プレミアリーグにはリヴァプールやマンチェスターC、チェルシーなど多くの名門クラブが集結していますね。世界トップクラスの選手たちも数多くいるプレミアリーグですが、今回紹介したいのはチェルシーのドイツ代表FWティモ・ヴェルナー。RBライプツィヒから移籍したティモ・ヴェルナーは、ドイツ代表にも選出されるなど着実に世界最高のストライカーへの道を歩み進めています。そんなティモ・ヴェルナーがどんな選手で、どんな凄さや特徴があるのか知りたい人もいるのではないでしょうか。
ここでは、ティモ・ヴェルナーがどれだけ凄いストライカーなのか、凄さのわかるプレースタイルについても詳しく解説します。
目次
ティモ・ヴェルナーのプロフィール
生年月日 | 1996年3月6日 |
国籍 | ドイツ |
出身 | シュツットガルト |
身長 | 180㎝ |
体重 | 76㎏ |
利き足 | 右 |
ポジション | CF・LWG |
背番号 | チェルシー:11 ドイツ代表:11 |
タイトル | FIFAコンフェデレーションズカップ優勝:1回 FIFAコンフェデレーションズカップ・ゴールデンシューズ:1回 |
ティモテ・ヴェルナーの経歴
次世代の世界最高のストライカーとして注目されているティモ・ヴェルナーですが、これまでにどんなサッカー人生を歩んできたのでしょうか。ここでは、ティモ・ヴェルナーの経歴についてもう少し具体的に説明していきますね。
幼少期・生い立ち、プロ入り前
ティモ・ヴェルナーは幼少期の頃、父親と一緒に登山をする機会が多く、その中で持久力の意味を教わります。
父親はティモ・ヴェルナーにスタミナや運動能力を向上させるため、継続的に山に登ることを許可していました。
ティモ・ヴェルナーの最大の武器といえば、100mを11秒台で走る圧倒的なスプリント力。
そして、俊敏な動き出しで違いを作り出し、決定的なチャンスを作り出す圧倒的なスピードです。
現在のティモ・ヴェルナーの基盤は、幼少期から行っていた登山で培った強靭な足腰なのでしょうね。
そんなティモ・ヴェルナーのサッカー人生は、TSVシュタインハルデンフェルトというジュニアチームからスタート。
当時からドリブルと誰よりも速く走れるスピードを持ち合わせており、誰に止めることができませんでした。
その後、ティモ・ヴェルナーに注目していたVfBシュツットガルトのユースチームに2002年から所属します。
2010-11シーズンにU-17でプレーすると、翌年の2011-12シーズンで24試合24ゴールを記録。
さらに、2012-13シーズンには23試合24ゴールを記録するなど、2年連続で1試合1得点ペースでゴールを量産します。
シュツットガルトに、世界を脅かす新たなストライカーが誕生しました。
シュツットガルト
2013-14シーズンにシュツットガルトのトップチームデビューを果たすと、17歳と4ヶ月25日でのチーム最年少記録を更新。背番号は19番を背負っていました。
当時から才能が突出していたことから、「神童」と呼ばれ、周囲からの大きな期待を背負うことになります。
シュツットガルトで着実に成長していくと、3シーズン連続で30試合以上に出場。
2015-16シーズンの33試合6ゴールを含め、通算95試合13ゴールを記録しました。
そして、ティモ・ヴェルナーの才能が開花したのが、RBライプツィヒに移籍してからでしょう。
ライプツィヒ
2016-17シーズンにRBライプツィヒに1000万ユーロ(およそ13億円)で移籍。
背番号は11番を背負い、今では11番がティモ・ヴェルナーのトレードマークにもなりました。
当時のライプツィヒは2部から昇格した初年度であり、クラブとしても勝負の1年だったでしょう。
ティモ・ヴェルナーは圧倒的なスピードとゴールセンスを活かして、1年目の前半戦だけで2桁得点を達成。
最終的に21ゴールを記録し、ブンデスリーガ得点記録4位にランクインしました。
ライプツィヒの戦術はまさにティモ・ヴェルナーにぴったりで、カウンターで相手の裏を狙うときのティモ・ヴェルナーは相手に脅威を与え続けたことでしょう。
2017-18シーズンには13得点、2018-19シーズンには16点と続けて2桁得点をマーク。
そして、2019-20シーズンには圧巻のパフォーマンスを披露し、キャリアハイとなる28ゴールを記録しました。
