【名将が認めた才能】イルカイ・ギュンドアンのプレースタイルを解説!

ユルゲン・クロップやペップ・グアルディオラなどの名将に認められた才能を持つイルカイ・ギュンドアン。シャルケのホームタウンであるゲルゼンキルヒェンで育ったギュンドアンは、ドルトムントで才能が開花し、マンチェスター・シティで世界的な選手に成長しました。現在マンチェスター・シティでプレーするギュンドアンは、キャリアの全盛を迎えています。この記事では順当にステップアップを続けるギュンドアンのサッカー人生を振り返ります。また、ギュンドアンが活躍できる理由に着目して、プレースタイルを徹底解説!最後には、今後の展望も考察してみました。これを読めばギュンドアンの凄さがわかるので、サッカー観戦がもっと楽しくなりますよ。

イルカイ・ギュンドアンのプロフィール

 

生年月日 1990年10月24日
国籍 ドイツ・トルコ
出身 ゲルゼンキルヒェン
身長 180㎝
体重 80㎏
利き足
ポジション MF
背番号 マンチェスター・シティ:8
ドイツ代表:21
タイトル ・ドルトムント
ブンデスリーガ:1回 (2011-12)
DFBポカール:1回 (2011-12)
DFLスーパーカップ:2回 (2013, 2014)
・マンチェスター・シティ
プレミアリーグ:2回 (2017-18, 2018-19)
FAカップ:1回 (2018-19)
EFLカップ:3回 (2017-18、2018-19、2019-20)
コミュニティ・シールド:2回 (2018, 2019)

イルカイ・ギュンドアンの経歴

イルカイ・ギュンドアンはクロップやトゥヘル、ペップなど、現在のヨーロッパサッカーを牽引する監督のもとでプレーをした経歴があります。どの監督からの評価も高いことから、ギュンドアンの万能性が伺えます。では、ギュンドアンはどんなサッカー人生を送ってきたのでしょうか。ユース時代から振り返ってみましょう。

サッカーに熱い街で育った幼少期

ギュンドアンはドイツのゲルゼンキルヒェンという街で生まれ育ちました。ゲルゼンキルヒェンは、ブンデスリーガのシャルケのホームタウンとして知られる街。シャルケは熱いサポーターで知られているため、幼少期からギュンドアンの身近にはサッカーがあったのでしょう。ギュンドアンは地元シャルケの下部組織に入団したものの、怪我の影響などもあり、順当に昇格とはいきませんでした。2005年にボーフムに移籍すると、U17・U19で才能が開花。12試合10ゴールという得点力を見せ、他クラブから注目されはじめます。

ニュルンベルクで実力を証明

ギュンドアンは、18歳になった2009年にドイツの中堅クラブであるニュルンベルクに移籍しました。加入後はしばらく出場できない期間が続いたものの、加入翌シーズンからはポジションを確立しはじめます。ブンデス下位に落ち込んでいたニュルンベルクは、チームの再建を図るため、下部組織から若手選手を続々と招集。その選手とギュンドアンらが上手くフィットし、2010-11シーズンは6位まで順位を上げました。同シーズンの25試合5得点の活躍によって、ブンデスリーガでも通用することを証明したギュンドアン。当時ブンデスリーガを牽引していたドルトムントから声がかかります。

ボルシア・ドルトムントの全盛期を築く

ギュンドアンは2011年に400万ユーロの移籍金でボルシア・ドルトムントに移籍すると、すぐにスタメンに定着して活躍しはじめました。当時のドルトムントの監督は現在リヴァプールを率いているユルゲン・クロップ。クロップのもとでクラブの黄金期を築いていました。ゲッツェ、レバンドフスキ、フンメルス、そして香川真司。のちにビッグクラブへと羽ばたいていく選手が躍動していたのが当時のドルトムントです。そんななかギュンドアンはボランチとしてチームを支え、ブンデスリーガとDFBポカールの2冠に貢献しました。ギュンドアンは黄金期の主要メンバーが移籍した後も、ユースから昇格してきたマルコ・ロイスらとともにチームを支え続けます。ドルトムントでの総合成績はリーグ戦105試合10得点。その活躍は多くのビッグクラブの目に留まりました。ちなみにギュンドアンは香川真司と親しく、2015年には来日して日本代表の試合を観戦したことが話題になりました。

