チェルシーFWクリスティアン・プリシッチの経歴・プレースタイルを解説

フランク・ランパード監督からトーマス・トゥヘル監督に変わった新体制のチェルシーは、プレミアリーグ4連勝するなど順調なスタートを切っています。
カイ・ハフェルツやティモ・ヴァルナーなど若手有望株を獲得したチェルシーですが、その中でも攻撃で違いを生み出す選手がクリスティアン・プリシッチ。
ドイツのボルシア・ドルトムントで注目を集めた若手有望株のクリスティアン・プリシッチは、チェルシーの新たな背番号10として大きな期待が寄せられています。
鋭いドリブルと高い決定力が魅力的で、1人で打開できる選手なので相手に脅威を与えられる選手です。そんなクリスティアン・プリシッチがどんな選手で、これまでにどんな人生を歩んできたのか、気になる人もいるのではないでしょうか。ここでは、クリスティアン・プリシッチの経歴やプレースタイルについて詳しく解説します。

クリスティアン・プリシッチのプロフィール

生年月日 1998年9月18日
国籍 アメリカ合衆国・クロアチア
出身 ペンシルベニア州ハーシー
身長 173㎝
体重 70㎏
利き足
ポジション LWG・RWG・OMF
背番号 チェルシー:10
アメリカ合衆国代表:10
タイトル DFBポカール優勝1回
アメリカ年間最優秀若手選手賞
アメリカ年間最優秀選手賞

クリスティアン・プリシッチの経歴

チェルシーでもアメリカ代表としても、大きな活躍が期待されている若手有望株のクリスティアン・プリシッチ。そんな今後注目のクリスティアン・プリシッチは、これまでにどんなサッカー人生を歩んできたのでしょうか。ここでは、クリスティアン・プリシッチの経歴についてもう少し詳しく解説していきますね。

アメリカ合衆国とクロアチア国籍をもつ男

クリスティアン・プリシッチは、アメリカ合衆国のペンシルベニアで生まれました。

生まれはアメリカであるものの、祖父がクロアチア出身ということもあり、クロアチア国籍も取得しています。

クリスティアン・プリシッチの父親が室内の元プロサッカー選手(フットサルに近い)だったこともあり、幼い頃からサッカーが身近にあった環境だったのでしょう。

2005年の当時7歳のときには、母親の仕事の関係で1年間イングランドに行くことになり、家族全員で移住しました。

クリスティアン・プリシッチはイングランドに移住後、小さな町クラブのブラックリー・タウンFCのユースチームでサッカー人生をスタートさせます。

その後アメリカへ戻ったクリスティアン・プリシッチは、地元のサッカーアカデミーPA Classicsに所属し、そこで7年間プレーしました。

PA Classicsで活躍したクリスティアン・プリシッチは、ドイツの名門ボルシア・ドルトムントから高評価を受けます。

ボルシア・ドルトムントは若手の育成に力を入れているクラブであり、当時のクリスティアン・プリシッチを見て世界で活躍できる才能を感じたのでしょう。

すると、2015年2月にU-17ボルシア・ドルトムントと契約し、父親とともにドイツへ渡りました。

ボルシア・ドルトムントでの飛び級出場

ボルシア・ドルトムントに加入してからはU-17のカテゴリーでプレーしていたものの、わずか半年後には16歳ながらU-19に昇格しました。

さらに、U-19に昇格してから半年後には、当時のボルシア・ドルトムントトップチームの監督であったトーマス・トゥヘル監督によって、ドバイで行われた合宿に招集されます。

