[完全版]2021 Jリーグ開幕戦予想フォーメーション・注目選手・展望予想

Jリーグを愛する、すべての皆さんこんにちは。
ストーブリーグ期間に入り、各チームの移籍動向に一喜一憂する日々を、どうお過ごしでしょうか?
2021年のJリーグは2.26日の「金J」で開幕する事が決定しており、今年も熱い戦いが予想されます。
それに伴い、今回は戦術、移籍動向、注目選手に重点を置き、各チームの特徴を解説いたしました。
腑に落ちない点があると思いますが、気軽なお気持ちで拝見して頂けたら幸いです。

目次

2020 J1 大会方式

■開催期間、試合数

2021年2月27日(土)~12月4日(土)

38節/合計380試合

※2月26日(金)に試合が開催される可能性あり

※大会日程は現段階での予定のため、変更になる可能性あり

■大会方式

ホーム&アウェイ方式による2回戦総当たりリーグ戦

■試合方式

<試合方式および勝敗の決定>

90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分けとする。

<勝点>

勝利:3点、引き分け:1点、敗戦:0点

<年間順位の決定>

リーグ戦が終了した時点で、勝点合計の多いチームを上位とし、順位を決定する。

ただし、勝点が同じ場合は、以下の順によって順位を決定する。

【1】得失点差

【2】総得点数

【3】当該チーム間の対戦成績(イ:勝点、ロ:得失点差、ハ:総得点数)

【4】反則ポイント

【5】抽選

※抽選は、降格チームの決定等、理事会が必要と判断した場合のみ実施される

■J1クラブ・J2クラブの入れ替えについて

J1における年間順位の下位4クラブがJ2に降格し、J2における年間順位の上位2クラブがJ1に昇格する

J1参入プレーオフは行わない

J2における年間順位の上位2クラブのうちJ1クラブライセンスの交付判定を受けられなかったJ2クラブがあった場合

当該J2クラブはJ1に昇格できない。この場合においてJ2における年間順位3位以下のJ2クラブがJ1に昇格することはない

上記に該当するJ2クラブが1クラブの場合、J1の年間順位17位のJ1クラブは降格しない

上記に該当するJ2クラブが2クラブの場合、J1の年間順位17位および18位のJ1クラブは降格しない

【J1】試合日程

第1節 2月27日(土)、2月28日(日)
第2節 3月6日(土)、3月7日(日)
第3節 3月10日(水)
第4節 3月13日(土)、3月14日(日)
第5節 3月17日(水)
第6節 3月20日(土)、3月21日(日)
第7節 4月3日(土)、4月4日(日)
第8節 4月7日(水)
第9節 4月10日(土)、4月11日(日)
第10節 4月17日(土)、4月18日(日)
第11節 4月24日(土)、4月25日(日)
第12節 5月1日(土)、5月2日(日)
第13節 5月8日(土)、5月9日(日)
第14節 5月15日(土)、5月16日(日)
第15節 5月22日(土)、5月23日(日)
第16節 5月29日(土)、5月30日(日)
第17節 6月19日(土)、6月20日(日)
第18節 6月23日(水)
第19節 6月26日(土)、6月27日(日)
第20節 7月3日(土)、7月4日(日)
第21節 7月10日(土)、7月11日(日)
第22節 8月9日(月・祝)
第23節 8月14日(土)、8月15日(日)
第24節 8月21日(土)、8月22日(日)
第25節 8月25日(水)
第26節 8月28日(土)、8月29日(日)
第27節 9月11日(土)、9月12日(日)
第28節 9月15日(水)
第29節 9月18日(土)、9月19日(日)
第30節 9月25日(土)、9月26日(日)
第31節 10月2日(土)、10月3日(日)
第32節 10月16日(土)、10月17日(日)
第33節 10月23日(土)、10月24日(日)
第34節 未定
第35節 未定
第36節 11月20日(土)
第37節 11月27日(土)
第38節 12月4日(土)

【J1】クラブ編成(20クラブ)

北海道コンサドーレ札幌 ベガルタ仙台
鹿島アントラーズ 浦和レッズ
柏レイソル FC東京
川崎フロンターレ 横浜F・マリノス
横浜FC 湘南ベルマーレ
清水エスパルス 名古屋グランパス
ガンバ大阪 セレッソ大阪
ヴィッセル神戸 サンフレッチェ広島
徳島ヴォルティス(昇格) アビスパ福岡(昇格)

2020 J1リーグ開幕戦情報

■オープニングマッチ(第1節)

開催日 対戦カード スタジアム

2/26(金)

川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 等々力

■第1節

開催日 対戦カード スタジアム

2/27(土)

