【サッカー王国の天才】ガブリエル・ジェズスのプレースタイルを徹底解説

23歳ながらプレミアリーグ制覇やコパ・アメリカ優勝など、輝かしい経歴をもつガブリエル・ジェズス。スターリングらとともにマンチェスター・シティの前線を支え、アグエロの後継者としても期待されています。この記事では、一躍スター選手へ成長したジェズスのサッカー人生を振り返ります。また、ジェズスが活躍できる理由に着目して、プレースタイルを徹底解説!
ブラジル出身のガブリエル・ジェズスは、現在プレミアリーグのマンチェスター・シティに所属しています。サンパウロの街で育ったジェズスは、パルメイラスで才能が開花し、マンチェスター・シティでスター街道を進みはじめました。それでは、ガブリエル・ジェズスのくわしいプロフィールを見ていきましょう。

ガブリエル・ジェズスのプロフィール

 

生年月日 1997年4月3日
国籍 ブラジル
出身 サンパウロ
身長 175㎝
体重 73㎏
利き足
ポジション FW
背番号 マンチェスターシティ:9
ブラジル代表:9
タイトル ・パルメイラス
ブラジルセリエA:1回(2015)
コパ・ド・ブラジル:1回 (2015)
・マンチェスター・シティ
イングランドプレミアリーグ:2回 (2017-18, 2018-19)
FAカップ:1回 (2018-19)
EFLカップ:3回 (2017-18, 2018-19, 2019-20)
FAコミュニティ・シールド:2回 (2018, 2019)
・ナショナル
U-20ワールドカップ 準優勝(2015)
リオデジャネイロオリンピック 金メダル(2016)
コパ・アメリカ:1回(2019)
・個人
ブラジルサッカー連盟ゴールデンボーイ賞(2015)

ガブリエル・ジェズスの経歴

マンチェスター・シティの絶対的エース、アグエロの後継者として期待されるガブリエル・ジェズス。サッカー王国で育ったジェズスは、幼い頃からずば抜けた才能を見せていました。マンチェスター・シティ、そしてブラジル代表の今後を担うジェズスはどんなサッカー人生を送ってきたのか。さっそく振り返ってみましょう。

ロナウジーニョに憧れた生粋のサッカー少年

サッカー王国ブラジルのサンパウロで生まれ育ったガブリエル・ジェズスは、小さな頃から生粋のサッカー少年でした。5歳のときに自国のスーパースターであるロナウジーニョに憧れてサッカーをはじめたジェズス。いつも家の前でボールを触っていたジェズスは、近所の家の窓を割ってしまうことも多かったそうです。しかし、ジェズスの真面目さとサッカーへの姿勢を見ていた住民は、将来スーパースターになると信じ、怒らずにボールを返していました。8歳になり地元のアマチュアクラブに入団すると、すぐに類まれなるセンスを発揮。その後も順調に成長し、15歳のときにパルメイラスの下部組織に入団しました。

優勝に導いて恩返しをしたパルメイラス時代

実はジェズスがパルメイラスの下部組織にいた頃は、「ガブリエル・フェルナンド」として知られていました。しかし、当時の広報担当者の意向で「ガブリエル・ジェズス」と名乗るようになったそうです。ジェズスのプロデビューは2015年の3月、17歳のときでした。同年には初ゴールを記録し、チームの躍動に貢献。その後、コパ・ド・ブラジルを優勝し、ジェズスは初タイトルを獲得しました。また、ルーキーイヤーでの20試合4ゴールの活躍が評価され、ブラジルサッカー連盟のゴールデンボーイ賞を受賞しました。2016年にはチームに主力に定着したジェズスは、数々のビッグクラブの目に留まります。当時バルセロナからもオファーがあったジェズスでしたが、ペップ・グアルディオラ監督の説得を受け、約3,000万ユーロの移籍金でマンチェスター・シティへの移籍を決めました。しかし、ジェズスはお世話になったパルメイラスへの恩を忘れません。シーズン途中での移籍を断り、パルメイラスを優勝に導いてからシティへ加入しました。

