トッテナム万能MFピエール・エミル・ホイビュルクの経歴・プレースタイルを解説

2020年の夏に1500万ユーロと格安の移籍金でトッテナムに加入したピエール・エミル・ホイビュルクですが、気の利いたポジショニング強度の高い守備で欠かせない選手へと成長。今や2020シーズンのプレミアリーグでは最も成功した移籍と評されるほどの活躍をトッテナムで見せています。そんなピエール・エミル・ホイビュルクはどんな選手で、今までどのようなサッカー経歴を歩んできたのでしょうか。ここでは、トッテナムの万能MF、ピエール・エミル・ホイビュルクのプレースタイルや経歴について詳しく解説していきます。

ピエール・エミル・ホイビュルクのプロフィール

生年月日 1995年8月5日
国籍 デンマーク
出身 コペンハーゲン
身長 186㎝
体重 81㎏
利き足
ポジション MF
背番号 トッテナム:5
デンマーク代表:23
タイトル ブンデスリーガ優勝 4回
DFBポカール優勝 3回
FIFAクラブワールドカップ優勝 1回
2011年度デンマークU-17年間最優秀選手
2013年度デンマーク年間最優秀タレント

ピエール・エミル・ホイビュルクの経歴

トッテナムMFのピエール・エミル・ホイビュルクの幼少期から今に至るまで!

地元クラブのユースチームで成長

ピエール・エミル・ホイビュルクは1995年、デンマークのコペンハーゲンで生まれました。

幼いころからサッカーの頭角を現していた彼はデンマークのBKスキョルでユースのキャリアをスタートさせると、2007年には地元の強豪クラブであるFCコペンハーゲンユースに移籍。

その後、2009年からはブレンビーIFユースでプレーしました。

名将グアルディオラとの出会い

ピエール・エミル・ホイビュルクは2012年にビッグクラブであるバイエルンミュンヘンに移籍すると、2013年4月13日、FCニュルンベルク戦にてジェルダン・シャチリとの交代途中出場でプロデビューを果たします。

この時のホイビュルクの年齢は17歳と251日と、バイエルン・ミュンヘンでのリーグ戦最年少デビューとなりました。

そして2013年6月、バイエルンは新監督にグアルディオラを迎え入れると、グアルディオラがたった2回のトレーニングを見ただけでホイビュルクに恋し、新たなブスケツになれると言わしめるほどのプレーをホイビュルクは見せつけます。

最終的にバイエルンでの出場試合数は計17試合とレギュラーになることは出来なかったものの、グアルディオラとの出会いはホイビュルクが自身のプレーを確立される大きな転機になったと言えるでしょう。

出場機会を求めてFCアウクスブルクへ

2015年1月、ピエール・エミル・ホイビュルクはバイエルンと契約を延長しましたが、同時に同じブンデスリーガのクラブであるFCアウクスブルクへローン移籍しました。

このローン移籍は半シーズンと短い期間だったものの、ホイビュルクは主力として後半戦の16試合に出場。

FCアウクスブルクのブンデスリーガ1部に残留しました。

シャルケ04へ再びのレンタル移籍

FCアウクスブルクへのローン移籍を終えたピエール・エミル・ホイビュルクですが、当時シャビ・アロンソやキミッヒなどが控えていたバイエルンで出場機会を得ることは難しく、2015年の夏に当時日本代表の内田篤人も所属していたブンデスリーガの強豪チーム、 シャルケ04へのレンタル移籍が決定しました。

ホイビュルクはシャルケ04でも一定の出場機会を手にし23試合に出場しましたが、バイエルンに戻ることは無く、ブンデスリーガに別れを告げることになります。

新天地はプレミアリーグのサウサンプトン

下部組織やレンタルも含めると5シーズンを過ごしたバイエルンの次にピエール・エミル・ホイビュルクが向かったのがプレミアリーグのサウサンプトンです。

特にプレミアリーグは適応するのが難しいと言われるリーグで、ホイビュルクも移籍当初は難しい時間を過ごしていたものの、徐々にプレー時間が増え、2018年にはチームのキャプテンに任命されるなどチームからも信頼され主力選手へと成長しました。

再びのビッグクラブ、トッテナムへ

2020年8月、ピエール・エミル・ホイビュルクは守備で大きく貢献できる中盤が欲しいトッテナムへ1500万ユーロの移籍金、5年契約で移籍することになりました。

1500万ユーロという移籍金の安さや、同時期にトッテナムがベイルやレギロンといった大型移籍を成立させたことからもあまり注目された移籍ではありませんでしたが、卓越したボール奪取やリーダーシップをピッチ上で発揮するとモウリーニョの信頼を勝ち取り、今やロリスやケイン、ソンフンミンと並びチームに欠かせない選手となっています。

若いころにバイエルンに所属していたこともあり、「消えたスーパースター」と言われることもあったホイビュルクでしたが、長い時を経て再びビッグクラブへと移籍。

チームの主力選手へと成長したのです。

デンマーク代表

幼いころから才能の高さで注目されていたピエール・エミル・ホイビュルクは、2014年5月28日に18才の若さでデンマーク代表にデビュー。

それから現在まで計35試合に出場しましたが、2018年のロシアワールドカップには彼は招集されませんでした。

しかし2018年秋からは代表チームへと定着します。クラブチームでこのままの活躍が続けば、今年夏に開催されるEURO2020にも名を連ねることでしょう。

ピエール・エミル・ホイビュルクのプレースタイル・特徴

フィジカルの高さから強度の高いプレーが注目されるピエール・エミル・ホイビュルクですが、グアルディオラがブスケツになれると評したように非常にクレバーな選手でもあります。ここではホイビュルクの詳細なプレースタイルや特徴について解説していきます。

