アーセナルの下部組織出身のアレックス・イウォビと、生え抜きではないものの、12年もの間アーセナルに在籍したセオ・ウォルコット。
アーセナルに縁のある2選手は、現在揃ってエバートンに在籍しています。
今回は、共にアーセナルからエバートンに移籍しており、プレースタイルも似ているイウォビをウォルコットの2選手を、スタッツを元に比較していきます!(スタッツは2020年6月23日現在)
目次
アレックス・イウォビのプロフィール
名前 | アレックス・イウォビ |
生年月日 | 1996年5月3日 |
国籍 | ナイジェリア・イングランド |
身長 | 180cm |
体重 | 75kg |
背番号 | 17 |
ポジション | FW(LWG) |
前所属チーム | アーセナル |
アレックス・イウォビはナイジェリア生まれ。叔父に元ナイジェリア代表のレジェンドであるジェイ=ジェイ・オコチャを持つというサッカー一家でした。
幼少期にイングランドに移住したイウォビは、アーセナルの下部組織に入団します。
アーセナルでのデビューは2015年。デビューしてから少しずつ出場機会を増やしたイウォビは、2016年3月19日のエバートン戦で初ゴールを決めると、一気に出場機会を増やします。その後は毎年コンスタントに出場機会を与えられ、2019年にエバートンに移籍しました。
代表では、世代別の時はイングランド代表としてプレーしていましたが、A代表では叔父と同じナイジェリア代表を選択。ロシアW杯のメンバーにも選出されています。
セオ・ウォルコットのプロフィール
名前 | セオ・ウォルコット |
生年月日 | 1989年3月16日 |
国籍 | イングランド・ジャマイカ |
身長 | 176cm |
体重 | 68kg |
背番号 | 11 |
ポジション | FW(RWG・CF) |
前所属チーム | アーセナル |
サウサンプトンの下部組織で育ったウォルコット。早くからその将来を期待されており、2005年に16歳という若さでトップチームデビューを果たし、初ゴールも決めます。その活躍がビッグクラブの目に留まり、2006年にアーセナルに移籍しました。
アーセナルでは13シーズンを過ごし、公式戦397試合に出場。108ゴールという成績を残し、2018年からはエバートンに移籍しています。
代表では、2006年に17歳という若さでA代表の初キャップを踏み、これまで47試合に出場しています。
【全体スタッツ比較】両選手コンスタントに出場
それではここからはスタッツを見ながら、イウォビとウォルコットを比較していきましょう。まずは全体スタッツから。
イウォビ | ウォルコット | |
19 | 出場試合数 | 21 |
1,258 | 出場時間 | 1,071 |
5 | 途中出場 | 7 |
1 | ゴール数 | 1 |
0 | アシスト数 | 2 |
0 | イエローカード数 | 1 |
アレックス・イウォビ、セオ・ウォルコットの両選手とも、今シーズンは20試合前後に出場していますが、出場時間を出場試合で割ると、イウォビは1試合換算で66分、ウォルコットは51分の出場に留まっており、完全にレギュラーを勝ち取っているという訳ではありません。
エバートンはリシャルリソンとドミニク・キャルバート=ルーウィンが2トップとして君臨しており、中盤の選手も豊富なため、競争は激しいです。
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ゴール、アシストの数字はパッとしませんが、両選手ともストライカーというよりはドリブラーであり、味方を生かすタイプなので、攻撃スタッツを詳細に見ていきましょう。
【攻撃スタッツ】万能なアレックス・イウォビ
それでは次に両選手の攻撃スタッツを見ていきましょう。
イウォビ | ウォルコット | |
21 | シュート数 | 28 |
56.25 | 枠内シュート率(%) | 50.00 |
427 | パス数 | 283 |
80.09 | パス成功率(%) | 67.84 |
18 |
キーパス数 | 13 |
40 | ドリブル数 | 25 |
57.5 | ドリブル成功率(%) | 52 |
14 | ボールロスト数 | 20 |
それでは次に両選手の攻撃スタッツを見ていきましょう。
攻撃スタッツは、両選手の間に大きな差がつきました。
まず、ウォルコットが勝っているのはシュート数のみで、その他のスタッツに関してはイウォビが圧勝しています。
アレックス・イウォビは、アフリカのサッカー選手特有の身体能力の高さがフォーカスされる事もありますが、味方を生かすプレーが得意な選手です。パス成功率の高さやキーパスの多さから、イウォビの万能性が伺えます。イウォビは、派手なプレーをする訳でもなく、フィニッシュに繋がるスタッツも決して良くはありませんが、戦術理解度が高く、リンクマンとしての役割をこなせる選手です。
そして、両選手が得意とするドリブルのスタッツですが、これも質、量共にイウォビの方がウォルコットより優れています。ウォルコットは、爆発的なスピードはあるものの、格段に足元のスキルがあるという訳ではないようです。
【守備スタッツ】守備もしっかりこなすイウォビ
それでは最後に守備スタッツを見ていきましょう。
イウォビ | ウォルコット | |
2 | ブロック数 | 0 |
10 | インターセプト数 | 6 |
21 | タックル数 | 10 |
3 | クリア数 | 1 |
6 | 空中戦勝利数 | 6 |
守備スタッツもイウォビがあらゆるスタッツで上回っています。
インターセプト、タックル数などはウォルコットの2倍の数を記録しており、献身的に守備をこなしています。
イウォビは、目立たないがチームへの貢献度が高い、いぶし銀のような選手でしょう。
低迷エバートンの浮上のきっかけとなれるか
イウォビは移籍金およそ3400万ポンド(約44億円)、ウォルコットは2000万ポンド(約30億円)とそれなりの移籍金で獲得しており、両選手とも入団前の期待に比べると少し物足りないスタッツとなっています。
2020年6月23日現在でエバートンはプレミアリーグ12位。今季は一時降格圏となる18位に沈むなど低迷が続いています。浮上のきっかけとなるために、両選手ともより一層の活躍が期待されます。
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