パルメイラス時代のプレー集

マンチェスター・シティで世界的なスター選手に

パルメイラスでの輝かしい活躍を経て、マンチェスター・シティに加入したジェズス。加入から約2週間後には1ゴール1アシストの活躍を見せるなど、すぐにチームにフィットしました。加入から現在まで活躍を続けるジェズスは、ペップ・グアルディオラ監督からも厚い信頼を得ています。19-20シーズンに背番号が9番に変更されたことからも、ビッククラブの将来を担う選手として期待されていることが分かります。加入時から絶対的エースの後釜として期待されていたジェズス。20-21シーズンはアグエロの怪我により、CFに定着し活躍を続けています。アグエロの契約が20-21シーズンで終わることもあり、クラブのエースの系譜はジェズスに受け継がれることでしょう。ジェズス自身もインタビューで「僕の時間が来る」と発言しており、エースの自覚が芽生えたジェズスのさらなる覚醒が期待されます。

マンチェスター・シティでのゴール集

ブラジル代表をコパ・アメリカ優勝に導く

ジェズスは2015年にU-20ブラジル代表に選出されると、国を背負った戦いでも活躍をしはじめます。同年のU-20ワールドカップでは準優勝に貢献。その活躍が評価され、U-23代表にも招集されるようになりました。2016年には自国開催のリオデジャネイロオリンピックに出場。ネイマールらとともに躍動し、見事金メダルを獲得しました。その後A代表にも選ばれたジェズスは、2018年のワールドカップに出場。しかし、5試合無得点という悔しい結果に終わりました。その悔しさを糧に臨んだコパ・アメリカ2019では、準決勝・決勝でのゴールで優勝に貢献しました。まだ20代前半のジェズスは、今後の「セレソン」を引っ張っていく存在になるでしょう。

ブラジル代表でのゴール集

ガブリエル・ジェズスのプレースタイル・特徴

ガブリエル・ジェズスはマンチェスター・シティではCF、ブラジル代表ではCFか右WGを任されています。クラブでは次世代を担うストライカーとして期待されているジェズス。FWとしての能力の高さは、同世代の選手のなかでも群を抜いています。では、ビッククラブで活躍できる理由は、いったいどこにあるのでしょうか。ジェズスのプレースタイルについて、5つのポイントから深堀りしていきましょう。

相手DFを引きつけるオフザボール

ジェズスが活躍できる要因は、オフザボールの巧さにあります。とくにマンチェスター・シティのサッカーでは、ジェズスの動きが大きな武器になります。なぜなら、デブライネやベルナルド・シウバのように糸を通すようなパスが出せる選手がいるから。つまり、ジェズスが動いたことで生まれたDFのズレを、確実にチャンスにつなげられる選手が揃っているのです。それに、DFがジェズスに気を取られるとWGがフリーになります。そうするとマフレズのドリブルや、スターリングのスピードが活かせるのです。相手DFを迷わせるオフザボールの動きは、シティの選手の強みを引き出すスイッチになります。周りを活かす動きができることがジェズスの強みです。

ストライカーとして欠かせない得点力

マンチェスター・シティはジェズスのオフザボールの動きによって、他の選手にチャンスが生まれることが多いです。しかし、ジェズスのスゴいところはそれだけではありません。ビッククラブのCFを任されるジェズスは、決定力にも優れています。正確にゴールネットを揺らすシュート精度によって、19-20シーズンは2ケタ得点を記録しました。また、ジェズスはいわゆる「ごっつぁんゴール」が多いのも特徴です。しかしそれは、運がいいというわけではありません。抜群のオフザボールとゴールへの嗅覚があるからこそ、こぼれ球を流し込めるのです。自分で決めきるストライカーとしての能力は、疑う余地もありません。

奪われないドリブルテクニック

ジェズスは足元で受けたときのドリブルテクニックも優れています。南米選手の独特のリズムは、相手DFの悩みの種になっていることでしょう。とくにペナルティエリア内でのドリブルテクニックに注目です。身長は大きくないものの、足元の技術と体幹によって、狭いスペースからチャンスを作り出している姿を見られるでしょう。ジェズスのドリブルは、ロナウジーニョやネイマールのように派手ではありません。しかし、シンプルかつ確実にチャンスにつなげる仕掛けができる選手です。