2016年1月30日に行われたブンデスリーガ第19節vsFCインゴルシュタット04戦で、ブンデスリーガデビューを果たしました。

17歳133日でのデビューとなり、ドルトムントに新たな有望株が誕生。

トップチームでは背番号22を背負い、2016-17シーズンは途中出場が多かったものの、持ち前のドリブルススキルを活かして果敢な攻撃を仕掛けていました。

同シーズンは43試合に出場し、5ゴールを記録しています。

2017-18シーズンには見事にレギュラーを勝ち取り、ボルシア・ドルトムントの中心選手として躍動。

42試合5ゴールを記録し、徐々にビッククラブから注目される存在となります。

しかし、2018-19シーズンに監督がリュシアン・ファーヴルに変わると、怪我の影響もあり出場機会が激減。

同シーズンはリーグ戦20試合の出場にとどまりました。

チェルシーに完全移籍。エデン・アザールの後継者として期待されたが。

2019年1月2日、プレミアリーグのチェルシーがクリスティアン・プリシッチを完全移籍で獲得したことを発表しました。

移籍金は6400万ユーロ(およそ80億円)と発表されています。

2018-19シーズン終了まではボルシア・ドルトムントに残り、2019-20からチェルシーに合流しました。

プレシーズンでは背番号24を着用していたものの、2019年8月3日には背番号をボルシア・ドルトムントでも着用していた22番になることが決定。

当時チェルシーの10番であったエデン・アザールがレアル・マドリードへ移籍したこともあり、エデン・アザールの後継者としてクリスティアン・プリシッチの活躍に期待していた人も多かったのではないでしょうか。

しかし、なかなかプレミアリーグに馴染めずベンチスタートが続くと、その後も出場機会に恵まれませんでした。

加入から2ヶ月しか経っていないものの、2019年10月には冬の移籍が噂されるほどだったのです。

そんな中、2019年10月26日に行われたバーンリー戦に出場すると、移籍後初ゴールを決めました。

さらにその後も2ゴールをマークすると、クラブ史上最年少となる21歳38日でハットトリックを達成しています。

2020年9月10日には、2020-21シーズンから背番号を10番に変更することを発表しました。

チェルシーの10番といえば、これまでにジョー・コールやファン・マタ、エデン・アザールなどが背負ってきた背番号です。

チェルシーとしても、今後のクリスティアン・プリシッチがチームのエースとなると確信しているのでしょう。

アメリカ代表で背番号10をつけるクリスティアン・プリシッチ

クリスティアン・プリシッチは2013年の14歳のときに、U-15アメリカ合衆国代表でユース代表デビューを果たしました。

そこからわずか2ヶ月後には、U-17アメリカ合衆国代表に飛び級で招集されます。

世代別代表でも絶対的な選手として君臨したクリスティアン・プリシッチは、2016年3月28日にW杯予選のグアテマラ戦でフル代表デビューを飾りました。

さらに、2016年5月28日のボリビア戦で代表初得点をマークしています。

アメリカ合衆国代表でも背番号10を背負い、チームの中心選手としてプレーしているクリスティアン・プリシッチ。

そのほかにも、アメリカ合衆国代表にはユベントスのMFウェストン・マッケニーやフルアムのDFティム・リームなど世界で活躍する選手も増えてきています。

数年後には、W杯で良い成績を収めるチームへ成長していくのではないでしょうか。

クリスティアン・プリシッチのプレースタイル・特徴

RWGとLWGの両WGを主戦場とし、OMFとしてもプレーできるクリスティアン・プリシッチ。鋭いドリブルと高いシュート精度で攻撃に違いを作れる選手で、さらに決定力を高めていけばさらに脅威を与える選手となるでしょう。ここでは、クリスティアン・プリシッチのプレースタイル・特徴についてもう少し詳しく解説していきますね。

