注目され続けるジョルジーニョの経歴・プレースタイルを徹底解剖

今や世界屈指のパサーとして中盤の底からチームを支える彼は、いかにしてステップアップを果たしてきたのか。そこには抜群に優れたある決定的な能力があった。今回は、そんな彼のキャリア、特徴、今後について見ていこう。

ジョルジーニョのプロフィール

 

生年月日 1991年12月20日
国籍 イタリア・ブラジル
出身 インビトゥーバ(ブラジル)
身長 180㎝
体重 65㎏
利き足
ポジション MF(CMF)
背番号 チェルシー:5
イタリア代表:5
タイトル ・ナポリ
コッパイタリア2013-14
スーペルコッパイタリアーノ(2014)
・チェルシー
UEFAヨーロッパリーグ(2018-19)
・個人
UEFAヨーロッパリーグ最優秀選手賞(2018-19)

ジョルジーニョの経歴

ジョルジーニョは、幼いころからあくなき向上心があった。そんな彼を幼少期から解説する。

ブラジルで生まれたサッカー少年

1991年ブラジルのリゾート地であるインビトゥーバで生まれたジョルジーニョは、女手一つで彼を育てていた母親の影響で幼少期のころからサッカーを始めることとなる。

サッカーに夢中になった彼は、更なるレベルに到達すべく、イタリア人による育成プログラムに参加するため、親元を離れひとり、イタリアの地へ旅立つことを決意する。

エラス・ヴェローナ加入。日々高める評価

異国の地で一人、サッカーに向き合うとその実力が評価され、エラス・ヴェローナのユースチーム加入を勝ち取る。

ユースチームでは主にピッチ中央で攻守ともにバランスを取りながらチームを支える役割を与えられ、現在のプレースタイルの基盤が作られることとなった。

年々評価を高めると、U-16、U-18と着実にステップアップを重ね、2010年に遂にトップチームへの昇格を果たしたのだ。

サンボニファチェーゼ移籍。プロ選手として歩み出す

出場機会、経験を積むために2010-11シーズン当時イタリア4部に所属していたサンボニフェチェーゼへレンタル移籍をする。

ここから彼のプロとしてのキャリアがスタートすることとなった。

サンボニフェチェーゼでは4部リーグであったこともあり、すぐに実力を発揮することができ、レギュラーに定着。31試合に出場し1ゴールを決めるなど自身の価値を証明することに成功した。

自信と実力を身につけエラス・ヴェローナ復帰。

サンボニフェチェーゼでの活躍が認められると2011-12シーズンにヴェローナへ復帰。

チームは2部リーグに所属していたため、より高いレベル環境での挑戦であった。

加入当初はなかなかスタメンに定着できずにいたが、出場した試合では高いパフォーマンスを披露、次第に出場機会を掴んでいき終盤には毎試合フル出場することができるようになる。

シーズン32試合に出場し2ゴールを記録すると、当時20歳であったことから、有望な若手選手として自身の評価を高めていった。

翌、2012-13シーズンでは開幕から完全にレギュラーを勝ち取り、44試合2ゴールを記録。

ピッチの中央で試合の流れを読み巧みにゲームをコントロールする能力はチームに欠かせないものとなっていた。

このシーズンは2位となりセリエA昇格大きく貢献することとなった。

イタリア最高のリーグセリエA初挑戦となった2013-14シーズンでも彼の勢いは留まることを知らず、トップリーグでも通用することを証明。

19試合に出場し、自身キャリアハイとなる7ゴールを記録すると、このころから強豪チームが注目存在となっていた。

ナポリ移籍。恩師との出会い。

セリエAでも継続的に高パフォーマンスを披露すると、2014年冬、同じくセリエAの強豪チーム、ナポリへの移籍を勝ち取る。

しかし、リーグ屈指の強豪チームでの活躍を期待されていたが、加入当初はコンディションが上がらずなかなか出場機会に恵まれない。

その理由について休暇を取りすぎて当時の監督であるラファエル・ベニテス氏の信頼を失ったことを明かしている。後に彼は、

「ナポリでの最初のシーズン、ブラジルで休暇を取ることを決め、1カ月間何もしなかった。僕はただ座って、トレーニングしたりしなかった。ナポリに戻った時にはラファ・ベニテスの信頼を失い、チームでの地位も失っていた」

「彼は間違いなく正しかったよ。当時の僕よりはるかに良い状態のチームメイトがいた。もし戻れるのなら、僕はその休暇を取らないだろうね」 と語っている。

この失敗を取り戻すべく、2016-17シーズンにはコンディション調整に努め最高の状態でリーグ開幕を迎える。

新たに監督に就任したサッリの信頼を掴むと、攻撃センスだけではなく守備能力も評価され、新たにアンカーのポジションを与えられ主力として活躍。

翌2017-18シーズンにも主力として活躍を見せると、ユベントスとの熾烈な優勝争いを繰り広げる。結果は2位に終わるものの、このシーズン、欧州最多となる2860本のパス成功を記録するなど、セリエAのトップレベルで見せた活躍により、自身の価値をさらに証明することとなった。