ドルトムント時代のプレー集

マンチェスター・シティで世界的なプレイヤーへ

ドルトムントで活躍したギュンドアンは、2016年に2500万ポンドの移籍金でマンチェスター・シティに加入しました。新監督に就任したペップ・グアルディオラの熱望によって移籍が実現。ギュンドアン自身も「ペップの哲学に感銘を受けた」とSNSで発信しており、両者にとって理想的な移籍だったことが伺えます。しかし、加入シーズンは怪我の影響でほとんど出場できませんでした。2017-18シーズンには戦力として定着し、30試合4得点の結果を残しています。その後も安定した活躍を見せ、プレミアリーグやFAカップの制覇に貢献しました。ギュンドアンは2020-21シーズンに、これまでのポジションより前でのプレーが増えたことで覚醒します。”偽9番”としてフィットしたギュンドアンは、9試合9ゴールという目まぐるしい活躍を見せ、クラブのプレミアリーグ独走に貢献しています。今後もペップシティの強力なオプションの1つになるでしょう。

マンチェスター・シティでのプレー集

ドイツ代表では悔しい思いが残る

実はギュンドアンはトルコにもルーツがあり、トルコ代表でのプレーも可能でした。しかし最終的にはドイツ代表でのプレーを選び、現在も招集され続けています。ギュンドアンはクラブでは素晴らしい活躍をしているものの、ドイツ代表ではタイトルを獲得できていません。2014年ワールドカップと2016年EUROを怪我で欠場、2018年ワールドカップはグループ敗退に終わり、悔しい思いをしていることでしょう。通算成績は23試合3得点で、クラブでの成績に比べると物足らない印象があります。しかしその分、今後への期待は大きくなります。EUROやワールドカップ、ネーションズリーグでの活躍が楽しみな選手です。

ドイツ代表でのゴール

イルカイ・ギュンドアンのプレースタイル・特徴

マンチェスター・シティの主力メンバーとして活躍を続けるイルカイ・ギュンドアン。2020-21シーズンには新たなオプション”偽9番”がフィットし、爆発的な活躍を見せています。複数ポジションをこなす万能性を持つギュンドアンのプレースタイルを、4つのポイントから深堀りしていきましょう。

司令塔としてゲームを作る長短のパス

ギュンドアンは司令塔としてゲームを動かすパスが出せる選手です。ボランチ(アンカー)としてプレーするときには、DFのビルドアップに参加して前線との中継役になります。一本で得点につながるキック精度を持っていることが、ギュンドアンの魅力の1つです。このギュンドアンの魅力が1番輝くのは、ボール奪取からのスルーパスでしょう。中盤でボールを奪うと少ないタッチで前線に供給し、チャンスを生み出します。組み立てを得意とするマンチェスター・シティがカウンターでも得点できるのは、ギュンドアンのようなMFの存在が大きいです。また、ペップのサッカーでは、長短のパスの使い分けが重要になります。ギュンドアンも長いパスだけでなく、ペナルティエリア外から中の狭いスペースへ糸を通すようなパスが供給できます。

組み立てから決定機を作る浮き玉パス

ギュンドアンは縦方向のパスだけでなく、組み立てのための横パスも得意です。相手を動かしながらチャンスを伺い、ペナルティエリアの角あたりからゴール前に浮き球を供給するシーンは、よく見られるでしょう。また、ギュンドアンのキック精度はパスだけでなく、ロングシュートにも活かされます。マンチェスター・シティに対しては引いて守るチームが多いので、ゴール前はとても混雑します。そのなかで、ギュンドアンのロングシュートという選択肢があると、相手DFは陣形を崩してプレスにいかないといけません。するとFWの隙が生まれて、チャンスにつながります。