もはやどのビッグクラブも欲しがるほど、ティモ・ヴェルナーの成長スピードは凄まじかったです。
チェルシー
2020-21シーズンでは、ドイツからイングランドに活躍の舞台を移し、契約解除金4753万ポンド(およそ64億円)をチェルシーが支払い移籍が決定しました。
詳細は明らかになっていないものの、週給17万ポンド(およそ2,280万円)と言われています。
チェルシーでもライプツィヒ時代も同じ11番を着用。
これまでに26試合に出場し9ゴールを記録しています(2021年1月24日現在)。
うまくハマれば、再びゴールを量産する姿が見られるのではないでしょうか。
そんなティモ・ヴェルナーですが、当初はリヴァプールへの移籍が濃厚とされており、実際にリヴァプールと交渉も続けていたのです。
しかし、ティモ・ヴェルナーに設定されている4753万ポンド(およそ64億円)の契約解除金を払う意思を見せず、交渉は冷え込んでいきました。
そのほかにも、リヴァプールはモハメド・サラー、サディオ・マネ、フェルミーノの世界最高の強力3トップを形成しています。
ティモ・ヴェルナーは保証された出場機会を求めていたものの、リヴァプールはその要望を受け入れませんでした。
「契約解除金」「出場機会」この2つがリヴァプール移籍が決裂した最大の理由でしょう。
ドイツ代表
ティモ・ヴェルナーはU-15ドイツ代表に招集されると、そこから継続的に代表に招集され、2017年3月にレーヴ監督率いるドイツ代表に選出され代表デビューを飾ります。
2017年6月に行われたコンフェデレーションズ・カップで4試合3ゴールを記録し、ゴールデンシュー(得点王)に輝くと、今大会優勝の立役者となりました。
ドイツ代表は以前からストライカー不足が懸念されていましたが、ティモ・ヴェルナーが現れたことにより、その課題をクリア。
しかし、2018年W杯ではチーム自体が不振で良い結果は残せず、ティモ・ヴェルナー自身も苦い経験となったでしょう。
ドイツ代表では馴染みのある11番を背負い、29試合11ゴールとまずまずの成績を残しています。
ドイツ代表がもう1度W杯で優勝するためには、ティモ・ヴェルナーの更なる成長が鍵となるかもしれません。
ティモ・ヴェルナーのプレースタイル・特徴
チェルシーやドイツ代表ではCFを主戦場としているティモ・ヴェルナー。
そのほかにも、圧倒的なスピードを活かしてLWGでも機能する選手です。
ここでは、ティモ・ヴェルナーのプレースタイルや特徴についてもう少し具体的に説明していきますね。
圧倒的なスピード
ティモ・ヴェルナー最大の武器が、圧倒的なスピードです。
100mを11秒台で走るスプリント力・加速力に優れており、1度スピードに乗るとなかなか止めることが難しい選手。
チェルシーやドイツ代表でのプレーを見てみても、スピードを活かして相手DFラインの裏へ抜け出す動きをよく見ます。
相手DFにとっては、裏を取られると追いつけない怖さがあるため、ティモ・ヴェルナーを相手にするときはいつも以上に気を張っていなければいけません。
それほどティモ・ヴェルナーのスピードは脅威であり、ピッチに立っているだけでも存在感のある選手といえるでしょう。
足の速いCFっていうのは割とどのチームにもいるけど、ヴェルナーってそこにスピードを落とさない爆速ドリブルも兼ね備えてるからバケモノなんだよなぁ
— チェルシー好きのピアノ弾き@ソニア (@Soni_TV28) November 21, 2020
ヴェルナー、スピード瞬発あって決定力あってヘディングできてラインブレイカーでチェイシング持ちなのでめちゃ強です
— tomo@MUFC (@Lukakutamanegi) January 31, 2019
オフザボールの動き
ティモ・ヴェルナーはただスピードがあるだけではありません。
裏に抜け出すオフザボールの動きに優れているからこそ、よりスピードが活きてくるのです。
また、ただ裏のスペースを狙っているだけでなく、1度低い位置に下りてビルドアップに参加してから、再びゴール前へ動き出すプレーも試合中よく見られます。
1度スペースを空けるためにDFをつり出し、スペースができたら猛スピードで駆け上がっていくプレーに長けており、頭が良い選手ともいえるでしょう。
