チェルシー若手SBリース・ジェームズ経歴・プレースタイルを解説

チェルシーの若手で今最も期待されていると言っても過言ではないSBのリース・ジェイムズ。活躍の裏には長い下積み時代があった。チェルシーのユースチームで育ったリース・ジェームズは、若くしてチームを引っ張る中心的な選手としてチームに数々の勝利をもたらした。ウィガンへのレンタル移籍後の活躍も彼のキャリアを語る上では欠かせない。そんなリース・ジェイムスの魅力を徹底解説。

リース・ジェイムスのプロフィール

 

生年月日 1999年12月8日
国籍 イングランド
出身 レッドブリッジ
身長 175㎝
体重 87㎏
利き足
ポジション DF
背番号 チェルシー:24
イングランド代表:45
タイトル ・チェルシーU-18
U-18プレミアリーグ(2017/18)
FAユースカップ(2017/18)
・イングランド代表
UEFA U-19欧州選手権(2017)

リース・ジェイムスの経歴

現在チェルシーの若手最有力線選手として最前線でプレーするリース・ジェイムズ。その大活躍の裏には、長い下積み時代があった。そんなジェームズの経歴をユース時代からご紹介。

チェルシーの下部組織でキャリアをスタート

ジェームズはイギリスの首都ロンドンで生まれた。幼い頃から家の近くの公園などでサッカー漬けの毎日で、時には歳の離れた男の子のゲームにも混じりその技術を磨き上げた。ジェイムズのサッカーセンスは小さい頃から健在で、彼が6歳の頃チェルシーの下部組織に加入。当時のジェイムズはエースストライカーとしてそのキャリアをスタートさせた。ユース時代に経験したポジションは本職のSBだけにとどまらない。右ウィングやストッパーと様々なポジションでプレーし、その経験は今のキャリアにも活かされている。

遂に結んだチェルシーとのプロ契約

2016-2017,2017-2018シーズンのFAユースカップ優勝をキャプテンとして成し遂げたジェイムズは、およそ12年間という長い修行を経て、2017年3月にチェルシーのユースチームから見事トップチーム昇格を果たした。昇格後は公式戦25試合に出場し、1得点をあげている。ユースチームで培った経験を活かし、昇格早々好成績を残した。

更なるステップアップのためウィガンへ

2018-2019シーズンでは今まで以上にスキルを磨き上げるため、ウィガン・アスレティックFCへレンタル移籍。ここでは通算45試合に出場、3得点をマークしている。ジェームズはウィガンで素晴らしい活躍を見せ、チームの2部残留に大きく貢献した。さらに年間最優秀選手賞をファン・選手部門でW受賞したほか、年間ベストイレブンには選ばれるなどジェームズの名を広める大きなきっかけとなった。

念願のチェルシー復帰を果たす

ウィガンでの素晴らしいパフォーマンスにより、ジェームズは念願だったチェルシー復帰を果たす。しかし2019年夏に行われたU-20イングランド代表での試合で足首を負傷。先行きが心配されていたジェームズだが、チェルシーの指揮官がフランク・ランパードに変わったおかげで、9月にはトップチームデビューを果たした。特出すべきは2019年11月7日に行われたチャンピオンズリーグ第4節のアヤックス戦でのゴールだろう。一時は3点差をつけられたゲームを振り出しに戻す決定的なゴールを、ジェームズが決めたのだ。このゴールはCLの最年少得点記録を19歳と332日で更新し、アリエン・ロッベンが持っていた記録を打ち破った。

イングランド代表での熾烈なレギュラー争い

イングランド代表として各年代でプレーするジェイムズだがSB一番手をめぐり、激しい三つ巴のポジション争いが起こっている。そのバトルを展開しているのがリヴァプールのDFトレント・アレクサンダー・アーノルド通称TAA。そしてマンチェスター・ユナイテッドのDFアーロン・ワンビサカだ。3人ともプレースタイルには大きな違いがある。ワンビサカは守備部門では一番だが、攻撃面で見ればTTAに軍配が上がる。この2選手と比べればジェームズは少々物足りないが、誰よりも高いポテンシャルを持ち合わせていることに間違いはない。

