アーセナルDFダビド・ルイスの経歴・プレースタイルを徹底解剖

トレードマークである長髪もさることながら、ピッチ上で圧巻の存在感を放つダビド・ルイス。勝利への執念、闘争心を全面に押し出すそのスタイルは、相手チームにとっては脅威となり味方にとってはここまで心強い選手はいない。今回はそんなダビド・ルイスのこれまでと、これからについて迫っていく。

ダビド・ルイスのプロフィール

 

生年月日 1987年4月22日
国籍 ブラジル・ポルトガル
出身 ブラジル・ディアデマ
身長 189㎝
体重 73㎏
利き足
ポジション DF/MF
背番号 アーセナル:23
ブラジル代表:4
タイトル ・ECヴィトーリア
カンピオナート・バイアーノ:2005
・SLベンフィカ
スーペル・リーガ:2009-10
タッサ・ダ・リーガ:2008-09, 2009-10
・チェルシーFC
FAカップ:2011-12, 2017-18
UEFAチャンピオンズリーグ:2011-12
UEFAヨーロッパリーグ:2012-13, 2018-19
プレミアリーグ:2016-17
・パリ・サンジェルマンFC
リーグ・アン:2014-15, 2015-16
クープ・ドゥ・ラ・リーグ:2014-15, 2015-16
クープ・ドゥ・フランス:2014-15, 2015-16
トロフェ・デ・シャンピオン:2014, 2015, 2016
・アーセナルFC
FAカップ : 2019-20
FAコミュニティ・シールド : 2020
・個人
プリメイラ・リーガ年間最優秀選手賞:2010
FIFAワールドカップ・ドリームチーム:2014
PFA年間ベストイレブン:2016-17
UEFAヨーロッパリーグ優秀選手賞 2018-19
・代表
FIFAコンフェデレーションズカップ2013

ダビド・ルイスの経歴

父親の影響を受け、始めたサッカー。チアゴ・シウバとは、幼少期から仲が良かった。

サッカーとの出会い

1987年工業や医療が発達した地域、ディアデマにて教師である両親の元に誕生したダビド・ルイス。

比較的裕福な環境で育った彼は何不自由なく暮らせていた。

サッカーに出会う前の彼はカメラに夢中な大人しい少年であった。

そんな中、元サッカーのアマチュア選手であった父親の影響で幼少期の頃からサッカーを始めると、次第にサッカーにのめり込む事となった。

サッカーに夢中になった彼はユースチームに加入するべく幾つかのユースチーム加入テストを受ける。

しかし、体が小さかったこともありどこのチームからも受け入れられなかったのだ。

それでもサッカーを諦めなかった彼は、1999年サンパウロの下部組織への加入にこぎつける。しかし、チームには2年間在籍するも目立った活躍ができず2001年に退団する事となった。

ヴィトーリアにて念願のプロデビュー

すぐに次の挑戦を始めると、ヴィトーリアのユースチームに加入。

親元を離れての生活だったがサッカーと真摯に向き合った彼は順調に成長を重ね、2005年には遂にトップチーム昇格を果たした。プロ選手としてスタートを切ったのだ。

才能を開花させた彼は16歳という若さでプロデビューを果たすとすぐにレギュラーに定着。

26試合に出場し、1得点を挙げるなどチームに欠かせない選手として活躍。

当時3部リーグに所属していたチームを2部リーグへ昇格させることに大きく貢献したのだ。

ポルトガルの強豪、ベンフィカへ。さらに高まる評価

ヴィトーリアでの活躍が認められポルトガルの強豪、ベンフィカへレンタルという形で移籍を果たす。

競争の激しいチームにおいて加入当初はあまり試合に出場することが出来なかったが、出場した試合では常に良いパフォーマンスを発揮。アピールに成功するとシーズン終了後には5年契約の完全移籍を勝ち取った。