北海道コンサドーレ札幌 vs 横浜FC 札幌ド―ム
鹿島アントラーズ vs 清水エスパルス カシマ
浦和レッズ vs FC東京 埼玉
湘南ベルマーレ vs サガン鳥栖 キリンレモン
セレッソ大阪 vs 柏レイソル ヤンマー
ヴィッセル神戸 vs ガンバ大阪 ノエスタ
サンフレッチェ広島 vs ベガルタ仙台 Eスタ
大分トリニータ vs 徳島ヴォルティス 昭和電ド

2/28(日)

アビスパ福岡 vs 名古屋グランパス ベススタ

2020 J1リーグ開幕戦注目カード

昨年王者の川崎フロンターレから、見ていく。そして、J2昇格組の徳島ヴォルティス、アビスパ福岡の試合にピックアップして詳しく書いていく。

川崎フロンターレVS横浜F・マリノス

開幕戦の注目は、何といっても神奈川ダービーであろう。

「川崎フロンターレ」

昨年は2年ぶりのリーグタイトルと天皇杯の国内二冠を獲得した川崎フロンターレ。

リーグ戦においては「最多勝ち点」で「史上最速」の優勝を決めており、まさに川崎の新・黄金期到来を予感させた年でもあった。

戦術面においては主に4-3-3(4-2-3-1)の布陣を使用しており、高いボール支配率からショートパスを早いテンポで繋ぎゴールを奪う。

前線の選手もさることながら,3列目まで展開力と攻撃参加が魅力の選手が揃っており、人数をかけた厚みのある攻撃で主導権を握っていくこのスタイルは川崎の代名詞とも言える。

チームのレジェンドである中村憲剛の引退したが、世代交代においても着実に成功しており、そこまで悲観する問題でもないだろう。

唯一不安があるとすれば、守田の抜けた穴をどう埋めるかが課題になるかもしれない。

昨季の守田は主にアンカーのポジションを務めており、激しい守備から何度もピンチの芽を摘み取り、中盤の底からチームを支えた替えの利かない選手にまで成長した。

彼の抜けた穴を埋めるのは簡単な事では無いが、名古屋からシミッチ、松本山雅から塚川を獲得しており、的確な補強を行っている。

また複数のポジションをこなせる山村、車屋、旗手もそろっており、攻守のバランスが大きく崩れる事は無いだろう。

開幕は等々力で横浜Mとの神奈川ダービーである。

横浜M戦においては通算15勝6分13敗と、勝ち越しており、その内10勝をホーム等々力で挙げている。

苦手意識もさほどないとも言えるが、横浜Mは2019シーズンの優勝チームであり王者奪還へ万全の体制で挑んでくるだろう。

川崎としては、ACLを含むタイトル獲得に弾みを付ける為にも開幕ダッシュに成功したいところだ。

川崎フロンターレ2021シーズンの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

「注目選手」三苫薫

昨シーズンのJリーグにおいて彼は間違いなく主役の一人だっただろう。

ルーキーイヤーながら、ベストイレブンにも選出されリーグ戦においては新人史上5人目となる30試合13得点12アシストを記録しておりA代表入りも期待される選手だ。

また東京五輪へ向けて今シーズンにかける気持ちはこれ以上に強いものがあるだろう。

これからの日本サッカーを背負う若武者の活躍に期待したい。

「横浜・F・マリノス」

連覇を期待されたFマリノスだったが、周囲の期待を裏切る形で、勝ち点47の9位で2020シーズンを終えている。

原因としては中川、畠中、チアゴ・マルチンスなど主力メンバーのケガによる離脱と、新戦力がフィットするまでに時間をかかった事があげられるだろう。

選手が入れ替わるだけでプレーの質が大きく下がってしまう場面もあり、2019シーズンより「ハマった攻撃」を見る回数が減ったのは誰が見ても明らかであり「不完全燃焼」だったシーズンと言えるだろう。

F・マリノスは主に(4-2-3-1)の布陣を採用している。

 

Fマリノスの戦術を語る上でサイドバックというポジションは非常に重要になる。

攻撃時においてSBは味方CBがボールを持つと、内側にポジションを取る動きから始まる。

SBが内側に絞ることにより、相手SHも内側にポジションを取らざるえなくなり、中盤で数的有利な状況に作る事が可能になる。

SBが絞った事により空けたスペースに、CH or SHが流れる事でCBから1本のパスで通す事が可能になり、サイドでは1対1の状況が作りやすくなりおのずとチャンスが増える仕組みだ。

今シーズン川崎に次ぐ69の得点数を誇ったFマリノスだが、遠藤、エリキ、エジガル、Jrサントス(レンタル期間満了)と攻撃の核を担っていた選手が相次いで退団している。

今のところ前線の補強はエウベル(←バイーア)と前田大然(完全移籍に移行)、ンダラ・ターラ(新潟医療)のみとなっている。(ペドロ・ラウール報道あり)

ただチームの状況次第では、Jrサントスのケースのように夏場に補強を行う場合もあるだろう。

また、失点数も2019年度の38→59と約1.5倍増えており、今季のJ1において失点数14位となっている。(1位は名古屋の28失点)

