2020-21シーズンにハメスロドリゲスやアラン、アブドゥライェドゥクレなど、名選手を獲得したエヴァートンFC。2021年3月26日現在プレミアリーグ8位となっており、リヴァプールやトッテナムらとCL圏内を争っている状態です。そんなエヴァートンFCにはレベルの高い選手が数多く所属しており、中盤エリアで攻守に貢献している選手がアンドレ・ゴメス。ベンフィカやバレンシアで注目を集めると、2016年から2019年にはFCバルセロナに所属していました。アンドレゴメスは両足を巧みに扱え、高いテクニックやフィジカル、運動量を活かして攻守に貢献できる選手です。そんなアンドレ・ゴメスはどんな選手で、これまでにどんなサッカー人生を歩んできたのか、気になる人もいるのではないでしょうか。ここでは、アンドレ・ゴメスの経歴やプレースタイルについて詳しく解説します。
目次
アンドレゴメスのプロフィール
生年月日 | 1993年7月30日 |
国籍 | ポルトガル |
出身 | ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア |
身長 | 188㎝ |
体重 | 84㎏ |
利き足 | 右 |
ポジション | MF |
背番号 | エヴァ―トン:21 ポルトガル代表:15 |
タイトル | タイトルプリメイラリーガ優勝 タッサデポルトガル優勝 タッサデリーガ優勝 スーペルコパデエスパーニャ優勝 コパデルレイ優勝2回 プリメーラディビシオン優勝 UEFA欧州選手権優勝 |
アンドレゴメスの経歴
両足でボールを扱える高いテクニックを備えたアンドレ・ゴメスは、エヴァートンの中盤エリアを支えている選手の1人です。そんなアンドレ・ゴメスは、これまでにどんなサッカー人生を歩んできたのでしょうか。
ここでは、アンドレ・ゴメスの経歴についてもう少し詳しく解説していきますね。
モウリーニョ率いるFCポルトに憧れて下部組織に所属
アンドレ・ゴメスはポルトガル北部の海沿いにある、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアで生まれました。
当時名監督のモウリーニョがFCポルトを率いて2003年UEFAカップを制覇すると、翌年にはUEFAチャンピオンズリーグも制覇しています。
その頃子供だったアンドレ・ゴメスはFCポルトのファンになり、サッカー選手を目指すためにFCポルトの下部組織に9歳の頃加入しました。
当時からテクニックに優れていたアンドレ・ゴメスは、FCポルトの下部組織に加入してから順調にカテゴリーを上げていきます。
15歳のときにはチームのキャプテンを務め、中心選手として活躍していました。
しかし、競争率の激しいFCポルトのカテゴリーの中で期待に応えられないパフォーマンスが増えていくと、FCポルトはアンドレ・ゴメスを戦力外にすることを決定。
その後はチームを転々とし、18歳のときにベンフィカのBチームへ入団することになります。
2012年にベンフィカでトップチームデビュー
2011-12シーズンにベンフィカのBチームへ加入したアンドレ・ゴメスは、持ち前の高いテクニックを活かして活躍します。
すると、2012年にベンフィカのトップチームに昇格し、2012年10月のジル・ヴィセンテFC戦でトップチームデビューを飾りました。
デビュー戦で背番号30を背負い1ゴールを記録したアンドレ・ゴメスは、その後トップチームとBチームを行き来する日々が続きます。
2014年4月には古巣となるFCポルトとポルトガル杯の準決勝で対戦し、1ゴールを決めて決勝進出に大きく貢献しました。
今シーズンベンフィカはリーグ戦含む国内3冠を達成し、アンドレ・ゴメスにとっても良い経験を得たシーズンだったでしょう。
バレンシアCFへレンタル移籍で加入
2014年7月になると、ポルトガルからスペインへプレーの場を移し、バレンシアCFにレンタル移籍で加入しました。
同シーズンでアンドレ・ゴメスは、37試合に出場して4ゴールを記録。
バレンシアCFではダビド・シルバも着用していた、背番号21を背負いました。
2014-15シーズンで良いパフォーマンスを披露すると、2015-16シーズンには完全移籍で合意。
アンドレ・ゴメスはリーガ・エスパニョーラのFCバルセロナ戦で高パフォーマンスを披露すると、当時監督を務めていたルイス・エンリケを魅了しました。
その後FCバルセロナへ移籍したのも、同試合の活躍が理由の1つだったでしょう。
FCバルセロナでは挫折を味わう
バレンシアCFで活躍したアンドレ・ゴメスは、2016年7月にスペインの名門FCバルセロナへ移籍しました。
移籍金は3700万ユーロです。
背番号はバレンシアCF時代と同じく、21番を背負っています。
FCバルセロナでのデビュー戦は、2016年8月のスーペルコパ・デ・エスパーニャのセビージャ戦でした。