攻撃のスイッチを入れるポストプレー

ジェズスのオフザボールの動きは、ポストプレーにも活きてきます。マンチェスター・シティを相手にするチームは引いて守ることも多く、狭いスペースをどれだけ使えるかが得点のポイントになります。そのときに役立つのがポストプレーです。ジェズスがDFの間でボールを貰うことで、DFはプレスに行かないといけません。すると、DFがズレてスペースが生まれます。そのスペースができればシティの思うツボです。一方でスペースができることを恐れたDFがプレスにいかないのであれば、ジェズスには自分で仕掛ける能力もあります。周りを活かしながら自分も輝けるのがジェズスの魅力です。

電話をかけるゴールパフォーマンス

ジェズスといえば、電話をかけるようなゴールパフォーマンスが有名です。実はこのパフォーマンスは、最愛の母への喜びを伝えるものだそうです。ジェズスは貧しい街で育ち、父は幼い頃に失踪。ジェズスの母は仕事をしながら4人の子どもを育てていました。母は、ブラジルとイングランドの時差がある現在も、欠かさず試合をチェックしているそうです。そんな素晴らしい母へ1番に感謝を伝える姿に、ジェズスの人柄が見えます。選手としても人間としても、多くの人から尊敬されるべき存在でしょう。

ガブリエル・ジェズスの今後について

ガブリエル・ジェズスは、今後も世界のトッププレイヤーとして君臨するのか。

マンチェスター・シティの顔になる存在

エースのアグエロは契約が20-21シーズンで終わるため、移籍がほぼ決定的だと言われています。そのため、ジェズスの担う役割が増えることは間違いないでしょう。アグエロの怪我もあり、すでにCFとして定着しているため、今後も出場し続けるでしょう。もちろん、マンチェスター・シティほどのビッククラブでは、パフォーマンスに関わらず、オプションとしてベンチスタートになることもあります。しかし、ジェズス自身もそれについては理解しているようで、インタビューでも「ピッチに立った時にできることをするだけ」と話しています。数年間空いていた9番を任されたこともあり、今後もマンチェスター・シティの中心選手として活躍してくれるでしょう。

スター軍団ブラジル代表でも唯一無二の存在

FWとして複数の仕事ができるジェズスは、ブラジル代表でも重宝されるでしょう。とくに近年のブラジル代表は、ヨーロッパで活躍するスター選手が多く、それぞれの強みがある選手が多いです。
・ネイマール(パリ・サンジェルマン)
・ロベルト・フィルミーノ(リヴァプール)
・コウチーニョ(バルセロナ)など
それぞれの個性を結ぶ潤滑油として、ジェズスの献身性が必要になるのではないでしょうか。マンチェスター・シティで担っているような周りを活かすプレーは、代表でも効果的でしょう。また、2021年に延期になった東京オリンピックでは、1997年1月1日以降の選手が出場可能です。そのため、1997年4月3日生まれのジェズスは、出場する権利があります。とはいえ、コロナウイルスの影響もあり、ビッククラブの選手がどれほど招集できるかは予測できません。出場できれば注目選手になることは間違いないので、日本でプレーする姿を見てみたいですね。

ビッククラブが獲得を狙う

ジェズスには、バルセロナやユベントス、バイエルンなど数々のクラブが関心を寄せています。クラブの将来を担う選手として、かなりの条件を提示されているとの噂です。しかし、将来を担ってほしいのはマンチェスター・シティも同じです。現行契約では2023年までの契約ですが、すでに契約延長の交渉をしているとの噂もあります。現状、出場機会も多く、ジェズス自身もマンチェスター・シティでのプレーを希望しているそうです。ペップ・グアルディオラ監督との関係も良好なため、すぐに移籍が決まることはないでしょう。

まとめ

マンチェスター・シティのガブリエル・ジェズスを紹介しました。幼少期からセンスが光っていたジェズスは、ここまで順調に成長を続けています。クラブからアグエロが去ることもあり、さらなる覚醒も期待できるでしょう。まだ20代前半で成長途中だと考えると、ファンが期待するのも納得です。ジェズスがチャンピオンズリーグやワールドカップを掲げる日も、そう遠くないかもしれません。それに、将来的にはUEFA年間最優秀選手の受賞も期待できる選手でしょう。