【スペインの至宝】フェラン・トーレスのプレースタイルを徹底解説

20歳の若さでマンチェスター・シティと5年契約を結んだ期待の星フェラン・トーレス。スペイン代表ではドイツ相手にハットトリックをするなど、爆発的な印象を残しています。この記事では、バレンシアで生まれたフェラン・トーレスがどんなサッカー人生を歩んできたのかを振り返ります。また、フェラン・トーレスがクラブと代表の将来を担う存在として期待される理由に着目して、プレースタイルを分かりやすく解説。この記事を読んでから試合を観れば、フェラン・トーレスの魅力がより一層分かるはずですよ。急成長中の今のうちに、フェラン・トーレスについて深く知っておきましょう。

フェーラン・トーレスのプロフィール

生年月日 2000年2月29日
国籍 スペイン
出身 フォイオス
身長 180㎝
体重 77㎏
利き足
ポジション FW
背番号 マンチェスター・シティ:21
スペイン代表:18
タイトル バレンシア
コパ・デル・レイ:1回(2018-19)
代表
UEFA U-17欧州選手権(2017)

フェーラン・トーレスの経歴

スペインサッカー界の至宝として期待されているフェラン・トーレス。幼い頃からずば抜けたセンスを見せ、強豪バレンシアのユースで育ちました。バルセロナやレアル・マドリードからも注目されながらも、マンチェスター・シティへの移籍を決めた背景には何があったのでしょうか。フェラン・トーレスのサッカー人生を振り返ってみましょう。

バレンシアCFのユースでサッカーと出会う

フェラン・トーレスはスペインバレンシア州のフォイオスという街で生まれました。親戚の家にサッカーボールがあったことをきっかけに、ボールを触りはじめたそうです。サッカーの才能は当時から噂されており、6歳のときに学校でフットサルの練習をしていたフェラン・トーレスに、地元のクラブであるバレンシアが声をかけました。招待された入団テストに合格し、下部組織に入団。フェラン・トーレスのサッカー人生がスタートします。その後は順当に成長し、2015年にはUEFAユースリーグに飛び級昇格、フベニールAの開幕戦に出場など、チームでも頭一つ抜けた存在でした。そんな若手のホープであるフェラン・トーレスとバレンシアは2016年にプロ契約を結びました。

バレンシアCFでプロデビュー!ビッグクラブが注目する存在に

2016年にプロ契約を勝ち取ったフェラン・トーレスは、同年10月にBチームデビューを飾ります。翌年の国王杯サラゴサ戦でトップチームデビューすると、その2週間後にはリーグ戦デビューを果たしました。2017-18シーズンまではトップチームとBチームの中間にいたものの、2018-19シーズンではすっかりAチームの戦力として定着します。同シーズンの国王杯で公式戦初ゴール、リーグ第20節でもゴールを記録。2000年代生まれの選手としてリーグ初のスコアラーとなりました。10代から活躍するフェラン・トーレスは、その他にもさまざまな最年少記録を生み出し、バレンシアの歴史に名前を刻みます。バレンシアだけでなく、スペインの期待の星となったフェラン・トーレスは、バルセロナやレアル・マドリードからも注目される存在になりました。実際に声がかかったとの噂もあるものの、自身がバレンシアでの着実な成長を希望していたため、叶わなかったと言われています。その後も2チームは獲得を図っていたものの、コロナウイルスによる財政難で獲得が滞っており、その隙を突くチームが表れました。そのチームこそが現在所属するマンチェスター・シティです。2020年に移籍を決めるフェラン・トーレスですが、その後のインタビューでバレンシアでの監督や主将からの冷遇を吐露しています。育ての親であるクラブとの関係は良好ではなかったのかもしれません。

バレンシア時代のプレー集

ペップの電話でマンチェスター・シティ加入を決める

フェラン・トーレスは国内でのステップアップではなく、海外挑戦を決意しました。マンチェスター・シティでの背番号は、長年クラブの中心選手として活躍したダビド・シルバを継ぐ21番。スペインの至宝に対するクラブの期待が伺えます。フェラン・トーレスへの交渉時にペップ・グアルディオラが直接電話をしたことが、獲得の決め手になったと言われています。マンチェスター・シティ移籍後は、現在までカップ戦のターンオーバーやリーグ戦の途中交代での出場が多くなっています。しかし、世界最高峰のペップの戦術への理解や、トップレベルの選手とのポジション争いはそう簡単ではありません。それに、コロナウイルスによる変則的なシーズンのなかチームに定着するのは、通常以上の負担がかかるでしょう。そのため、マンチェスター・シティとしても無理に焦らず長期的なプロジェクトとして、フェラン・トーレスを成長させていくことでしょう。今後5年10年とサッカー界を引っ張っていく存在になれる才能を持った選手であることは間違いありません。

スペイン代表でハットトリック達成!