リース・ジェイムスのプレースタイル・特徴

ジェームズはチェルシーに復帰後、素晴らしいパフォーマンスの数々でチームに大きく貢献してきた。ウィガンでの修行もあり、その実力は若手DFトッププラスだと言える。そんな彼のプレースタイルを3つのポイントから解説していく。

パス精度の高さは若手トップクラス

まず押さえておきたいのがジェームズのパス精度の高さだ。彼の本職はSBで、毎ゲーム質の高いクロスが求められる。スタッツから見れば彼のパス精度の高さは一目瞭然だ。まずプレミアリーグ通算16試合に出場し、パス成功率は88%、同様にチャンピオンズリーグにはこれまで2試合に出場、パスの成功率は85.3%と非常に安定してパスを供給できている。またプレミアリーグに限って言えば、1試合には1.2本のクロスを上げているため、サイドからの攻撃も盛んに行っていることもわかる。

強靭なフィジカルで相手アタッカーを圧倒

ジェームズは強靭フィジカルも備えている。弱冠20歳でプレミアリーグでも順応できるほどのポテンシャルを持つジェームズ、実は身長175cm、体重87kgとDFにしては大型の選手ではない。その体格のハンデを跳ね除けるかのように、プレミアリーグでは1試合平均1.8回のタックルで相手の攻撃を抑える。また1試合に平均1.1回ファールをもらっているジェームズからは、守備に対する熱い気迫が伝わってくる。

破壊力抜群のシュートでゴールを演出

ジェームズは時にDFとは思えないほど強烈なシュートを放つ。そのポテンシャルを活かした前への推進力で一気にゴール前までボールを運ぶと、そのまま凄まじい弾丸シュートを放つ。これまで出場してきた16試合で、1ゴール、2アシストと好成績を残している。またDFでありながら1試合平均で1.2本のシュートを打っている。下記の動画ではその力強いシュートの数々を確認できる。

リース・ジェイムスの今後について

21歳とは思えない風貌と確かな実力で、チェルシー不動のSBとして君臨するジェームズ。彼の今後の活躍や移籍の情報について考察していく。

チェルシーでの今後の活躍

チェルシーの指揮官がランパート監督に切り替わったタイミングで、ユース出身の選手は今まで以上に大きな恩恵を受けられるようになった。ジェームズもその恩恵を受けた選手の一人で、そこでのチャンスを逃さなかった。そして復帰早々トップチームデビューを飾る。だがトゥヘル監督が就任した後、チェルシーは大きな改革を行った。これまで前ランパート監督が重宝していた若手有力選手はベンチスタート、代わりに経験豊富なセサル・アスピリクエタやオリヴィエ・ジルーが先発出場している。シーズン中盤に差し掛かっていることが背景にあるが、トレーニングをわずか1日見ただけでの判断ということもあり、あまりに不公平な選出だと言える。むしろ今後のトレーニングやコンディション次第で、ジェームズのスタメン入りも十分考えられる。アスピリクエタの後継者として呼び声高いジェームズは、今後チェルシー欠かせないSBに成長できるか。是非注目したい。

イングランド代表選出に期待が高まる

若手トッププラスの実力を持つジェームズだが、惜しくもEURO2020予選イングランド代表には選出されていなかった。W杯への参加にも期待がかかるが選出される可能性は低いだろう。若手DFとして非常に優れた技術を持ってしても、イングランド出身のSBには、TAA(トレント・アレクサンダー・アーノルド)を始め数多くの優秀な選手がいる。若手屈指のジェームズの実力でも、その壁は簡単に超えることはできないのが現状だ。現時点ではTTAがイングランド代表のSBとして一歩リードしている状況だ。この熾烈なSB争いを制するのはいったい誰なのか。果たしてジェームズは今後イングランド代表SBを務める日が来るのか。

移籍などの情報

2020年1月16日、チェルシーはリース・ジェイムズとの契約延長を発表した。新たな契約期間は2025年夏までと大幅に延長された。今回の契約延長を夢のようだと語るジェームズは「この5年半の延長契約は自分だけでなく家族にとっても多くの意味をもたらす」と心境を語った。ジェームズの今後の活躍に更なる期待が高まる。