チェルシーDFベン・チルウェルの経歴・プレースタイルを徹底解剖

プレミアリーグの名門であり、かつてはディディエ・ドログバやジョン・テリーなどが在籍していたチェルシー。2020-21シーズンにもオリビエ・ジルーやチアゴ・シウバなど最高の選手が在籍していますが、その中でも攻守においてバランスの良いパフォーマンスを披露しているのがSBのベン・チルウェルです。2020年からチェルシーに在籍しているベン・チルウェルは、レスター・シティFCで注目されると、2018年にはイングランド代表にも選出されています。左足から繰り出される精度の高いクロスと、攻守においてバランス良くプレーできる柔軟性が魅力的です。そんなベン・チルウェルがどんな選手で、これまでにどんなサッカー人生を歩んできたのか、気になる人もいるのではないでしょうか。ここでは、ベン・チルウェルの経歴やプレースタイルについて詳しく解説します。

ベン・チルウェルのプロフィール

生年月日 1996年12月21日
国籍 イングランド
出身 ミルトン・キーンズ
身長 178㎝
体重 77㎏
利き足
ポジション LSB、LWB
背番号 チェルシー:21
イングランド代表:3
タイトル U-21欧州選手権ベスト4
UEFAネーションズリーグ2018-19 3位

ベン・チルウェルの経歴

24歳のベン・チルウェルは、今後のチェルシーとイングランド代表を背負う選手として期待されている選手です。そんなベン・チルウェルは、これまでにどんなサッカー人生を歩んできたのでしょうか。ここでは、ベン・チルウェルの経歴についてもう少し詳しく解説していきますね。

自宅の裏庭で始まったベン・チルウェルのサッカー人生

ベン・チルウェルがサッカー人生をスタートさせたのは、クラブチームではなく自宅の裏庭でした。

当時、ベン・チルウェル家にサッカーが詳しい人はいなく、ラグビーの話題がある環境だったのです。

そんな中で、両親にサッカーを紹介したのはベン・チルウェル自身でした。

ベン・チルウェルは自宅の裏庭にゴールポストを作成すると、ポストを目掛けてボールを蹴っていたそうです。

ベン・チルウェルのキック精度は、この頃から培ってきたものだったのでしょう。

ウォバーン・ライオンズに所属

ベン・チルウェルに才能を感じた父親は、地元クラブであるウォバーン・ライオンズに所属させました。

ベン・チルウェルはすぐにチームメイトと馴染み、最初の試合では15-0で大勝したそうで、「今でも当時のことを覚えている」と発言していたことがありました。

ベン・チルウェルにとって、人生で初めての試合は自身の大切な原点となっているのでしょう。

その後も選手として成長していったベン・チルウェルは、よりレベルの高い環境でプレーするためにブレッチリーユースへ移籍。

さらに、ラッシュデン&ダイヤモンドFCに拠点を移していきました。

レスター・シティFCの下部組織からプロデビューに

更なるレベルアップを求めたベン・チルウェルは、2010年にレスター・シティFCの下部組織の入団テストを受け見事に合格。その後も順調にカテゴリーを駆け上がっていきました。

下部組織で成長していったベン・チルウェルは、2015年10月に行われたFAカップのハル・シティAFC戦でトップチームデビューを果たしました。

これからトップチームでの活躍が期待され、自身もレスター・シティFCでの成功を強く願っていたことでしょう。

しかし、ベン・チルウェルはトップチームデビューから1ヶ月もしないうちに、別のチームへレンタル移籍することになります。

ハダースフィールド・タウンFCへレンタル移籍

2015年11月に、当時イングランド2部リーグに所属していたハダースフィールド・タウンFCへのレンタル移籍が決定しました。

背番号は25番で、2016年1月までという契約での加入となってます。

ベン・チルウェルは8試合の試合に出場し、7試合にフルタイム出場を果たしました。

当時19歳だったベン・チルウェルにとって、ハダースフィールド・タウンFCへのレンタル移籍は良い経験となったでしょう。

レスター・シティFCへ復帰

2016-17シーズンに再びレスター・シティFCへ復帰を果たすと、2016年12月のエヴァートンFC戦でプレミアリーグデビューを果たしました。

レスター・シティFCでは、背番号14番を背負っています。

その後も徐々に出場機会が増え始めると、翌年の2017-18にはレギュラーとしてプレー。

LSBで攻守に貢献すると、公式戦32試合に出場し2アシストをマーク。

ベン・チルウェルの活躍は次第にビッグクラブへの移籍も噂されるほど、凄まじい選手へ成長していきました。

5年契約でチェルシーへ移籍

レスター・シティFCでの活躍が認められたベン・チルウェルは、2020年8月26日にチェルシーと5年契約を結んだことを発表。

移籍金は5000万ポンド(およそ70億円)で、背番号は21番に決定しました。

ベン・チルウェルにはマンチェスター・シティも強い関心を示していたものの、最終的にはチェルシーへの移籍を決断しています。

レスター・シティFCの不動のLSBとして活躍したベン・チルウェルが、チェルシーでどんなプレーを披露してくれるのか、サポーターからの期待も熱い選手ですね。

イングランド代表にも初招集

レスター・シティFCで活躍したベン・チルウェルは、2018年9月にイングランド代表に初招集されました。

9月11日のスイス戦で代表デビューを果たすと、10月12日に行われたUEFAネーションズカップのクロアチア戦で先発出場を果たしています。

今大会ではイングランド代表は3位という成績を収めました。

イングランド代表では3番を背負い、これまでに11試合に出場しています。

ベン・チルウェルのプレースタイル・特徴

LSBを主戦場とし、場合によってはLWBとしてもプレーできるベン・チルウェル。左足の高いクロス精度と攻守にバランスの取れた選手で、チームに安定感をもたらす存在といえるでしょう。ここでは、ベン・チルウェルのプレースタイルや特徴についてもう少し詳しく解説していきますね。

