トッテナム若きDFセルヒオ・レギロンの経歴・プレースタイルを解説

2018年、突如レアルマドリードの下部組織から頭角を現し、一時はマルセロからポジションを奪ったのがセルヒオ・レギロン。2021年現在はプレミアリーグのトッテナムに所属し、堅実な守備と高い攻撃性能でチームに欠かせない選手になっています。そんなセルヒオ・レギロンは現在までにどんなサッカー人生を歩んできたのでしょうか。ここではセルヒオ・レギロンの今までの経歴やプレースタイルについて詳しく解説していきます。

セルヒオ・レギロンのプロフィール

 

生年月日 1996年12月26日
国籍 スペイン
出身 マドリード
身長 180㎝
体重 67㎏
利き足
ポジション DF(サイドバック)
背番号 トッテナム:3
スペイン代表:21
タイトル FIFAクラブワールドカップ 1回(2018)
UEFAヨーロッパリーグ 1回(2019/20)

セルヒオ・レギロンの経歴

レアル・マドリードの下部組織からいきなり現れて注目を浴びたセルヒオ・レギロンですが、彼は今までにどのようなサッカー人生を歩んできたのでしょうか。セルヒオ・レギロンの経歴について細かく解説していきます。

幼い頃からサッカーの天才だったセルヒオ・レギロン

セルヒオ・レギロンがプロになるまでのキャリアは、まさにエリートコースそのものでした。

5歳の時に地元のサッカークラブに入団するとメキメキと頭角を現し、わずか8歳でレアル・マドリードの下部組織に入団。

その後は順調にカテゴリーを駆け上がり、2016年にはレアルマドリードの下部組織でありスペイン3部チームのレアル・マドリード・カスティージャへと上り詰めました。

ログロニェスへのレンタル

セルヒオ・レギロンがプロデビューを飾ったのは実はレアル・マドリード・カスティージャではなく、同じくスペイン3部に所属しているログロニェスというチームでした。

レギロンは2015年、レアル・マドリード・カスティージャへ上がる前にログロニェスへレンタルされると、2015年8月のSDコンポステラ戦でプロデビューを果たします。

その後は2017年までログロニェスで計39試合に出場し、2017/18シーズンにレアル・マドリード・カスティージャに昇格しました。

レアル・マドリードで話題をさらう活躍

ログロニェスやレアル・マドリード・カスティージャでの活躍が評価されて、セルヒオ・レギロンは2018/19シーズンからトップチームに昇格します。

すると2018年10月2日のUEFAチャンピオンズリーグ グループリーグ第2節CSKAモスクワ戦で先発出場し、トップチームデビューを果たしました。

その後、当時の監督であるフレン・ロペテギが成績不振で解任され、レアル・マドリード・カスティージャで監督を務めていたサンティアゴ・ソラーリが就任するとマルセロの負傷もあり左サイドバックで出場機会を獲得。

出場した試合で印象的な活躍を見せると、マルセロが復帰後もポジションを譲らず、2018/19シーズンは最終的に22試合に出場しました。

セビージャでは主力としてヨーロッパリーグのタイトルを獲得

レアル・マドリードの監督がソラーリからジダンに変わって出場帰還が減ったこと、またリヨンからフェルランド・メンディという左サイドバックを獲得したことから、セルヒオ・レギロンはセビージャへとレンタル移籍することになります。

セビージャでは主力選手としてスタメンに名を連ね、最終的にはリーグ・カップ戦合わせて36試合に出場。

ヨーロッパリーグの決勝にもスタメンでフル出場し、チームのヨーロッパリーグ優勝に大きく貢献しました。

プレミアリーグ強豪チームのトッテナムへ

レアル・マドリード、セビージャでその実力を証明したセルヒオ・レギロンは、欧州の中で人気銘柄となります。

ナポリやチェルシー、エヴァートンなどの強豪チームが獲得に名乗りを上げる中、最終的に合意に至ったのはプレミアリーグの強豪チームであるトッテナム・ホットスパー。

移籍金3000万ユーロの5年契約での完全移籍となりましたが、レアル・マドリードが4000万ユーロでの買戻し条項を付与した形となり、レアル・マドリードがいつでもレギロンを再獲得できるようになっています。

レアル・マドリードのレギロンにかける期待が大きいことを物語っていますね。

そんなレギロンは、トッテナムに移籍後も主力選手としてチームを牽引。

負傷で出られない時期もありましたが、堅実な守備と思い切りの良い攻撃参加で左サイドバックのファーストチョイスとなっています。

セルヒオ・レギロンのプレースタイル・特徴

ここまでセルヒオ・レギロンの経歴について解説しましたが、レギロンはどのような特徴を持った選手なのでしょうか。詳しく解説していきます。

器用で安定した守備

守備面での安定感はレギロンの大きな武器になっています。

スピードあるドリブラーと1対1になった時の対人の守備はもちろん、空いたスペースを察知して入ってきたボールをインターセプトするなど危機察知能力にも優れています。

また相手選手の特徴に合わせて守備の仕方を変えるなど、器用さも兼ね備えているのがレギロンの魅力。

例えばスピードとキレのあるドリブラーと対峙した時には距離をとって抜かれないようにしますし、前を向かせると危険な選手には前を向けない場所でボールを受けさせるなど、対峙する相手が嫌がる守備がレギロンには出来ます。