層の薄かったCBには、大分から五輪世代期待の若手である岩田を獲得しており、GKにおいても高丘、オビンナ、梶川とJ屈指の層の厚さを持つ。

しかしながら、今季でポステコグルー体制3年目を迎え、戦術を分析される事も増えてきたこともあり、今のスタイルをさらにブラシュアップする必要があるだろう。

新しい戦術でJリーグに旋風を巻き起こし、Fマリノスに15年ぶりのタイトルをもたらしたポステコグルー監督の手腕に今シーズンも注目だ。

開幕の相手は王者川崎フロンターレである。

昨年王者との一戦となるが、2020シーズンは屈辱のシーズンダブルを食らっている相手であり、リベンジを期す一戦となるだろう。

また、ホーム等々力では昨シーズン15勝1分1敗と無類の強さを誇る川崎相手にFマリノスがどういう戦いを見せるか気になるところだ。

J1屈指の好カードが一足先に2.26の金Jで激突するわけだが、新旧王者同士の戦いとあって白熱した戦いになりそうだ。

横浜Fマリノス2021シーズンの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

「注目選手」仲川輝人

リーグMVPを獲得し日本代表にも初選出された事から、活躍が期待された仲川だったが、7月の横浜FC戦で、ハムストリング肉離れにより負傷離脱してしまう。

その後復帰はしたものの9月の柏戦で再び負傷。

11月の26節湘南戦で復帰するも、今シーズンはケガに悩まされシーズンだった。

ただ、出場自体は18試合にとどまったもののリーグ戦では2G6アシスト、ACLでは2G1アシストと限られた時間で結果を残しており、依然としてマリノスにかかせない選手なのは間違いない。

開幕戦で対戦する川崎は中学時代から川崎ユースとして6年間過ごした特別なクラブであり彼にとっては特別な一戦になるが、タイトル奪還に向けて今シーズンにかける意気込みは誰よりも強いはずだ。

「ハマのスピードスター」仲川輝人。今季の横浜の命運は彼が握っている。

仲川輝人はなぜ遅咲きのMVPとなったのか、一瞬のスピードを生かすプレースタイルを解説

大分トリニータVS徳島ヴォルティス

J2から昇格組の徳島ヴォルティスは、昨年11位の大分トリニータにどんな戦い方をするか注目したい。

「大分トリニータ」

J1、2年目を迎えた昨シーズンは2019シーズンより2つ順位を落とした11位で終えた大分トリニータ。

リーグ戦においては11勝10分13敗と2連勝を三回、3連勝を一回を記録し、終盤4試合に至っては負けなしであり、J1定着へ向け「勝負強さ」が際立ったシーズンだった。

大分のサッカーは主に3-4-3(3-4-2-1)を主に採用している。

 

試合中においてはボランチが下がることにより4-1-4-1の状況を作り、Gkを活用する事により「フリーマン」を生み出す事から始まる。

数的優位を活かし、相手を誘い出す事によって生まれた「スペース」を突いた攻撃を行う、いわゆる「疑似カウンター」を多用するチームだ。

時には「片野坂スタイル」と評され、片野坂監督就任時から貫いてきたこの戦術は円熟の域に達している印象だ。

しかしながら、地方チームの宿命とでも言うべきだろうか。

DFラインの要である鈴木、岩田の移籍を皮切りにチーム得点王だった田中まで移籍してしまい、今季も主力が相次いで流出してしまった。

またFW知念も、レンタル期間終了に伴い保有元の川崎に復帰している。

それに伴い、仙台から長沢、湘南より坂、北九州から両SBをこなせる福森、新潟より渡辺など実力者を獲得しており、抜けた穴はとりあえず埋めたといっていいだろう。

しかしながら戦力的には厳しい状態には変わりなく、片野坂監督による早急な戦術の落とし込みが必須課題となるだろう。

開幕戦の相手は徳島ヴォルティスである。

J1では初対決となる両チームだが、J1在籍3年目を迎える大分としては意地でも勝ちたい一戦である。スタートダッシュに成功した19シーズンは一桁順位となる9位でフィニッシュしており、開幕戦勝利がいかに重要なものかがわかる。

片野坂体制6年目となる今季も躍動感溢れるサッカーを披露してほしい。

大分トリニータの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

「注目選手」野村直樹

自身初のJ1初挑戦となった昨シーズンは「喜びと悔しさ」が入り交じえた1年だったに違いない。

膝のケガが長引き7ヶ月の長期離脱を余儀なくされた。

しかし9月の復帰初戦となったF東戦ではJ1初アシスト&初ゴールを決めており、組織的な戦術に重点を置く大分にとって彼は攻撃にアクセントを付けられる数少ない選手である。