加入3年目にレギュラーに定着。2008-09シーズンは28試合出場。2009-10シーズンは49試合出場。

完全に定位置を掴むと国内リーグ優勝、カップ戦制覇に大きく貢献した。

この頃から各国のビッグクラブが注目するまでの存在となっていた。

プレミアリーグ挑戦。チェルシー加入

ベンフィカでの活躍が認められ、プレミアリーグの強豪チェルシーへの加入が決まる。

移籍金は2500万ユーロ、5年半契約という期待の込められた内容であった。

すぐにレギュラーに定着すると、闘争心あふれるディフェンス、精度の高いビルドアップなど持ち味を発揮。自身も7得点を挙げるなどプレミアリーグでも通用することを証明する。

リーグ優勝、さらにUEFAチャンピオンズリーグ決勝でもフル出場し優勝に貢献した。

チェルシーでも順調なキャリアを歩んでいたと思われていたが、2013-14シーズン、ジョゼ・モウリーニョが監督に就任すると状況が一変。

モウリーニョ監督の志向する守備的な戦術において、攻撃参加を持ち味とするダビド・ルイスはその戦い方に適合できず徐々に出場機会を減らす事となる。

さらに本職のセンターバックではないミッドフィルダーで起用されるなど、状況はさらに厳しいものとなった。

パリサンジェルマン移籍 親友との再会

チェルシーでの役割は終えたと感じたダビド・ルイスは活躍の舞台を移すべく、2014年フランスの強豪パリサンジェルマンへ4000万ポンドで移籍。

移籍後すぐにセンターバックの主力に定着するとその実力を大いに発揮。

幼少期からの幼馴染で同郷であるチアゴ・シウバと鉄壁のセンターバックコンビを組むと、在籍した2年間ではリーグ戦2連覇。自身も89試合に出場し8得点を挙げるなど自身の価値を再度証明したのであった。

チェルシー復帰

パリサンジェルマンでも主力として活躍を続けていたが、成績不振によりモウリーニョが解任された2016-17シーズン、チェルシーへの復帰を発表する。

当時チームに在籍していたFWジエゴ・コスタとコンテ監督の揉め事に仲裁に入ったことが原因でコンテ監督との衝突もあり試合に出場できない時期もあったが、2018-19シーズン、監督がサッリ監督に変更になると定位置を確保。

公式戦50試合。ヨーロッパリーグ優勝に貢献すると自身もUEFAヨーロッパリーグベストイレブンに選出された。

アーセナルへ電撃移籍

2019シーズン、チェルシーのレジェンドであるフランク・ランパードが監督に就任すると、ランパードはチームの若返りを図るべく若手選手を積極的に起用する。

レギュラーの保障がなかったことからシーズン開幕直前に、移籍金800万ポンドでアーセナルへの移籍を発表した。

加入後すぐにスタメンの座を掴むとディフェンスリーダーとして活躍。

しかし、勝利を目指すが故に激しいディフェンスが多くなり、1シーズンで5度のPK献上。

これはプレミアリーグの歴史で1シーズンに相手にPKを与えた最多記録であった。

ブラジル代表での活躍

これまでダビド・ルイスのクラブでのキャリアについて振り返ってきたが、彼はブラジル代表としても活躍している。

ユース年代からブラジル代表に選出されると2007年FIFA  U-20W杯に出場しベスト16進出に貢献。2010にはアメリカ代表戦でフル代表デビューを飾った。

2014年地元ブラジルのW杯メンバーに選出されると幼馴染のチアゴ・シウバとセンターバックを組み主力として活躍。決勝トーナメント1回戦のチリ戦、準々決勝のコロンビア戦と得点を挙げブラジルの準決勝進出に貢献した。