シンプルなゲームメイクで中盤の舵を取る

ピエール・エミル・ホイビュルクは中盤でコンビを組むことが多いシソコやエンドンベレのように、高い推進力で相手の網をかいくぐるような目立つプレーはあまり行いません。

味方のサイドバックが上がった時にはそのポジションを埋めるようにディフェンスラインにポジションを取ったり、DFと前線の中間でボールを引き出しワンタッチ、ツータッチでシンプルにはたいたりといったようなプレーを好みます。

シソコやエンドンベレとは違い、より低い位置でのシンプルなプレーを行うのが攻撃面でのホイビュルクの特徴と言えるでしょう。

試合を通して動きを修正し続ける運動量

ピエール・エミル・ホイビュルクはスプリントこそ多くないものの、90分を通して常に攻撃、守備での位置取りを調整しています。

こうしたポジション修正を試合通して行えば当然スタミナを使いますが、ホイビュルクは試合の後半でもさぼらずにしっかりとポジションを修正し続けています。

トッテナムが90分通して守備の強度を保っているのは、ホイビュルクの貢献が非常に大きいと言えます。

強靭なフィジカルを活かしたボールキープ

もちろん、ピエール・エミル・ホイビュルクのフィジカルも彼の大きな武器です。

ボールをキープしたまま縦に突破していくタイプでは無いですが球際には非常に強く、オープンな状態のボールをフィジカルの高さで競り勝ってそのままキープし、味方ボールにするシーンを非常に多く目にします。

もちろん守備の寄せも激しく、2019/20シーズンでは66回ものタックルを記録。

強靭なフィジカルを好守に活かし、自チームのリズムを作ることができるのがホイビュルクの大きな魅力でしょう。

局面を変える長短のパス

相手の攻撃を防いだ後、また自陣からビルドアップを行うときに、1発のパスで局面を大きく打開できるのもピエール・エミル・ホイビュルクの特徴です。

この部分はグアルディオラが名前を上げたブスケツに大きく共通する部分でもあります。

サイドに張ったウインガーや駆け上がったサイドバックをめがけてサイドチェンジを通したり、裏を狙ったストライカーに向けてロングパスを通したりなど、キーパスというよりも、ビルドアップをスキップするパスを高い精度で蹴れる選手です。

またホイビュルクはトッテナムに移籍してから引いた相手に対峙することが多くなった影響か、縦パスを通す頻度も増えました。

流石にブスケツほどの頻度と精度でパスを供給することは難しいですが、トッテナムがカウンターや自陣からのビルドアップを行ううえで非常に重要な選手だと言えるでしょう。

ピエール・エミル・ホイビュルクの今後について

若いころにバイエルンというビッグクラブに在籍していたピエール・エミル・ホイビュルクは、そこでの挫折を経て、再びビッグクラブに戻り重要な選手へと成長しました。今後ホイビュルクはどのようなキャリアを歩んでいくのでしょうか。ホイビュルクの今後について、詳しく解説していきます。

トッテナムでより重要な選手へ

ピエール・エミル・ホイビュルクはモウリーニョが指揮を獲るトッテナムで非常に重要な役割を担っており、ビッグマッチでは決まって彼がスタメンに名を連ねます。

しかし、ホイビュルクはまだ25才。選手としてより成長できる段階にいますし、当然課題もあります。

特に現在のトッテナムでは積極的にプレスを仕掛けてくる相手に対してビルドアップが上手く機能しないことも多く、エンドンベレなどの推進力のある選手が強引にドリブル突破をして局面を打開する場面が非常に多くみられます。

ホイビュルクもそこまでプレス耐性のある選手ではないため、攻撃面での持ち味が消されてしまうような場面も少なくありません。

チームが苦しい場面でも攻撃のスイッチを入れる役割をこなすためには、やはりホイビュア自身がプレスを受けた中でもしっかりと前を向けるプレス耐性が必要になるでしょう。

自身の課題であるプレス耐性を解消し、さらに守備面、攻撃面での長所を強化できればホイビュアも1段階、2段階上の選手へと成長できますし、当然トッテナムの順位も押し上げることができます。

これからの成長によっては、それこそブスケツのような選手になることも夢では無いかもしれませんね。

デンマーク代表で目指すはEURO2020、そしてその先

ピエール・エミル・ホイビュルクが初めて代表に招集されたのは2014年5月28日とわずか18才の時ですが、それ以降はデンマーク代表で重要なポジションを獲得するには至らず、2018年のロシアワールドカップにも招集されませんでした。

しかし、2020年夏にトッテナムに移籍してからはホイビュルクの選手としての価値も向上し、コンスタントに代表に呼ばれるようになっています。

まずは今年夏に開催されるEURO2020で自身の力を示し、デンマーク代表を2004年ぶりのグループリーグ突破へ導きたいところです。

そしてその先には2024年のカタールワールドカップがあります。

激戦が必須となるヨーロッパ予選ですが、ホイビュルクはデンマーク代表でワールドカップへの切符を手にすることはできるでしょうか。

移籍などの情報

ピエール・エミル・ホイビュルクは現在、トッテナムと2025年までの契約を結んでいます。

今後の移籍などについてですが、トッテナムに移籍したのが2020年の夏と最近の出来事であること、またホイビュア自身がトッテナムのキープレイヤーとなっていることから移籍などの情報は出回っておらず、しばらくはトッテナムで過ごすことが予想されます。

ただしホイビュアもまだ25歳と年齢も若く、契約の期限が近づく2,3年後には移籍の情報が出てくるかもしれません。

ホイビュアの今後にも注目ですね。