今年、2020年にEURO2020が開催されます。この4年に1度の大会は、ワールドカップと同じくらいの注目を集めるほどの大きなサッカーの祭典です。
ジェラード,ランパード,ルーニー,ジョン・テリーらが務めた以来の代表黄金期と言っても過言ではありません。
WGにはスターリング、ラッシュフォード、などプレミアリーグ得点ランキング上位が名を連ね、MFもヘンダーソンのようなベテランから、以前徹底比較企画で紹介した、ジェームズ・マディソン、メイソン・マウントのような若き司令塔もいます。
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トッテナム所属のハリー・ケイン、チェルシー所属のタミーエイブラハム、レスター所属のジェイミー・バーディーの3名がプレミアリーグでも代表でもしのぎを削り合っています。この3選手の中でもケインとエイブラハムの2選手を徹底比較の対象とし、どちらがCFに相応しいかをスタッツやプレースタイルを元に分析していきたいと思います。
(※本記事におけるスタッツはPL25節終了時点のものを参照しています。)
目次
【全体スタッツ】大ブレイク中のエイブラハム
ハリー・ケイン | エイブラハム | |
出場数 | 20 | 24 |
ゴール数 | 11 | 13 |
アシスト数 | 2 | 3 |
クリーンシート数 | 1 | 2 |
イエローカード | 2 | 2 |
レッドカード | 0 | 0 |
現在は、怪我に苦しむケインとは対称的に結果を伸ばし続けるエイブラハムという構図が見て取れます。
ゴール数13は、現在プレミアリーグ7位とリーグでもトップクラスの結果です。エイブラハムがブレイクしたのはチェルシーにランパード監督が就任してからです。今シーズンだけで評価がうなぎのぼりのエイブラハムは、一気にイングランド代表不動のCFも脅かす存在となっています。
【攻撃スタッツ】CFとしてのミッションを遂行するエイブラハム
ハリー・ケイン | エイブラハム | |
シュート(1試合あたり) | 56(2.8) | 72(3.0) |
枠内シュート(1試合あたり) | 24(1.2) | 32(1.3) |
ヘディングゴール | 2 | 3 |
ビックチャンスでのゴール | 7 | 7 |
ビックチャンスでのミス | 3 | 16 |
ビックチャンス創出 | 2 | 3 |
パス本数(1試合あたり) | 390(19.5) | 350(14.5) |
パス成功率 | 67.1% | 67.4% |
タッチ数(1試合あたり) | 710(35) | 691(28) |
得点を稼ぐというストライカーとしてのミッションを遂行しているのはエイブラハムです。
シュート数、枠内シュート数、ヘディングゴール数、ビックチャンスでの決めきる力もケインよりも高い結果になりました。まだ22歳とは思えないほど凄まじい選手です。
しかし、ビックチャンスでのミスはケインに比べて格段に多く若々しさも感じます。パス本数やタッチ数など、ゴールを狙いながらも相手をいなすような力もケインの方が高く、このあたりにプレーの経験値の違いを感じます。
【守備スタッツ】ハリー・ケインの高い守備意識
ハリー・ケイン | エイブラハム | |
シュートブロック | 2 | 2 |
インターセプト | 5 | 5 |
タックル | 11 | 5 |
クリア数 | 20 | 24 |
空中戦勝利 | 55 | 78 |
守備意識はケインのほうが高いようです。CFの守備タスクは所属するクラブによって異なり判断が難しいですが、ケインのスタッツからはハードワークしている様子が伺えます。戦術を理解しているからできるタスクでしょう。
一方のエイブラハムは空中戦において大きなアドバンテージを示しました。エイブラハムの高さは守備でも大きな役割を果たしています。
徹底比較WINNER:エイブラハム
徹底比較「イングランド代表CF」はエイブラハムの勝利です。
プレミアリーグデビューシーズンで、これだけの結果は勢いかもしれませんが、全く失速していません。
1試合平均のスタッツでも大きく上回り、ハリー・ケインという選手を代表CFの座から引きずり降ろそうとしています。
EURO2020ではどちらがスタメンを掴むのか、とても楽しみです。代表CFの座をかけた争いはプレミアリーグでまだまだ続きます。
得点王争いと併せてこの2選手の争いも注目してみてください。
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