準決勝のドイツ戦では、ネイマールとチアゴ・シウバが欠場する中主将を務め出場。

しかし、1-7という衝撃的なスコアで敗れてしまう。試合後、涙ぐみながら謝罪した姿は大きな話題となった。

ダビド・ルイスのプレースタイル・特徴

熱のこもった激しく、熱いダビド・ルイスのプレーに惹かれるであろう。

魂のこもったDF

彼のプレースタイル最大の特徴といえば魂のこもったディフェンスにある。

恵まれたフィジカルを生かし相手との接触も厭わないそのスタイルは相手にとって大きな脅威となる。そして、足も速く、スピードのある選手に対しても、対応できるほどのスピードと得意の対人を生かして、相手のチャンスをつぶしていく。その闘争心は味方チームにとっては良い影響を与え、キャプテンを任されることも多い。

空中戦の強さ

空中戦の強さも魅力である。

空中で相手選手との接触があってもバランスを崩すことなく対応できる体幹の強さを持ち、ディフェンス面ではハイボールの競り合いでほとんどと言っていいほど競り勝つことができる。さらにコーナーキックでのヘディングシュートも得点源として大きな武器となっている。

予測でいない理不尽なフリーキック

直接フリーキックも得意で比較的攻撃の選手がキッカーを務めることが多いのだがディフェンダーでありながらキッカーとして得点を挙げることもできる。

インサイドでボールを押し出すという独特のフォームで蹴り出されたボールは無回転で不規則な変化を生みゴールキーパーにとって脅威となる。

特に2014年W杯の準々決勝コロンビア戦で決めたフリーキックはゴールマウスを大きく超えたかに思われたがそこから急激に落ちゴールに吸い込まれた衝撃的な得点であった。

特徴的な髪型

ウェーブした長髪も彼の特徴だ。デビュー当初よりお馴染みのこのスタイルはピッチ上でも際立って目立っている。長髪をなびかせて闘うプレーは彼の代名詞と言える。また、ある試合では、このロングヘアを生かして、ポニーテールのような珍しく、新しい髪型で登場し、ファンの間では、ニュースになり、当時の写真がSNSに上がるなど、注目の的となった。しかし、いつになるかはわからニアが、ダビド・ルイスは、指揮官になり、スーツを着るなら髪は切るなどといっており、彼のアイデンティティともいえる髪型がなくなっては、少し残念な気がする。

ダビド・ルイスの今後について

ベテランともいわれるダビド・ルイスの今後の役割、活躍について言及していく。

アーセナルでは真のリーダーへ

年齢的にベテランの域となりつつある彼は、アーセナルにおいてリーダーとしての役割も期待されている。

アルテタ監督の元、急速に若返りを図っているアーセナルにおいて、各国の強豪チームでのプレー、W杯出場などその豊富な経験はチームにとって確実に重要である。これまでは勝利を目指すが故に監督との衝突などが多々あったが、若手の手本となるべく、今後はチームリーダーとしての振る舞いに期待したい。

ブラジル代表を栄光へ導けるか

ブラジル代表の常連となっており、試合出場も多い彼だが、ブラジル代表でのタイトルは2013FIFAコンフェデレーションズカップ優勝のみに留まっている。

そんな中2021年6月に開催される南米選手権に期待がかかる。

ブラジル代表は2019年コパアメリカ優勝を果たしたメンバーを中心に欧州の舞台でブレイクしている若手選手も加え盤石の布陣で臨むことができる。

そんなチームをディフェンスラインから統率し、彼にとって2つ目となるブラジル代表でのタイトル獲得が叶うのか注目したい。

移籍などの情報

2021年2月現在、具体的な移籍の情報はない。

アーセナルとの契約延長が予想されている。

アーセナルは30歳以上の選手は原則1年の契約延長とする方針であるためダビド・ルイスもその例によって更新するものと思われる。

アルテタ監督も若手の多いチームにおいて33歳になった彼の豊富な経験、チームに与える影響力を高く評価していると報じられている。

まとめ

闘争心あふれるプレーで、チームを勝利に導く男、ダビド・ルイス。

デビュー以来、長い期間第一線で活躍し続けている彼には、常に自分の能力が発揮できる環境に身を置き、どの試合でも常に全力で闘うという魂が根源にあった。

これからもトレードマークの長髪をなびかせ、いくつもの栄光を勝ち取っていく彼に目が離せない。