 爆発的な加速力

クリスティアン・プリシッチは爆発的な加速力が魅力的で、目の前にスペースがあれば一瞬でトップスピードになりチャンスを演出します。

一度スピードに乗ったクリスティアン・プリシッチを止めるのは、相手からしても容易ではありません。

さらに、爆発的なスピードだけでなくスピードを一気に止められる能力も持ち合わせています。

自分のスピードを自在に操り、緩急の付け方も上手いからこそ、相手を一瞬で抜き去るプレーに優れているのでしょう。

相手の逆をとるオフザボールの動き

クリスティアン・プリシッチはスピードを活かしたオフザボールはもちろん、相手の逆をとって良い状態でボールを受けるオフザボールの動きも上手いです。

スピードがある選手の中には直線的な動きしかできない選手もいます。

しかし、クリスティアン・プリシッチは駆け引きが非常に上手いので、どの位置にどのタイミングで動き出せば良いのかを理解しています。

オフザボールの動きはスペースのない現在サッカーではとくに重要なので、クリスティアン・プリシッチの1つの武器ともいえるでしょう。

エデン・アザールを彷彿とさせる鋭いドリブル

クリスティアン・プリシッチの最大の武器は、相手守備陣を切り裂く鋭いドリブルです。

かつてチェルシーの10番を背負っていたエデン・アザールのように、ドリブルで違いを生み出せる選手といえるでしょう。

さらに、鋭いドリブルだけでなくスピードも一級品で、相手を置き去りにするドリブルも魅力的です。

テクニックも高く、細かいボールタッチや相手を背負った状態からターンして抜き去るドリブルにも優れています。

ドリブルで仕掛けるパターンが豊富なので、相手からすればどう止めれば良いのかわからない選手です。

まだエデン・アザールの領域にまでは達していないものの、22歳という若さでこれだけの技術を持ち合わせていれば、数年後には世界最高の選手の1人になれるだけの才能を秘めているでしょう。

ウイングストライカーとしての高いシュート精度

ドリブルで違いを作り出すクリスティアン・プリシッチは、シュート精度も高い選手です。

決してフィニッシャーと呼べるだけの得点力は今のところ持ち合わせていないものの、今後ウイングストライカーとして活躍できるだけの能力は十分持ち合わせています。

そして、クリスティアン・プリシッチが今後世界最高の選手へ成長していくためには、更なる得点力向上を目指していかなければいけません。

この点については、唯一得点力が足りないと言われているエデン・アザールにも似通っています。

クリスティアン・プリシッチがエデン・アザールを超えるためには、ドリブルからシュートまでのフィニッシュ精度をさらに高めていく必要があるでしょう。

この課題をクリアできたとき!チェルシーが再びプレミアの頂点に昇り詰めるかもしれません。

クリスティアン・プリシッチの今後について

チェルシーやアメリカ代表での活躍を期待されているクリスティアン・プリシッチは攻撃的な選手として世界最高のレベルに到達できるだけの才能を秘めた選手です。そんなクリスティアン・プリシッチの今後について、もう少し詳しく解説していきますね。

チェルシーについて

クリスティアン・プリシッチは2019年1月にチェルシーへ移籍し、2020-21シーズンからは10番を背負っており、チェルシーとしてもクリスティアン・プリシッチに大きな期待を寄せているでしょう。

しかし、移籍した当初はなかなかプレミアリーグに馴染めず、出場機会も得られませんでした。

シーズン通して少しずつ出場機会を得られるようになってきてはいるものの、ボルシア・ドルトムントのときみたいな活躍はまだ見せられていません。

それでも、クリスティアン・プリシッチのドリブルはチェルシーの攻撃にアクセントをつけられます。

ボルシア・ドルトムント時代のような活躍を見せられれば、チェルシーがプレミアを制覇できるチャンスも高まっていくでしょう。

アメリカ代表について

アメリカ合衆国代表には近年世界で活躍する選手が増えてきており、今やメキシコ代表と並ぶ北米屈指の強豪国になりました。

クリスティアン・プリシッチだけでなく、ウェストン・マッケニー(ユベントス)やジョバンニ・レイナ(ドルトムント)、セルジーニョ・デスト(バルセロナ)など、ビッククラブで活躍する選手も多いです。

新型コロナウイルスが影響して2020年2月に行われたコロンビア代表戦以降活動停止になっていましたが、少しずつ活動再開しつつあります。

クリスティアン・プリシッチを中心に若手選手が躍動すれば、W杯でも決勝トーナメントへ勝ち進む可能性もあり得るでしょう。

移籍などの情報

クリスティアン・プリシッチは2019年1月にチェルシーへ移籍し、5年半の契約を交わしています。

2019-20シーズンにはなかなか出場機会が得られず移籍の噂も出ていましたが、新たに監督に就任したトーマス・トゥヘルは、ドルトムント時代にクリスティアン・プリシッチをトップチームデビューさせた監督です。

チェルシーでもクリスティアン・プリシッチのドリブルやスピードを活かした攻撃を展開していくのではないでしょうか。

そのため、少なくとも数シーズンはチェルシーでプレーしていくかと思われます。