また開幕戦は古巣となる徳島戦であり、この一戦にかける思いは他の選手より人一倍強いものがあるだろう。

2期連続エースナンバーとなる背番号10を背負った野村直樹の完全復活は近い。

「徳島ヴォルティス」

一昨年のプレーオフでの悔しさを糧に、見事二度目のJ1昇格を達成した徳島ヴォルティス。

魔境と言われるJ2の長丁場を、25勝9分8敗の勝ち点84を獲得し、見事J2優勝を果たした。

また、連敗が一度も無く、失点数も福岡に次ぎ2番目の数字であり終始安定したシーズンだった。

ロドリゲス体制4年目を迎える徳島は主に3-4-3の布陣だが、時折、相手の戦術に応じた4-4-2を使う場合もある。

 

特徴としては前線からのプレッシングを、90分間行い相手のミスを誘いボールを奪い何度もショートカウンターを発動させる攻撃サッカーが魅力のチームだ。

しかし、地方昇格チームにありがちな体力任せなチームではなく、各選手が的確なポジションを取る事により無駄を無くし、効率的にボールを運ぶポゼッションサッカーの一面も持ち合わせている。

戦術の浸透度が進んだ事により、J1での手腕に期待されたロドリゲス監督だったが、2021シーズンより浦和レッズの監督に就任する事が発表された。

また後任のスペイン人監督であるダニエル・ポジャートス氏もコロナウイルスに伴う外国人の新規入国が停止したこともあり来日が不透明となっている。

しかしながら、悪いニュースばかりではなくチーム得点王でもある垣田のレンタル期間延長や東京Vより若手有望株の藤田譲瑠チマを獲得している。

また去年の主力もほぼ残留しており、選手の流出は最低限に抑えられている事から、フロントの功績は大きいものだと言えるだろう。

厳しい船出となった徳島だが、J1定着へ向け「昇格チーム=降格」という下馬評を覆してほしいところだ。

開幕戦の相手は大分トリニータ。

今シーズン徳島は相性どうこうよりも、いかにJ1という舞台で自分たちのスタイルを貫けるかがカギとなるだろう。

昇格後連続6年以上J1を維持しているチームはF東、新潟、大宮、鳥栖、大分のみである。

さらにその中で現在J1に在籍しているのは3チームのみという厳しい現実だ。

この3チームに共通するのは一貫してスタイルを貫けており残留争いに巻き込まれながらも、重要な局面で、必ず勝利を挙げ残留をしている。

また鳥栖、大分は徳島と同じく首都圏ではない九州のチームだ。

ぜひ徳島も今季J1の舞台で地方チームの意地を見せてほしい。

徳島ヴォルティスの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

「注目選手」岩尾憲

彼の残留こそが、徳島最大の補強と言えるだろう。

徳島で4年目を迎えた昨シーズンは中盤の底から高い技術でゲームを組み立てJ1昇格の立役者の一人となった。

ミスも少なく長短のパスを使い分け決定機を演出出来る技巧派な選手だが、ハードワークで守備面での貢献度が高く、攻守において徳島の中心選手とも言えるだろう。

自身としても、2013年の湘南在籍以来となる7年ぶりのJ1の舞台で戦う事となった。

前回と所属するチームは違えど、今季の徳島は彼にかかっていると言っても過言ではない。

アビスパ福岡VS名古屋グランパス

2020、J2最少失点のアビスパ福岡の守備力がJ1で通用するのか、名古屋グランパスが立ちはだかる。

アビスパ福岡

作シーズン、5年ぶりとなるJ1昇格を決めたアビスパ福岡。

得失点の関係で2位という成績だが、徳島と同じく25勝9分8敗で並んでおり、なおかつJ2最小失点と堅守が光ったシーズンだった。

長谷部新監督を迎えた2020シーズンでは主に(4-4-2)を採用している。

 

戦術としては高い位置から迫力あるプレスでボールを奪うと前線のターゲットマンであるファンマのボールを供給、それに伴い遠野、両翼の石津、増山が連動し厚みのある攻撃を作り出す。

特に2列目は縦への意識が高く、セットプレーのみならずクロスによるゴールは得点パターンの実に半分以上を占めており、中央のみならずサイド攻撃からも多くのゴールを生み出した。

