SBは現代サッカーにおいて、戦術により様々な役割を持ちます。時に攻撃参加の際に、オーバラップ・インナーラップ、と攻め上がるラインの違い、そもそも攻撃参加するのか残るのか、するのか、中にポジションを取りゲームを組み立てるのか、などといった違いが出てきます。各クラブで、チームスタイルに合ったSBが起用されますが、そんなスタイルの違いがあれど市場の中では評価がなされ序列がつけられます。そんな評価指標が様々なSBというポジションを「市場価値」を軸に見ていきたいと思います。Rabonaで開催されているプレミアリーグからは何人エントリーしているでしょうか。
(※ 本記事における「市場価値」は2020年05月15日時点のものであり、ドイツの「transfer markt」を参照しています。 )
目次
第6位〜:約46億円 – カイル・ウォーカーやベン・チルウェルらが同率
まずは、6位〜12位にランクインした選手を見ていきます。同率の市場価値だったため並んだ7名を一挙に紹介します。
- セルジ・ロベルト(バルセロナ)
- カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)
- ダニエル・カルバハル(レアルマドリード)
- ジョルディ・アルバ (バルセロナ)
- アレックス・サンドロ(ユベントス)
- ホセ・ルイス・ガヤ(バレンシア)
- ベン・チルウェル(レスター)
プレミアリーグからはカイル・ウォーカーとベン・チルウェルの2名がランクインです。どちらもイングランド代表で両サイドを守る選手です。ですが、カイル・ウォーカーが6位というのは衝撃でした。上には上が存在するということですね。他はラ・リーガの選手が多いです。並べてみるとスピードを活かしたオーバーラップが武器の選手が多く攻撃的なSBの評価が高いと言えます。
さて、第5位からは1人ずつ見ていきます。
第5位:約52億円 – アルフォンソ・デイビス (バイエルン・ミュンヘン)
バイエルンの左SB、19歳アルフォンソ・デイビスのスピード。
— とんとん (@sabaku1132) March 1, 2020
第4位:約60億円 – ダビド・アラバ(バイエルン・ミュンヘン)
第4位は同じくバイエルン・ミュンヘンの先輩、ダビド・アラバです。彼の強みはCBもできる技術の高さと戦術理解度。
現マンチェスター・シティ監督のペップ・グアルディオラがバイエルン・ミュンヘンで監督を務めていた際には、彼の器用さに称賛したほど。偽サイドバックの先駆者として攻撃時にはCMの位置にポジショニングを取り、ゲームを組み立てます。27歳とキャリア絶頂期を迎えています。
第3位:約62億円 – アクラフ・ハキミ (ドルトムント)
第3位はこちらも超攻撃的SB、アクラフ・ハキミがラインクインです。
久保建英やウーデーゴールらと同じように、レアルマドリードからのレンタル選手です。21歳のハキミはドルトムントで大ブレイクを成し遂げ、レアルマドリードへの復帰も噂されるようになってきました。
他の選手と明確に異なる彼の武器はドリブルです。切れ味鋭いキックフェイントはディフェンスを翻弄します。
インナーラップもオーバーラップも使い分ける戦術眼も併せ持ち、相手のゴール前にも頻繁に現れることから強靭なスタミナも持ち合わせています。
第2位:約74億 – アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール)
さて2位には、リヴァプールが誇る左サイドバックアンドリュー・ロバートソンがランクインです。
納得の結果です。守ってよし、走ってよし、蹴ってよしと非の打ち所がないバランスの取れた選手です。
一つだけ特筆すべき武器を挙げるとするならば、スタミナです。リヴァプールの組織的な守備の中で、一人だけ前線までチェイスする場面も時折目にすることもあり、そのプレッシングを支えるロバートソンのスタミナとバイタリティには感銘を受けます。キック精度も一級品の彼はリヴァプールで更に活躍を続けることでしょう。
第1位:約114億 – トレント・アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール)
さて第1位も文句なしの結果ではないでしょうか。リヴァプールからトレント・アレクサンダー・アーノルドがランクインです。一人だけ市場価値100億を超えてきました。もはやサイドバックと呼んで良いのか分からないほど、アーノルドがゴールを演出する機会は沢山あります。アシストを量産するほどのキック精度はイングランドの伝説ベッカムをも超えるほどではないでしょうか。アーノルドからロバートソン、ロバートソンからアーノルドへのサイドチェンジは美しすぎて声が出てしまいそうになります。守備には課題が残りますが、守備を差し引いても攻撃への貢献が著しいこと、まだ発展途上であることからこの評価額となっていることでしょう。
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