リヴァプールの中盤といえば、ボランチにファビーニョ、インサイドハーフにヘンダーソンとワイナルドゥムという並びが定番となりつつありますが、中盤を含めた複数のポジションをこなせるジェームズ・ミルナーとアレックス・オックスレイド=チェンバレンの存在感もかなりのものです。
今回は、そんな中盤の2選手にスポットを当てて、どのような活躍をしているかを紐解いていきたいと思います!
目次
ジェームズ・ミルナーのプロフィール
名前 | ジェームズ・ミルナー |
生年月日 | 1986年1月4日(34歳) |
国籍 | イングランド |
身長 | 175cm |
体重 | 70kg |
背番号 | 7 |
ポジション | MF,DF |
前所属チーム | マンチェスター・シティ |
アレックス・オックスレイド=チェンバレンのプロフィール
名前 | アレックス・オックスレイド=チェンバレン |
生年月日 | 1993年8月15日(26歳) |
国籍 | イングランド |
身長 | 180cm |
体重 | 70kg |
背番号 | 15 |
ポジション | MF |
前所属チーム | アーセナル |
全体成績:スーパーサブとして活躍する2選手
さて、ここからは今季のプレミアリーグのスタッツを元に、ミルナーとチェンバレンを比較していきたいと思います。(スタッツは2019-20シーズンの5/13時点)。まずは全体スタッツから見ていきましょう。
ジェームズ・ミルナー | オックスレイド・チェンバレン | |
18 | 出場試合数 | 21 |
759 | 出場時間 | 1,109 |
11 | 途中出場数 | 8 |
3 | イエローカード | 1 |
0 | レッドカード | 0 |
ミルナーは、スタメンよりサブでの出場の方が少し多い、一方チェンバレンはスタメン出場の方が少し多いという結果になりました。
サブにしろスタメンにしろ、リーグ戦の半分以上の試合には出場しており、間違いなく今季のリヴァプールの躍進を支えたと言えます。特にチェンバレンは、ファビーニョ、ヘンダーソン、サディオ・マネが負傷した時に穴を埋める形でスタメン出場を果たすことが多かったですが、きっちりと仕事をしており、リバプーの層の厚さを証明しました。
攻撃成績:推進力があるチェンバレンとバランスが取れているミルナー
ジェームズ・ミルナー | スタッツ(90分あたり) | オックスレイド・チェンバレン |
2 | ゴール数 | 3 |
12(1.4) | シュート数 | 31(2.5) |
40.00 | 枠内シュート率(%) | 47.06 |
2 | アシスト数 | 0 |
8(0.9) | キーパス数 | 14(1.1) |
607(71.9) |
パス数 | 533(43.2) |
86.66 | パス成功率(%) | 83.11 |
4 | ボールロスト数 | 15 |
インサイドハーフを主戦場としながらもタイプが違う2選手。それぞれのスタンスが大きく出ているスタッツとなりました。
まずゴール数ですが、ミルナーの2ゴールに対してチェンバレンは3ゴール。ミルナーは2ゴールを挙げているとはいえ、両方ともPKで決めたものです。ミルナーはPKの名手といってよく、キャリア通算の成功率は85%超え。ミルナーがキッカーの時は、安心してPKが見られますね。
対するチェンバレンは3ゴール。ウイングでもプレー出来るように、元々攻撃的な選手で、ゴールへの嗅覚はなかなかのものです。今季はサウサンプトン戦で綺麗なミドルシュートも決めており、また枠内シュート率も約50%ほどと、シュートの精度はとても高い手です。
一方、パスの数と成功率という点ではミルナーに軍配が上がっています。ミルナーのパス精度は折り紙付きで、アレクサンダー・アーノルドと共にリバプールのセットプレーのキッカーを任されています。パス成功率85%超えはチームの中でもトップクラスです。
ボールロスト数では大きさ差がついていますが、これはプレースタイルの違いで、ミルナーは自分から仕掛けるというよりは、プレーのリズムを作ったり、空いているスペースを狙うといった、サッカーIQやスタミナを要求されるプレーを得意とするのに対し、チェンバレンはそのスピードとテクニックを生かして、中盤からボールを運ぶプレーをすることが多いです。
守備成績:チェンバレンの意外なスタッツ
最後に守備スタッツを見ていきましょう。守備に関しては意外な結果が出ました。
ジェームズ・ミルナー | スタッツ(90分あたり) | オックスレイド・チェンバレン |
3 | ブロック数 | 1 |
12(1.4) | タックル数 | 14(1.1) |
50 | タックル成功率(%) | 42.85 |
5(0.7) | インターセプト数 | 17(1) |
14(1.7) | クリア数 | 7(0.6) |
まず注目すべきは、チェンバレンのインターセプト数です。インターセプト数17はチーム7位で、同じ中盤のワイナルドゥムより多い数字となっています。前所属チームのアーセナル時代は主にウイング、そして現在もウイングやサイドハーフとして出場する試合もあるので、守備は少し苦手なイメージもありましたが、しっかりとリバプールの中盤でやるべき役割をこなしています。クロップの指導力の賜物と言うべきでしょうか。
一方ジェームズ・ミルナーの特徴的なスタッツはブロック数とクリア数です。強いリーダーシップを持っているミルナーは、プレーでも闘志溢れるプレーを見せることが多く、特にゴール前での体を張ったディフェンスは味方を勇気づけます。特に、今季のプレミアリーグ29節のボーンマス戦での、ゴールラインギリギリのクリアは世界中に大きな反響を呼びました。
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