縦に早いサッカーを信条としているが、状況に応じて「遅攻」も使い分けており、攻め急いだ挙句ボールを失うリスクを最小限にとどめている。

ただ、主力の半分以上を他クラブからのレンタルで補っていたたため、J昇格に伴いレンタル期間ば満了する選手が多数在籍していた。

チーム内得点王だった遠野を始め、増山、松本、上島がチームを去る事となり、さらに正GKであるセランテスまでもが退団している。

補強においてはレンタルで、鹿島から奈良、昨季セレッソに在籍していたブルーノメンデスが加入。

完全移籍で、宮、吉岡、松本、サロモンソン(完全移籍に移行)を獲得している。

戦力敵に申し分ない補強を行った印象だが、あとはJ1という舞台においてアビスパのサッカーが通用するのか、新加入選手への戦術の適応の速さがカギを握るだろう。

昨年の福岡は終盤に驚異の巻き返しでJ1昇格を果たしたが、8月時点では一時17位まで順位を落としており、戦術が浸透するまで時間がかかった印象だ。

鳥栖の宮を獲得したのは、長谷部監督が水戸在籍時代に指導した選手であり、自身が求める戦術に素早く適応してくれる為だろう。

開幕の相手は名古屋グランパスだ。

福岡がJ2最少失点のチームなら、名古屋はJ1最少失点のチームである。

また2000年以降の名古屋との対戦戦績でも3勝2分8敗と大きく負け越している。

京都同様J1とJ2を頻繁に行き来する「エレベータークラブ」と比喩される福岡だが、今シーズンこそは、そんな不名誉のレッテルを払拭したいところだ。

アビスパ福岡の開幕フォーメーション・注目選手まとめ

「注目選手」エミル・サロモンソン

福岡J1昇格の立役者の一人でもあるサロモンソンは元スウェーデン代表の肩書を持つ選手である。

昨シーズンはDFながら2G10アシストとJ2アシスト王に輝いた。

2020シーズンのアビスパ総得点は51となっており、およそ4分1はサロモンソンが関与している事になる。

また、14節栃木戦では決勝点となるFK、40節京都戦では先制ゴールを挙げチームに勢いを幾度となくもたらしてきた。

グランダーのクロスの精度もさることながら10アシストの内、5つはCK及び浮き球のクロスで味方のゴールをお膳立てしており、状況に応じて多種多様なクロスを挙げれるリーグ屈指の「クロスマシーン」だ。

今季は広島から完全移籍を決断し、再びJ1の舞台へ戻る事となった。

来年以降は母国復帰を公言しており、おそらく日本でのプレーは今年が最後になる見通しだ。

「エミル・サロモンソン」彼のプレーを是非目に焼き付けてほしい。

「名古屋グランパス」

昨シーズンの名古屋は19勝6分9敗の3位で終え9年ぶりに、ACL出場権を獲得している。

またリーグ戦においても無失点試合数は「17」に及び、なおかつJ1最少失点の「28」を記録している。

2016年のJ2降格を味わい、昇格後も残留争いに巻き込まれながらも、長い低迷期からやっと抜け出せたシーズンだったと言えるだろう。

フィッカデンティ体制2年目の昨季の名古屋の戦術は主に(4-2-3-1)を採用している。

 

オフェンス面においては、まず両サイドバックが高めの位置を取る事で、ボールを外に動かしながら保持し、相手のDFラインを左右に分散させ相手SB&CBの間に生じた、ライン間のスペースを常に攻撃を仕掛けていく。

また前線の1トップにはキープ力に定評のある金崎か山崎を配置しすることで、くさびの落としを2列目が散らし、引き出された相手DFの裏をSHのマテウスと前田が常に狙う。

ディフェンス面においても前線から守備を絶えず行うことで、最終ラインの負担を軽減し、セカンドボールの回収には、ボール奪取能力に優れた稲垣と米本が常に目を光らせており、安定したDFラインもさることながら、J1最小失点の陰には黒子役に徹した稲垣と米本の功績も大きいだろう。

補強においては、近年主力として活躍していた千葉、太田、オ・ジェソク、シミッチ、長谷川アーリア・ジャスールをを含む13人の選手が退団。

今季はACLを見越し、鳥栖から森下、金崎(完全移籍に移行)、セレッソから木本、柿谷、浦和から長澤、川崎から斎藤など各クラブから主力級の選手の獲得に成功している。

ただ、金崎がケガで長期離脱しており、本職のCFは山崎のみとなっている。

外国枠が空いている為、補強はあると思われるが、CF、トップ下、LSHをこなせる柿谷の起用も考えられる。

積極的な補強で盤石な体制を整えてきた名古屋。

2010年以来となるリーグ優勝へ向け、ぬかりはない。

開幕戦の相手はアビスパ福岡だ。

実はこの両チームは2016年、共にJ2へ降格しており、J1の舞台では4年ぶりの対決となる。

名古屋に至っては2018年の昇格以降、リーグ開幕戦の成績は2勝1分と勝ち越しており、J2時代まで含めれば2015年より負けがなく開幕戦にはめっぽう強い印象だ。

逆にアビスパはJ1昇格後のリーグ開幕戦での勝利は2001年まで遡り、こちらは開幕戦に関しては相性がいいとは言えないだろう。

しかしながら、ジンクスとはいつかは途切れるものである。

例年通り開幕ダッシュを決める名古屋か、それとも福岡の20年越しの開幕勝利か。

とても楽しみな対戦カードである。

名古屋グランパスの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

「注目選手」ミッチェル・ランゲラック

J1最少失点を記録した名古屋だったが、ピンチの場面が少なかった訳ではない。

守備において最後の砦として君臨し、身を投げ出してゴールマウスを守ったランゲラックの活躍があったからこそ、この偉大な記録は達成されたと言っていいだろう。

2018年に、スペインのレバンテから、加入したランゲラックは、身長193㎝でリーチの長さと俊敏性を活かしたセービングが持ち味のGKだ。

きわどいコースのシュートを、幾度となくスーパーセーブを連発しチームを窮地から救っている。

至近距離に対してのシュートブロックにおいては、状況に応じて瞬時に距離を詰める時と、ギリギリまで相手との距離を保ち身体一つでブロックする、この2パターンを上手く使い分けている。