フェラン・トーレスはU-16代表で初めてスペイン代表のユニフォームを着てプレーをしました。その後、U-17代表ではUEFA欧州選手権優勝とワールドカップ準優勝に貢献します。U-19代表では17試合で9ゴールの活躍を見せ、同世代との実力の差を見せました。当時からA代表のルイス・エンリケ監督はフェラン・トーレスに注目していたそうで、2020年9月のネーションズリーグで満を持しての初招集となりました。同年11月にはドイツ代表に対してスペイン勢初のハットトリックを達成。ドイツ代表からハットトリックをしたのは、2001年のイングランド代表マイケル・オーウェン以来の快挙となりました。今後もスペイン代表としての活躍に期待がかかります。

フェーラン・トーレスのプレースタイル・特徴

マンチェスター・シティ加入、スペイン代表での活躍により、国内外からの注目度が高まったフェラン・トーレス。しかし、フェラン・トーレスはなぜこんなにも評価されるのか分からない方も多いでしょう。そこでここからは、フェラン・トーレスのプレースタイルを3つのポイントから解説します。この3つのポイントを意識して試合を観ると、フェラン・トーレスの凄さが分かるかもしれません。

両足器用に使えるキックセンス

フェラン・トーレスは両足を器用に使って、精度の高いパスやシュートを打てることが武器です。WGでプレーするフェラン・トーレスは、サイドからクロスをあげる機会も多くなります。そのときDFからプレスをかけられても、落ち着いてグラウンダーの速いパスや浮き玉の柔らかいボールを使い分けてチャンスメイクができることが強みです。数センチ単位での精度が必要なペナルティエリア内への供給も難なくこなせる選手はDFの脅威になるでしょう。またフェラン・トーレスは、サイドからカットインをして精度の高いシュートを打てます。複数の選択肢を持つ選手はDFからすると守りにくく、一瞬でも隙を見せられない緊張感があるでしょう。

縦へのドリブル突破

フェラン・トーレスといえばドリブルと言う方も多いでしょう。フェラン・トーレスのドリブルは縦への突破が特徴的です。マンチェスター・シティにはマフレズというドリブラーがいますが、それとはまた違う推進力があるタイプのドリブラーと言えます。縦への速い突破でサイドを攻略し、ゴール前に質の高いクロスを上げることがフェラン・トーレスの魅力です。縦へのドリブラーといえばスピードに頼る選手かと思う方もいるかもしれません。しかしフェラン・トーレスは、ペナルティエリア内での細かいタッチとステップワークも得意です。フィジカルの強いDFに押し負けることもあるものの、簡単には奪われないテクニックもある選手です。柔らかいボールタッチは幼い頃のフットサル経験が活かされているのかもしれません。

バリエーション豊富なコンビネーション

フェラン・トーレスのキックセンスとドリブル突破は、他の選手とのコンビネーションを生み出します。マンチェスター・シティはペナルティエリア内でも丁寧につなぐ横パスからの得点が多いチームです。ペナルティエリアにはDFも多く、スペースが少ないにも関わらず、味方を見つけ出してパスを出せる選手が揃っています。そこで重要になるのが、ボールホルダーが複数の選択肢から最善の策を見つけることと、ボールホルダーに選択肢を与える他の選手のポジショニングです。フェラン・トーレスが得意なのは1つ目の判断の部分です。ペナルティエリア内でも落ち着いて細かいドリブル、グラウンダーのパス、シュートの選択肢から最善を見つけ出せます。フェラン・トーレスが複数の選択肢を持っている選手だからこそ、DFが引きつけられ味方選手がフリーになってチャンスが作れるのです。新戦力であり若手選手でもあるフェラン・トーレスは、ゴールという結果でのアピールに執着してもおかしくありません。しかしそうはならずにチームとして結果につながるコンビネーションプレーができるメンタリティも魅力です。

フェーラン・トーレスの今後について

21歳と若きフェーラン・トーレスの今後に迫る。

マンチェスター・シティの今後を担う存在

フェラン・トーレスはマンチェスター・シティと5年契約を結んでおり、今後長期的にチームを支える存在として期待されています。フィル・フォーデンらとともに焦らずに育てていくことでしょう。ペップ体制でのマンチェスター・シティでは、全試合フル出場という絶対的な存在はごく稀です。相手によって複数のオプションを使い分けるため、特定の誰かとポジションを争っているとは言い難いでしょう。実際、普段はWGとしてプレーするフェラン・トーレスを、CFで起用しうまく機能したケースもあります。マフレズやベルナルド・シウバのように目立つ強みを見せ、1つのオプションになれれば出場機会も増えることでしょう。

スペイン代表でも期待が高まる

A代表ではハットトリックなど爆発的な活躍を見せています。アンス・ファティらとともに、今後のスペイン代表を背負っていく存在になるでしょう。まだ代表歴は浅いため、大きなタイトル獲得はありません。しかし順当にいけばEURO2020にも出場すると思われるため、初タイトルはそう遠くないかもしれません。また、年齢的にワールドカップも複数回出場できるはずです。2010年以来のワールドカップ制覇に向けて、国民からの期待も高まることでしょう。世代交代が進むスペイン代表で着実に主力になりつつあるフェラン・トーレスに今後も注目です。

まとめ

マンチェスター・シティのフェラン・トーレスを紹介しました。抜群のキック精度とドリブルセンスを持つフェラン・トーレスは、今後さらなる活躍が期待できます。クラブではCL制覇、代表ではEUROとワールドカップの制覇も夢ではありません。同世代のハーランドやエムバペが話題を独占することも多いですが、フェラン・トーレスにも注目しておかないと後悔するかもしれませんよ。