安定したボールキープ能力

ギュンドアンは自らボールをキープする能力にも長けています。マンチェスター・シティに対しては、カウンター狙いのチームが多いです。そのため、中盤でボールを奪うと、一気に攻撃を仕掛けていきます。相手に攻撃のきっかけを与えないためには、ギュンドアンのようなキープ力が重要です。また、ギュンドアンは前線でのボールキープも得意です。ギュンドアンはオフザボールの動きも上手く、2列目からの飛び出しでチャンスを作ります。狭いスペースで受け取ったパスをしっかりと収め、シュートやラストパスにつなげるキープ力がギュンドアンの魅力です。

覚醒した得点力

ギュンドアンは2020-21シーズンで、得点力が覚醒しました。2021年2月現在、12試合11ゴールの活躍で、マンチェスター・シティのプレミアリーグ独走に貢献しています。ギュンドアンのゴールが増えたのは、ポジションが1つ前に上がったことが要因です。今まではアンカーとして、後ろから飛び出すことがメインでした。しかし20-21シーズンからは、インサイドハーフとして起用され、攻撃に重点を置けるようになったことでゴールを量産できるようになりました。さらには、ペップ体制時のメッシが担っていた”偽9番”への試みも成功し、まさに手がつけられない状態になっています。

イルカイ・ギュンドアンの今後について

最後に、キャリアのピークとも言える年齢に差し掛かった、ギュンドアンの今後について考察してみました。

マンチェスターシティについて

マンチェスター・シティに移籍してからは安定して活躍していたものの、爆発力というものはない印象でした。しかし、20-21シーズンに入り、今までのポジションよりも前で起用されるようになると、急激にゴール数が増加。2021年1月のプレミアリーグ月間最優秀選手賞を受賞しました。マンチェスター・シティに欠かせない存在になったギュンドアンは、ペップ監督体制のうちは重宝され続けるでしょう。マンチェスター・シティは2021年2月現在、プレミアリーグを独走しており、FAカップとEFLカップの3冠が期待できそうです。また、UEFAチャンピオンズリーグの優勝候補筆頭としても注目されています。クラブの歴史を作るカギは、ギュンドアンが握っているかもしれません。

ドイツ代表について

ギュンドアンはU-18からドイツ代表に選ばれています。しかし、ワールドカップやEUROのような主要大会では、思うような活躍はできていません。代表でタイトルを取れていない悔しさはあるでしょう。そのため、キャリア全盛とも言える年齢かつクラブでの調子が良い状態で臨むEURO2020には期待がかかります。ドイツ代表は1996年以降EUROで優勝できていないので、国民からの期待も大きいでしょう。とはいえ、ドイツ代表にはヨーロッパで活躍する選手が揃っているので、ポジションを確立するのは簡単ではありません。ギュンドアンが代表でどんな活躍ができるのか楽しみです。

移籍などの情報

2021年2月現在、ギュンドアンに移籍の噂はありません。2019年には、マンチェスター・シティとの契約満了のタイミングで移籍するのではないかとの声があったものの、2023年までの契約延長が発表されました。移籍の噂がないのは他クラブからの関心がないわけではなく、ギュンドアンが移籍をする理由も、マンチェスター・シティが手放す理由もないことが要因でしょう。キャリアの後半戦を迎えたギュンドアンの、2023年以降の動向に注目です。

まとめ

マンチェスター・シティのイルカイ・ギュンドアンを紹介しました。クロップやペップなど今のサッカー界を牽引している指導者に育てられたギュンドアン。本人も引退後の指導者転向に興味があるようなので、今後のキャリアにも注目してみましょう。もちろん、選手としてもまだまだ活躍が期待できます。これからクラブと代表でどんなプレーを見せてくれるのか楽しみですね。