またセーブ後のセカンドアクションも速く、ランゲラックからゴールを奪うのは至難の業である。

名古屋在籍4年目となる今シーズンも守護神としての活躍が期待されるランゲラック。

タイトルを取れる戦力が整った今季こそは優勝カップを掲げていただきたい。

2020 J1リーグ開幕戦試合展望

■オープニングマッチ(第1節)

開催日 対戦カード スタジアム

2/26(金) 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 等々力

■第1節

開催日 対戦カード スタジアム

2/27(土) 北海道コンサドーレ札幌 vs 横浜FC 札幌ド

2020シーズンの成績では、コンサドーレ札幌が有利であるが、横浜FCの前線のメンバーが大幅に変更されたため、最後のホイッスルが鳴るまで結果はわからない。

コンサドーレ札幌

昨シーズンの札幌は10勝9分15敗の12位で終えており、これはペトロヴィッチ体制になってから最低の順位となってしまった。

コロナ渦による過密日程に加え、今季途中にはGKク・ソンユン、鈴木武蔵など主力メンバーが海外に移籍した事による影響も少なからずあったに違いない。

しかしながら、積極的な若手起用にチャレンジし、鹿島、川崎といった上位チームに勝利するなど、収穫は多かったシーズンだったとも言えるだろう。

札幌は主に(3-4-3)を採用しており、攻撃時において数的優位な状況を作り出す可変システム、いわゆる「ミシャ式」を多用するチームだ。

 

J1リーグでは珍しくマンツーマンの守備を徹底しているチームであり、ボールを奪うと(3-4-3)の陣形から(4-1-5)へと変化し、相手の3バックor4バックに対して、常に数的優位に立つ場面を作り出す。

その5枚の攻撃陣には、スピードで裏を取れる鈴木武蔵、ポストプレーができるジェイ、ミドルレンジからのシュートも可能なアンデルソン・ロペス、ゲームメイクが出来る上、個で戦況を打開できるチャナティップなどがいる為、相手DFにとって対応がかなり難しい戦術だと言えるだろう。

ただ、WBまでもがFWするがゆえに中盤が一枚しか配置出来ず、中盤が空洞化したスペースを突かれ、カウンターを受けるリスクがある為、運動量、連携面、精度、に高いレベルが求められる。

補強においては、失点数がわずかながら増加傾向にあり、CBである進藤が移籍した為、最終ラインの補強が急務だった為、J2群馬からCBの岡村を獲得。J2リーグ42試合フル出場を果たしており、フィジカル・スピードも申し分ない選手だ。

また、前線には元ナイジェリア代表でモロッコリーグよりガブリエル・オケチェクを獲得。

ボールキープに定評があり、タメが作れる選手という事なので、指揮官がどう生かすか楽しみである。

開幕戦の相手は横浜FCである。

昨シーズンはリーグ戦においてダブルを達成しており、ルヴァンでも引き分けと、相性としてはかなり、いいと言えるだろう。

一つ不安要素があるとするならば、前線のメンバーがずらりと変わった横浜FCの攻撃に対応できるかがカギになるだろう。

渡辺、小川、クレーべ、伊藤といった決定力とスピードに長けた選手がいる為、油断は禁物だ。

ミシャ体制4年目となる今季、クラブが目標として掲げる「ACL出場」に向けて、ホーム開幕戦で白星発進といきたい所だ。

北海道コンサドーレ札幌の開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 福森晃斗

今や、Jリーグ随一のレフティーとまで、知名度をあげた福森は、精度の高い左足が魅力の選手だ。

高精度のパスやクロスから味方のゴールを演出し、DFというポジションでありながら、札幌の攻撃に欠かせない存在となっている。

また戦術面においても、左サイドを中心に、ビルドアップの起点となる事が多く、札幌の攻撃が彼から始まる場面も少なくない。

J1通算141試合に出場しており、ここ6シーズンは毎年30試合出場するなど、チームに取って不可欠な存在だ。

また、FKを得意としており、あの小野伸二が「このチームで一番上手い」と絶賛するほどである。

「札幌のミハイロビッチ」福森晃斗、今季も彼の左足から目が離せない。

横浜FC

13年ぶりのJ1昇格を、果たした横浜FCは9勝6分19敗の14位で2020シーズンを終えている。

指揮官である下平監督は「J1定着・15位以内」を目標に掲げていた為、最低限のノルマはクリアできたといったところか。

昨シーズンの横浜FCは(4-4-2)を主に採用している。、シーズン序盤こそは(3-5-2)を使う場面もいくつか見られたもの、(4-4-2)の布陣が定着すると、本来取り組んできたポゼッションサッカーにショートカウンターを合わせた戦術は噛み合い出し、主に左サイドの松尾を中心とした、攻撃が見られるようになった。

