CL優勝や今シーズンの圧倒的な戦いぶりなど、ここ数年快進撃を見せているリバプール。そんなリバプールを支えているのは間違いなく超強力な攻撃陣でしょう。今回はそんな中でも、リバプールが誇る両ウイング、モハメド・サラーとサディオ・マネのスタッツを比較して、両選手のプレースタイルの違いや特徴に迫っていきたいと思います!
目次
モハメド・サラーのプロフィール
名前 | モハメド・サラー |
生年月日 | 1992年6月15日(27歳) |
国籍 | エジプト |
身長 | 175cm |
体重 | 71kg |
ポジション | FW |
背番号 | 11 |
前所属チーム | ローマ |
サディオ・マネのプロフィール
名前 | サディオ・マネ |
生年月日 | 1992年4月10日(28歳) |
国籍 | セネガル |
身長 | 175cm |
体重 | 69kg |
ポジション | FW |
背番号 | 10 |
前所属チーム | サウサンプトン |
全体成績:サラー、マネ共にリーグ屈指のスコアラー
モハメド・サラー | サディオ・マネ | |
26 | 出場試合数 | 26 |
16 | ゴール数 | 14 |
6 | アシスト数 | 7 |
1 | イエローカード数 | 2 |
0 | レッドカード数 | 0 |
やはりこの両選手と言えばゴールといった感じですが、流石の結果となっています。
サラーはプレミアリーグで3位タイとなる16ゴール、マネはプレミアリーグ6位タイとなる14ゴールを挙げています。二人合わせて30ゴールと、リバプールの今季総得点(66点)の約半分を叩き出しました。
アシスト数でもプレミアリーグ全体でも上位に入っており、この2選手の存在がリバプールにとっていかに偉大なのかが分かります。
ではここからは、攻撃のより詳細なスタッツを見ていきたいと思います。
攻撃成績:抜群の決定力があるモハメド・サラー
モハメド・サラー | サディオ・マネ | |
98 | シュート数 | 60 |
62.32 | 枠内シュート率(%) | 53.70 |
3 | PK成功数 | 0 |
1 | PK獲得数 | 2 |
2 | 右足でのゴール | 8 |
13 | 左足でのゴール | 4 |
1 | ヘディングでのゴール | 2 |
8 | ビッグチャンスでのミス数 | 15 |
まずはフィニッシュに関するスタッツを見ていきましょう。
サラーはとにかくシュート数が多いです。シュート数98はラウール・ヒメネス(ウルブス)の99に次いでリーグ全体で2位です。フィルミーノなど他の選手を上手く使って抜け出したり、独力で突破出来るスキルも持ち合わせているので、フィニッシュまで持ち込むのがとても上手い選手です。また、他の選手がフリーの状態でも自分でシュートの選択をする場面も多く、ストライカーらしいマインドを持った選手です。
またサラーの凄い所は、シュートの正確性です。100本近いシュートを放って、枠内シュート率はなんと60%超え。ビッグチャンスのミスも少なく、相手キーパーからすると嫌で嫌でたまらない選手でしょう。
一方、サディオ・マネの凄さはゴールパターンの多彩さでしょうか。利き足の右足だけではなく、左足、ヘディングでも複数ゴールを挙げています。175cmと小柄ですが、クロスを頭で合わせる場面も多く、ペナルティエリア内でフリーになるのがとても上手い選手です。
また、右と左どちらの足でも精度の高いシュートを放つ事ができるのもマネの魅力です。とても万能なストライカーであると言えるでしょう。
攻撃成績:チャンスメイクも多い両選手
モハメド・サラー | サディオ・マネ | |
47 | キーパス数 | 41 |
741 | パス数 | 815 |
76.11 | パス成功率(%) | 80.98 |
72 | ドリブル試行数 | 80 |
61.11 | ドリブル成功率(%) | 61.25 |
55 | ボールロスト数 | 43 |
両選手、フィニッシュに続き、パスやドリブルのスタッツもやはり凄まじいです。
サラーのキーパス数はチーム内2位の47。サラーはコーナーキックを担当する事もあり、キックの精度には定評があります。
キーパス数チーム1位のアレクサンダー・アーノルドは75と異次元ですが、シーズン二桁ゴールを挙げながらここまでチャンスメイクを出来るのは素晴らしいです。
また、ドリブル数、ドリブル成功率も両選手遜色ない結果となっています。特にドリブル成功率60%超えはプレミアリーグ全体でもトップクラスです。ここまで突破力のある両ウイングだと相手からしたら手がつけられないでしょう。
両選手ともスピードがあり、一瞬で相手を置き去りにする事が出来るので、リバプールのカウンターはこの2選手がいないとその威力が半減するでしょう。
守備成績:サディオ・マネの献身性の高さ
モハメド・サラー | サディオ・マネ | |
1 | ブロック数 | 0 |
7 | インターセプト数 | 11 |
13 | タックル数 | 36 |
38.46 | タックル成功率(%) | 66.66 |
2 | クリア数 | 7 |
13 | 空中戦勝利数 | 31 |
守備的なスタッツでは、サラーとマネの間で明確な差が出ました。サディオ・マネの長所の一つとして献身性が挙げられますが、そのプレースタイルが一目で分かるスタッツとなっています。
特に注目したいのは、タックル数と空中戦です。この二つの数字でマネはサラーの2倍以上の数字を記録しています。
タックル数に関しては、マネは守備の意識がとても高く、90分間通して前線からのプレスを欠かしません。またタックル成功率はFWとしては驚異的な65%超えを記録しており、前線の選手でありながらボール奪取能力が非常に高いです。リバプールの大きな特徴である前線からの強度の高いプレスは、ボール奪取能力に優れたマネがいる事で大きな効果を見せています。
もちろんサラーも年々守備意識は向上しているのですが、マネが異常すぎるのです。
また、マネは170cm台と小柄ながら、身体能力がとても高いので打点は高く、空中戦も苦にはしていません。守備のスタッツでは、マネの圧勝と言えるでしょう。
モハメド・サラーとサディオ・マネの市場価値
最後に、サラーとマネの市場価値の違いについて見ていきましょう。
サッカー選手の市場価値を掲載しているサイト「transfermarkt」によると、サラーの2020年5月15日時点の推定市場価値は1億2000万ユーロ(約139億円)、マネの推定市場価値も1億2000万ユーロと、両選手同じ額です。
サラーがローマからリバプールに移籍してきた時の移籍金が推定4200万ユーロ(当時のレートで約52億円)、マネがサウサンプトンからリバプールに移籍した時の移籍金が推定4120万ユーロなので、サラーもマネも市場価値は3倍ほどになっています。
今でこそワールドクラスの選手になったものの、リバプールに移籍してきた時点では、将来1億ユーロを超えるほどの価値になると思っていた人は少ないのではないでしょうか。世界でも屈指のウイング二人を育て上げたクロップは流石としか言いようがありません。
目指すは世界最強のFW!
2019年のバロンドールの選考では、マネは惜しくも4位という結果でした。サラーも同じくらい評価されており、この2選手がバロンドールの1,2位を独占する事も決して夢物語ではありません。世界でも最高峰のクラブであるリバプールで、このままゴールを量産していって欲しいです。
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