。クラブでは苦汁をなめているハメスだからこそ、コロンビア代表での活躍に期待したいです。

再びマドリード行きを希望か

アンチェロッティのもと良いシーズンを過ごしているハメス・ロドリゲスですが、2020-21シーズン終了後は再びマドリードに戻るのではないかと噂されています。しかしこれは、冷遇されていた古巣レアル・マドリードに戻るわけではありません。レアルとともにマドリードの強豪であるアトレティコ・マドリードが獲得に乗り出していると言われています。ハメス自身も幼少期から憧れていたスペインでのプレーを望んでいるそうで、エヴァートン移籍の前にアトレティコとの契約が合意に迫っていたことも話しています。ハメスが1シーズンのみでプレミアリーグを去る可能性は低くなさそうです。

まとめ

エヴァートンのハメス・ロドリゲスについて紹介しました。2014年ワールドカップで爆発的な活躍を見せたものの、その後のキャリアではそれに匹敵するほどの活躍はできていません。才能がある選手なだけに、さらなる活躍を期待したいですね。キャリアの中盤を迎え、多くの選手がピークを迎えるような年齢に差し掛かったハメスの今後のプレーが楽しみです。