 

また2トップの一美と斎藤はオフ・ザ・ボールの動きが優れており、前を向かせると非常に厄介な選手である。

試合を重ねながら両者の関係性は着実に深まり、若き2トップとして横浜FCの攻撃を牽引していた。

ディフェンス面においては、ビルドアップ時に中盤、特にサイドでボールロストする場面が、目立ったものの、夏以降は改善され、試合の主導権を握る場面が多かった。

しかしながら決定機を多く作りながらも、決めきれない試合が多く、「最後の質」の部分に課題を残したシーズンだった。

移籍動向については、斎藤が海外移籍、一美はレンタルバック、皆川は仙台へと移籍しているが、鹿島より伊藤翔、G大阪から渡辺千真、千葉から元ブラジル代表のクレーべ、スピードが魅力のジャーメイン良を獲得するなど、前線の顔ぶれは、かなり変わっている。

また、鳥栖からMF~DFまでこなせる高橋の加入と、昨年23試合に出場したGK六反(完全移籍に移行)の加入もかなり大きいだろう。

伊藤と渡辺に関しては、近年はスーパーサブ的な起用が目立っていた二人であり、新天地である横浜FCではどのような起用法にするか気になるところである。

開幕はAWAYコンサドーレ札幌戦だ。

昨年の札幌戦は、ボール保持率では上回りながらも、相手のプレスやワンタッチパスに対応できず、サイドのみならず、中央突破からもゴールを許しており、「何も出来なかった」というのが正直なところだ。

また、横浜FCはここ2年間は、開幕から2節まで勝ち星が無く、低調なスタートを切っている。

しかし、苦手の相手に開幕から勝ち点3を奪う事が出来れば、この上ないスタートを切ったとも言えるだろ。

就任3年目を迎える、下平監督の采配と修正力が見どころの一戦である。

横浜FCの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 瀬古樹

今季はルーキーイヤーながら、チーム最多の33試合に出場し、横浜FCの中盤を支えた、瀬古の存在は、大きいものだった。

2列目にはオフェンス面に秀でた選手は多数いるものの、守備を本職としたボランチの層が薄かった為、本来CBでプレーしていた田代をボランチにコンバートする事も珍しくなった。

しかしながら、開幕戦で出番が回ってくると、持ち前のボール奪取力を、いかんなく発揮し、プロ初ゴールを記録するなど、なんなく横浜FCのサッカーにハマって見せた。

パス精度や展開力に課題はあるものの、攻守において存在感を発揮できるボランチであり、これからが楽しみな選手である。

「今季はゴール、アシストに直結するプレーを増やしていきたい」と力強い目標を、掲げている。

横浜FCの中盤を支える鉄人「瀬古樹」に要注目だ。

鹿島アントラーズ vs 清水エスパルス カシマ

上田綺世はじめ攻撃陣に対して、補強を加えた清水エスパルスの守備陣との攻防から目が離せない。

鹿島アントラーズ

昨季は、クラブワーストとなる開幕リーグ4連敗を記録し、8節の大分戦で、ようやく再開脱出に成功した鹿島アントラーズ。

その後、立て直しを見せたが、序盤の敗戦が響き18勝5分10敗での5位でのフィニッシュとなっている。

しかしながら、若手の積極起用により、世代交代が着実に進みつつある。

昨季の戦術をベースに、今季はタイトル確保に向け、総力戦となりそうだ。

鹿島アントラーズは伝統的な(4-4-2)のシステムを採用している。

 

ザーゴ監督が、目指すサッカーは「できるだけ、ボールを長く保持することで、主導権を握り、自分達から積極的な攻撃を行う」攻撃的なサッカーを信条としており、前線の選手が、相手のボールフォルダに積極的にプレスをかけ、徐々にサイドに追い出し、ボールサイドに人数をかけて、ボールを奪うのが理想的な形としている。

またボールを奪われたら、守備の陣形を立て直すよりも、すぐにボールを奪い返す、いわゆる「ゲーゲンプレス」を徹底し、相手陣内での攻撃回数を、できるだけ多く作り出す事を目的としている。