しかし、FCバルセロナに移籍して以降は思うようなパフォーマンスを披露できず、同シーズンは不調のまま終了してしまいます。
2016-17シーズンは、自身のサッカー人生の中で最も厳しいシーズンとなったのでなないでしょうか。
続く2017-18シーズンには移籍の噂も出ており、ユヴェントスFCから強い関心を寄せられていたものの、移籍は叶わず残留します。
同シーズンは監督がルイス・エンリケからエルネスト・バルベルデに代わったものの、バレンシアCF時代の輝きをなかなか見せられませんでした。
そんな中で、チームメイトのリオネル・メッシがアンドレ・ゴメスの不調なパフォーマンスに対して、「10人で戦っているようだ」と不満を吐露したと報じられています。
その後もFCバルセロナでは実力を発揮できず、アンドレ・ゴメス自身もメンタル面に問題があることを暴露していました。
エヴァ―トンFCでは再び輝気を取り戻す
バルセロナFCで挫折を味わったアンドレゴメスは、2018年8月にプレミアリーグのエヴァートンFCへ1年間のレンタル移籍で加入しました。
移籍金は250万ユーロで、背番号は21番を着用しています。
同シーズンはイドリッサゲイェとともにダブルボランチを形成すると、バルセロナFC時代には見られなかった高パフォーマンスを披露。
監督やサポーターからも称賛されると、2019年6月にはエヴァートンFCへの完全移籍を発表しました。
移籍金は2200万ポンドです。
同シーズンの活躍が期待されていたアンドレ・ゴメスでしたが、2019年11月のトッテナム戦で危険なタックルを受けてしまい、病院へ緊急搬送されます。
診断結果は右足首脱臼骨折で、長期離脱を余儀なくされました。
その後2020年2月におよそ4ヶ月ぶりの実戦復帰を果たし、エヴァートンFCとしても重要な選手として今後の活躍が期待されています。
ポルトガル代表
各年代のポルトガル代表に選出されていたアンドレ・ゴメスは、2014年9月にUEFA EURO 2016の予選でポルトガルフル代表デビューを果たしました。
ポルトガル代表では15番を背負っています。
その後もポルトガル代表に選出されると、EURO2016では大会優勝に貢献。
FIFAコンフェデレーションズカップ2017にも出場したアンドレ・ゴメスでしたが、FCバルセロナで十分な出場機会を得られなかったこともあり、2018 FIFAワールドカップの最終登録メンバーからは外されしまいました。
アンドレゴメスのプレースタイル・特徴
アンドレゴメスはCMFを主戦場とし、DMFやOMFのポジションも対応できます。
能力的にみても、おそらくMFであればどのエリアでもプレー可能なのではないでしょうか。
高いテクニックとフィジカルを活かし、パスやドリブルで多くのチャンスを作り出します。
運動量も豊富な選手なので、1試合通して攻守に貢献できる選手です。
ここでは、アンドレ・ゴメスのプレースタイルや特徴についてもう少し詳しく解説していきますね。
両足を巧みに使ったボールコントロールの上手さ
アンドレ・ゴメスは右利きであるものの、左足も利き足と同じように巧みに扱える選手です。
両足を巧みに使ったボールコントロールが上手く、プレーのバリエーションも多いので、中盤のエリアからさまざまなプレーを選択できます。
身長が188cmと大柄であるものの、懐深くボールをキープできるので、簡単にはボールを失いません。
近年のMFにはとくに、大柄で運動量やパワーがあり、なおかつテクニックのある選手が重宝されているので、アンドレ・ゴメスの存在はエヴァートンFCにとっても大きいものでしょう。
利き足と逆であれだけボールコントロールできるって素晴らしいです。アンドレゴメス
— みっつー (@0124Valencia) November 30, 2014
ポルトガルに関して、個人的にはアンドレ・ゴメスに注目したい。あの美しいボールコントロールとパスセンスの高さは一度見たら虜になる。 #EURO2016
— 後藤雄太 (@YUTA_GOTO) June 10, 2016
両足から繰り出されるスルーパスやサイドチェンジ
アンドレ・ゴメスは両足同じように扱えるので、右足でも左足でも精度の高いパスを供給できます。
とくに、決定的なチャンスを作り出すスルーパスや、局面を大きく変えるサイドチェンジの精度は魅力的です。
ゲームをコントロールできる能力も平均以上のものを持ち合わせているため、アンドレ・ゴメスがMFにいるだけでチームが安定します。
FCバルセロナではなかなか戦術にフィットしなかったものの、前への意識が強いプレミアリーグにはすぐさまマッチし、エヴァートンFCでも高い評価をされているMFです。
今日の試合アンドレゴメス出して欲しいな。デンベレにアシストしたトラップからあの綺麗なスルーパスもあったし今季は活躍できることを証明してほしい!