精度の高いパス・クロス

ベン・チルウェルの武器は、左サイドから質の高いパスやクロスでチャンスを作り出すプレーです。

近年ではSBが攻撃の起点となることも多く、ベン・チルウェルはまさにパスやクロスで攻撃の起点となります。

キック精度だけでなくパターンも豊富で、ゴロパスはもちろん、味方に合わせるログパスや相手の裏のスペースを狙ったスルーパスなど、攻撃で違いを作れる選手です。

クロス精度も高いので、サイド攻撃時にはオーバーラップを仕掛け、ピンポイントで味方にクロスを合わせてきます。

24歳とまだ若く、これからチェルシーで経験を積んでいけば、間違いなく世界最高のLSBになれるだけのセンスがあるでしょう。

試合の流れを読む戦術理解度

ベン・チルウェルは非常に頭の良い選手で、試合の状況に合わせて適切なプレーを選択できます。

ポジショニングに優れ、攻守においてバランスの取れる選手なので、攻撃的なSBにありがちな後方のスペースをつかれることもあまりありません。

この辺りは、かつて世界最高のSBであったフィリップ・ラームのような戦術理解度の高い選手といえるでしょう。

安定した守備能力

ベン・チルウェルは攻撃だけに特化したSBではなく、守備にも貢献できるバランスの取れた選手です。

常に守備のことを考えたプレーを選択できるので、過度なオーバーラップを仕掛けることもありません。

そのため、チームにとっては攻守において安心できる存在といえるでしょう。

さらに、身長が178cmと決して高いわけではないものの、空中戦に強いのもDFとしてプラスとなっています。

2019-20シーズンには空中戦の勝率が60.5%を誇り、LSBの中でもトップクラスの数値となっているのです。

SBとして相手のロングボールをケアできることはもちろん、セットプレーでもゴールを狙えますし、確実にチームにとってプラスとなる能力でしょう。

推進力のあるトリプル

ベン・チルウェルはスピードやスプリント力にも優れる選手で、力強い推進力のあるドリブルも魅力的な選手です。

試合中にも、よくタイミングを見計らって駆け上がり、敵陣までドリブルでボールを運ぶプレーもよく見ます。

単純にスピードがあるので、前にスペースがあれば積極的に仕掛けられますし、ベン・チルウェルのスピードは攻守の切り替え時にも活かされているでしょう。

今後もう少しシュートに絡んでいけるプレーを覚えていけば、より攻撃で違いを生み出せるLSBに成長していくかと思われます。

ベン・チルウェルの今後について

チェルシーやイングランド代表での活躍を期待されているベン・チルウェル。攻守にバランスの取れた選手で、今後の成長次第では世界最高のLSBになれる能力を秘めた選手です。そんなベン・チルウェルの今後について、もう少し詳しく解説していきますね。

チェルシーではスタメンが取れるかが鍵

ベン・チルウェルは2020年8月にチェルシーへ移籍しており、5年契約を結んでいます。

チェルシーとしても今後の活躍を期待している選手でしょうし、ベン・チルウェル自身もチェルシーでの成功を願っているでしょう。

そんなベン・チルウェルはチェルシーに加入した理由について、ランパード監督と当時在籍していたアシュリー・コールの存在を挙げていました。

ランパード監督については「イングランド代表でのプレーをいつも楽しみにしていた」そうで、「アシュリー・コールのキャリアを見習いたい」とも発言しています。

2人が在籍したチェルシーでの成功は、ベン・チルウェルにとっても大きな意味を持つのでしょう。

しかし、現状レギュラーを勝ち取れているわけではありません。

同ポジションにはマルコス・アロンソがおり、まずはポジションを勝ち取れるかが今後の成長の鍵となるでしょう。

イングランド代表での厳しいレギュラー争い

近年イングランド代表はフィル・フォーデンやマーカス・ラッシュフォード、ブカヨ・サカなど、若手の逸材が多数選出されています。

現状LSBとしてはベン・チルウェルが1歩リードしているものの、最近では3バックを採用することが多いです。

3バックだった場合はLWBが主戦場となりますが、そこにはブカヨ・サカやハーヴィー・バーンズなどがいます。

チェルシー同様に、イングランド代表でも厳しいレギュラー争いが勃発するでしょう。

そんなイングランド代表は、2021年6月に行われるEURO2020に出場します。

同グループにはクロアチア・スコットランド・チェコがおり、決して楽な相手ではありません。

とくに、初戦となるクロアチア代表に勝てるかどうかが、その後勝ち上がれるかの鍵となるでしょう。

ベン・チルウェルとしても、2022年カタールW杯への出場に対して強い意欲があるかと思います。

そのためにも、EURO2020で活躍しアピールすることが重要になってくるでしょう。

チェルシーの絶対的な選手になれるか

ベン・チルウェルは2020年8月にチェルシーと5年契約を結んでいるので、少なくとも数年間はチェルシーでプレーするでしょう。

今のところ、チェルシーで凄まじい活躍こそ見せていないものの、チームに馴染んでいけば攻守において重要な選手になることは間違いありません。

目標としているアシュリー・コールのように、チェルシーやイングランド代表で絶対的な選手に成長できるのか、今後のベン・チルウェルに注目です。