レアル・マドリードに所属していた時にマルセロから一時期ポジションを奪ったのも、その守備性能の高さ故でしょう。

バリエーション豊富な組み立て

マルセロと比較されることが多かったことから、セルヒオ・レギロンは守備的な選手という印象が強いですが、攻撃面も非常に優れた選手です。

レギロンは足下も非常に上手い選手でビルドアップの時には起点となれますし、相手を押し込んだ時には味方選手の位置に合わせてインナーラップとオーバーラップを使い分けて攻撃を活性化してくれます。

比較されることの多いマルセロほどドリブル突破が上手な選手ではありませんが、高い足下の技術とポジショニングの上手さで攻撃に貢献できるのもレギロンの大きな魅力です。

90分間のアップダウンを物ともしないスタミナ

サイドバックの選手には欠かせないスタミナの高さも、セルヒオ・レギロンは兼ね備えています。

レギロンのプレーを90分にわたって敵陣深くに侵入するなどアップダウンを繰り返していますが、守備には全速力で戻っており、スペースを空けることはありません。

高い頻度で攻撃参加を行いながらも守備面でのタスクをしっかりこなしている所が、守備面での要求が高いモウリーニョにも信頼されている大きな要因でしょう。

低弾道で高速なピンポイントクロス

左サイドから放たれる、ピンポイントなクロスもセルヒオ・レギロンの大きな持ち味です。

レギロンのクロスは低弾道かつ高速なので、相手DFが追いつく間もなくエリア内の選手がクロスに合わせることができます。

実際に2019/2020シーズンでは1試合に平均4.12本のクロスを供給していることからも、レギロンがクロスを大きな武器にしていることがわかるでしょう。

もちろんトッテナムへ移籍してもクロスの質の高さは変わらず、2021年1月14日に行われたフラム戦では約30mほど離れたケインの元へ絶妙なクロスを供給。華麗なダイビングヘッド弾を演出しました。

ケインやソンフンミンといった優秀な受け手がいるトッテナムにおいて、高精度のクロスを供給できるレギロンの存在は非常に大きいのではないでしょうか。

セルヒオ・レギロンの今後について

セルヒオ・レギロンは現時点でもこれといった欠点の無い、完成された選手と言えますが、彼はまだ24歳。まだまだ伸びしろのある選手です。

果たしてレギロンは、今後どのようなサッカー人生を歩むことになるのでしょうか。

トッテナムで絶対的な立場へ

セルヒオ・レギロンはトッテナムに加入して以来主力選手として定着していますが、サイドバックというポジションもあり、チームの顔と言えるまでの存在感はありません。

これからレギロンが世界的なサイドバックとして評価されるためには、現状よりも更に安定した守備や攻撃での貢献が求められるでしょう。

特に攻撃面で苦しんでいる今シーズンのトッテナムにおいては、レギロンの攻撃参加は大きなアクセントとなります。

レギロンはまだ24歳と若手の選手なので、これからの成長に期待です。

スペイン代表でポジションを掴めるか

セルヒオ・レギロンは層の厚いスペイン代表の中でポジションを掴めず、現在は1試合のみの出場となっています。

まずは所属しているトッテナムで経験を積み、2021年に行われるEURO2020、そして2022年のW杯にメンバー入りを目指したいところです。

またスペイン代表自体も前回のロシアW杯ではベスト16で敗退と、悔しい結果に終わったため、EURO2020やW杯で雪辱を果たしたいところ。

堅実な守備と気の利いた攻撃参加が得意なレギロンですが、彼はスペイン代表に割って入り、スペイン代表の名誉挽回に貢献することはできるのでしょうか。

レアル・マドリードへの復帰はあるか?

セルヒオ・レギロンはレアル・マドリードから2025年までの契約でトッテナムに完全移籍しましたが、レアル・マドリードはレギロンに4000万ユーロの買い戻し条項を付けています。

レアル・マドリードとしてはマルセロがベテランの年齢に差し掛かっているので、いずれはレギロンを買い戻して世代交代を行いたいという気持ちがあるのでしょう。

レギロンとしてもレアル・マドリードは地元のクラブですし、自分がキャリアをスタートさせた場所でもあるので戻りたいという気持ちはあるのではないでしょうか。

これからの活躍次第ですが、レギロンが再びレアル・マドリードに復帰するというシナリオは充分考えられるでしょう。