— ken (@L10Ken) September 23, 2017
相変わらずアンドレゴメス長めのパスうめぇよな
そしてクロスにDCL来たぁ!と思ったらお前かーい #LEEEVE— lucas (@lucasD12DCL9) February 3, 2021
違いを作る前への推進力
アンドレ・ゴメスは前への推進力も持ち合わせています。
近年ではとくに、MFの選手にも推進力を求める監督が多く、中盤エリアで1人2人外せる選手は魅力的です。
アンドレ・ゴメスはテクニックはもちろん、スピードやフィジカル面にも優れているので、前への推進力も1つの武器となっています。
とくに、プレミアリーグは展開が早いリーグなので、アンドレ・ゴメスのように前への推進力で違いを生み出せる選手は、チームに1人は欲しいといえるでしょう。
アンドレゴメスの推進力は欠かせなくなってきたなぁ
— emit (@_emit13_) February 21, 2015
アンドレゴメスの推進力素晴らしい
— sei-ryo (@seisio) January 3, 2016
攻守に貢献できる豊富な運動量
アンドレ・ゴメスはただテクニックに優れた選手というだけでなく、豊富な運動量を活かして攻守に貢献できる選手です。
スピードとフィジカルに優れているので、1試合通してチームに貢献できます。
エヴァートンFCにはハメス・ロドリゲスやリシャルリソン、ギルフィ・シグルドソンなど攻撃に優れた選手が多数いるので、中盤エリアで支えられるアンドレ・ゴメスは重要な存在といえるでしょう。
アンドレ・ゴメスはスペースあったらどんどん上がっていくなぁ。テクニックは元々あるし運動量活かしたサッカーしてる。ディーニュもミナも活躍してるしプレミアの水に合ってたんだろう。
— にっしん (@bayashi0111) December 4, 2018
アンドレゴメスはベンフィカ時代、運動量が足りない、そこさえクリアできればって言われてたのにバレンシアで走行距離トップになるとは
— あぎあす@難民キャンプ (@sl_h_mg) January 5, 2015
アンドレ・ゴメスの今後について
エヴァートンFCに移籍してから復活したアンドレゴメスは、大きな怪我を乗り越え今後もエヴァートンFCにとって重要な選手といえるのではないでしょうか。
出場機会が減少したり怪我で離脱したりしたこともあり、ポルトガル代表に選出されていないものの、能力的には十分代表でも活躍できる選手です。
そんなアンドレ・ゴメスの今後について、もう少し詳しく解説していきますね。
エヴァートンFCでさらに重要な存在になれるか
エヴァートンFCではコンスタントに出場機会を得られており、長期離脱後も少しずつ本来のパフォーマンスが見られるようになってきました。
エヴァートンFCにはアランやトム・デイビス、アブドゥライェ・ドゥクレなど、優秀なMFが在籍しています。
ポジション争いは激しいものの、アンドレ・ゴメスはテクニックとフィジカル、運動量なとMFに重要な能力を持ち合わせており、エヴァートンFCにとっても貴重な選手です。
今後さらにパフォーマンスを向上させていければ、絶対的な選手としてエヴァートンFCのMFを支えていく存在になるのではないでしょうか。
ポルトガル代表への復帰が目標
アンドレ・ゴメスは2018 FIFA ワールドカップの登録メンバー23名から外れると、その後もポルトガル代表に定着できていません。
2022年ワールドカップの舞台でプレーするためには、まずはポルトガル代表への復帰が目標となるでしょう。
しかし、怪我による長期離脱も重なり、2021年3月のインターナショナルマッチウィークのメンバーにも選出されませんでした。
決してポルトガル代表復帰への道は簡単ではなく、今後エヴァートンFCで出場機会を増やし、高パフォーマンスを披露できるかが今後の鍵となってくるでしょう。
契約期間が残されており移籍の可能性は低い
アンドレ・ゴメスは2019年にFCバルセロナからエヴァートンFCへ、5年契約で完全移籍しています。
契約期間も残されており、エヴァートンでは出場機会も得られてあるため、今シーズン移籍する可能性は低いでしょう。
しかし、エヴァートンFCには名選手が多数在籍しており、絶対的なレギュラーを勝ち取れているわけではありません。
今後のパフォーマンス次第では、移籍しなければならなくなる可能性もあり得るでしょう。
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