チェルシーFC移籍。プレミアリーグ挑戦

2018年 恩師であるサッリ監督がプレミアリーグの強豪であるチェルシーへ引き抜かれると、追随する形でジョルジーニョもチェルシーに移籍。

最高の舞台、プレミアリーグでの挑戦がスタートする。移籍金は5740万ポンドであった。

サッリ監督との信頼関係を築けていた彼は、開幕戦のハダーズフィールド戦でアンカーのポジションで先発出場。プレミアリーグデビューを飾る。

この試合でペナルティーキックを成功させ移籍後初ゴールも記録。

プレミアリーグの特徴であるフィジカルを前面に押し出してくる相手選手に対して、アンカーとして巧みにボールを奪い前線に正確なパスを共有する彼の役割は、チームにとって欠かせない存在となり、シーズンを通して主力として活躍を見せた。

サッリ監督の元、公式戦54試合に出場し、UEFAヨーロッパリーグ優勝にも大きく貢献。

UEFAヨーロッパリーグ最優秀選手賞にも輝くなど飛躍のシーズンとなった。

翌年、フランク・ランパードが監督に就任すると、若手選手を積極的に起用するチーム方針から出場機会が減るのではないかといった声もあったが、アンカーとして定着。現在もなお主力として活躍を見せている。

イタリア代表としても欠かせないピース

ブラジルとイタリアの二重国籍であったことから、ブラジル代表とイタリア代表の両方を選択する権利があったが自身はイタリア代表を選択。

2012年にU-21イタリア代表として招集されると、2016年にスペイン代表選でA代表デビューを果たした。

2018年FIFAワールドカップ出場をかけた、スウェーデンとのプレーオフで代表に選出され、第2戦で先発出場しプレーしたが、試合に敗れてしまい悲願のW杯出場を逃してしまう。

2019年10月12日には、2020年のユーロの予選ギリシャ戦でPKを成功させ、イタリアを本大会出場へと導く活躍を見せ、本大会でも主力とし活躍が期待されている。

ジョルジーニョのプレースタイル・特徴

ジョルジーニョは、非常に賢い。なぜか。本記事を通して理解していただきたい。

メッセージ性のある高い精度のパス

彼の大きな特徴にパスの精度の高さがある。

ピッチの中央から長短の正確なパスを供給し試合をコントロールするプレースタイルは、同じくイタリア代表として活躍したアンドレア・ピルロに例えられることが多い。

彼のパスには明確なメッセージが込められている。

前を向けというときは受け手がターンしやすいようなパス。

相手選手を背負っている味方へ出すパスは体の正面へ鋭いパス。

そして前線に守備の綻びが出来れば、絶妙なスルーパスを通し決定機を作り出す。

彼のパスから攻撃のスイッチが入ることが多く、まさに舵取り役として重要な存在なのだ。

2017-18シーズンには欧州最多となる2860本のパス成功という成績を記録した。

絶妙なポジショニング

絶妙なポジショニングにも定評がある。

攻撃面では、左右に動きながら味方選手との距離を常に意識し最適な距離感を保ちゲームをコントロールする。受け手として常に適切なポジションを通ることにより相手のプレスを無力化し数的優位を作り出すことができるのだ。移動しながらボールを受けることが出来るため、チームにとって大きな助けとなる。

守備面では、決して恵まれた体格ではない為 相手のパスを読み選択肢を狭めていく。

インターセプトの多さも彼の魅力だ。

高い戦術理解度

どの監督の元でも常に主力として活躍してきた彼には高い戦術理解度がある。

試合の流れを読み、持ち前のパス精度でゲームをコントロールする。

まるでピッチを上空から見ているかのように空いているスペースを見つけ常に一歩先を読むことで攻守においてチームの助けとなり続けるのだ。

ジョルジーニョの今後について

ジョルジーニョの今後の活躍を期待しないわけにはいかない。

若いチームでの役割

世代交代を進めるチェルシーは文字通り若手選手が多く、勢いに乗った状態では抜群の破壊力を持ったチームになる。一方歯車が少しでも狂うと負け込んでしまうことも多々あった。

そんなヤングチェルシーにおいて経験豊富な彼がピッチの中央から試合をコントロールし、若手選手たちを引っ張り勝ち方を植えつえることこそ、世代交代の理想の形なのだ。

イタリア代表を栄光へ導けるのか

2018年ロシアワールドカップ出場を逃してしまったことにより、代表でのタイトル獲得には至っていない。

しかし、近年イタリア代表は若手選手の成長が著しく、若手とベテランの融合がうまくハマれば強いチームになることが予想される。

2021年6月に開催されるEURO本大会への出場も決まっており、主力として活躍が期待されるジョルジーニョは、果たしてイタリア代表として初のビッグタイトルを獲得できるのか注目だ。

移籍などの情報

ジョルジーニョはこれまで何度か移籍の噂が流れたことがある。

同じプレミアリーグのアーセナル、古巣のナポリ、強豪ユベントス、フランスのPSGがその候補だ。

彼の実力であればどのチームにおいても活躍することができると思うが、新生チェルシーの象徴となるのか、新たな挑戦を洗濯するのか、はたまたサッリ監督との再会はあるのか注目したい。

まとめ

ニュータイプのアンカー、ジョルジーニョ。

サッカー選手として順調にステップアップを果たしてきた彼には

優れたサッカーセンスと自分の役割を明確に理解し、チームに還元する高い戦術理解度があった。

クラブ、代表共に欠かせない選手となった彼は今後、どれほどまでの選手に上り詰めるのか引き続きその活躍から目が離せない。