まあヴェルナーはオフザボールで仕事できるからプレー酷くても置いとく価値はある。一瞬の隙で点決めたりするし。
— まっきー (@bluesnotes) November 24, 2020
ヴェルナーはスピードもプレッシングもオフザボールの動きも全部一級品だったなー
久しぶりの神補強!— xxExeRtioNxx (@xxExeRtioNxx) September 14, 2020
決定力
1度ハマればゴールを量産するほど、高い決定力も備えています。
裏へ抜け出してのシュートはもちろん、センタリングを合わせたり、ヘディングで決めたりすることも多いです。
豊富なシュートパターンを備えているので、どの位置からでもゴールを狙える選手でしょう。
ただし、今後の課題としては左右両足のシュート精度をさらに高めること。
右足でパワフルなシュートを決めることもありますが、左足は右足と比べると少し劣ります。
現時点でも最高のストライカーといえますが、さらに両足のシュート技術を高めていけば、今以上に得点力が上がっていくでしょう。
ヴェルナーの決定力⤴️
メンディデビュー戦でナイスセーブ🧤
PKはしょうがない!切り替えて次勝とう💪— nk (@blues_nk) September 29, 2020
ヴェルナー決定力あるなあ、にしてもヘルタ守備ザルw
— ぐら🎅雪山スノーマウンテン🐝 (@witch_gra) May 6, 2017
献身的な守備
ティモ・ヴェルナーは前線からのチェイシングも怠らず、チームのために献身的な守備ができます。
この辺りは、RBライプツィヒで培ってきたものが大きいでしょう。
RBライプツィヒは前線からハイプレスを仕掛けるチームであり、前線のティモ・ヴェルナーはファーストDFとしてプレスをかけていました。
こうしたハードワークができる選手は、どのクラブへ加入しても重宝されます。
とくに近年ではFWにも守備能力を求める監督が多く、まさにティモ・ヴェルナーは攻撃だけでなく守備もこなせる最高のFWといえるでしょう。
ツエクパスキモい
ヴェルナー器用すぎる。守備もする色んなところに顔出す。
最高かよ— らーめんくん (@Kepa__46) August 29, 2020
ヴェルナーここまで守備してくれるの最高すぎる
— 豚ジルー (@1006naruhito) September 20, 2020
ティモ・ヴェルナーの今後について
ティモ・ヴェルナーは24歳とまだ若く、これから世界最高のストライカーへ成長する可能性を秘めています。
ここでは、ティモ・ヴェルナーの今後についてもう少し具体的に説明していきますね。
チェルシーについて
2020年の夏にチェルシーへ移籍してきたものの、現時点ではRBライプツィヒ時代のような活躍ができていないのが現状です。
なかなかプレミアリーグに馴染めていないのと、今ひとつチームメイトとの連携が取れていない部分も感じられます。チェルシーではWGとして出場する機会も多く、その影響もありなかなかゴールを決めきれていません。
しかし、ティモ・ヴェルナーの能力が高いことに変わりないので、プレミアリーグに馴染んでいけば次第に得点数も上がっていくのではないでしょうか。
ドイツ代表について
EURO2020
ドイツ代表としては2021年に延期となったEURO2020が6月からスタートします。
ドイツはグループFでハンガリー・ポルトガル・フランスと対戦。
2018W杯で結果を残せなかっただけに、ドイツ代表としてもティモ・ヴェルナー自身も屈辱を晴らすべく結果を残していきたいのではないでしょうか。
ドイツ代表にはトニ・クロースやレロイ・サネ、同じチームメイトであるカイ・ハフェルツなど豪華なメンバーが顔を揃えます。
そして、ドイツ代表がEURO2020で優勝するためには、制覇したコンフェデレーションズ・カップのときのように、ティモ・ヴェルナーがドイツ代表の得点源となる必要があるでしょう。
移籍などの情報
契約更新
ヴェルナーは2020年6月18日にチェルシー移籍を発表し、契約年数は2025年までの5年間。
現在1年目を戦っている途中であり、少なくとも今季終了後に移籍することはないでしょう。
1年目はプレミアリーグへの順応に苦労している印象ですが、2年目3年目でドイツで活躍していたときの輝きを取り戻せるのか注目です。