ボールを奪うと、逆サイドのゴールに近い味方に、ボールを繋ぎ、そこからショートカウンターorクロスというパターンが今季は多く見られた。

守備に関しては、CBの間にボランチ1枚が入り、相手2トップに対し、常に有利な状況を作り出す。

これは、ビルドアップ時にも見られる動きで、ボランチがCBの間に入りる事で、3バックを形成し、サイドに逃げ場を作る事が可能になる。

今季の鹿島は昨年の戦い方をベースに、ビルドアップとトランジションの2つの質を、どこまで向上できるかが、タイトル奪還へ向けての大きなカギとなりそうだ。

チーム編成に関しては、期限付き移籍を含めて、奈良、伊藤、レアンドロ、山本などがチームを去ったが、今季主力でプレーした時間は少ない為、戦力ダウンは、そこまでないだろう。

中盤に関しては、攻撃センス溢れるカイキ、中盤からSB,CBをこなせるピトゥカを獲得した事もあり、戦術の幅が大きく広がる事になりそうだ。

また、手薄となっているCBのポジションには、大阪体育大学から林を獲得しており、奈良が抜けた穴にも的確な補強をしている。

主力の流出もなく、昨年の戦い方を知っている選手が多数いる為、盤石な体制で新シーズンを迎えることができそうだ。

開幕からいきなりオリジナル10同士の戦いが繰り広げられる。

清水はリーグ戦においては、2015年7月移行負けが無く、昨季スタートダッシュに失敗した鹿島にとって、願ってもない相手だ。

近年タイトルから遠ざかっている鹿島だが、まずは5年ぶりのリーグ優勝へ向けて、勝って弾みをつけたいところだ。

常勝軍団復活へ。新たなる黄金時代の幕開けとなるか、注目だ。

鹿島アントラーズの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 上田綺世

上田綺世は全てのプレーを高いレベルでこなす、いわゆる「万能型」の選手だ。

昨シーズンは、26試合出場し10得点を記録しており、これはチーム得点王だったエヴァラウドに次ぐチーム2位の数字だ。

180㎝の高身長ながら、足元の技術に優れており、俊敏な動き出しが魅力だが、実はトラップから、シュートまでの一連の動作が、非常に早い選手である。

5節と31節の横浜戦では、非常に冷静で正確なシュートをゴールに叩き込んでいる。

順風満帆そうに見える彼だが、鹿島ユースに昇格出来なかった苦い経緯を持つ。

しかし、お世話になった鹿島に恩返しをするために大学のサッカー部を退部し、前倒しで鹿島に入団を決意した。

クラブのレジェンドでもある長谷川祥之のチャントを受け継いでおり、サポーターからの期待も非常に高い。

今季はクラブ創設30周年を迎える特別な年だ。

タイトル獲得へ向け、今季も彼の活躍が必要不可欠だろう。

天性のゴールハンター上田綺世の経歴・プレースタイルを徹底分析!

清水エスパルス

昨季は7勝7分20敗の16位で終えた清水エスパルス。

ここ数年は下位が定位置となりつつあるが、昨年は巻き返しへ向け、横浜Fのポステコグルー監督の右腕として活躍したクラモフスキー氏が、監督に就任。

しかしながら、下位脱却の打開策とはいかず、11月に契約解除され、その後は平岡コーチが指揮している。

今季は、チームの立て直しを図るべく、「守備戦術のスペシャリスト」とも言われる、ロティーナ監督が就任。

今季は4チーム降格の為、クラブとしても正念場となるシーズンになりそうだ。

昨季の清水は(4-3-3)を採用しており、「速く、アグレッシブ」な攻撃サッカーを展開している。

 

最終ラインからのビルドアップにより、縦へ速いサッカーを実践しており、横浜Fに非常によく似た戦術となっていた。

しかしながら、カギとなるSHのポジションに、縦への推進力を得意とする選手も少なく、攻撃参加が魅力の右SBエウシーニョでさえ、なかなか機能していなかった。

「繋ぐ」場面においては、出しどころが見つからず、相手のハイプレス、インターセプトでボールを奪われ、そのまま失点する場面が多く見られ、シーズン通して改善されるまでには至らなかった。

古豪復活へ向け、ヴェルディ、セレッソで結果を残してきたロティーナが就任しているが、チーム再建の道は、簡単なものではないだろう。

今季は大型補強を敢行した清水。

2年連続最多失点を記録しており、その失点数は139にのぼる。

ヴァウド、立田をベースとした守備陣にテコ入れは必須であり、最重要項目だ。

日本代表のGKをポルティモネンセより期限付き移籍で獲得したのを皮切りに、大分の堅守を支えた鈴木、ボランチからディフェンスのポジションまでこなせる鳥栖の原、セレッソからロティーナチルドレンである片山、コリチーバよりマテウスを獲得している。

昨季チーム得点王だったカルリーニョスの残留に加え、J2得点ランキング2位のディサロ、サンタクララ(ポルトガル)よりチアゴ、湘南より指宿を獲得するなど、攻撃面での補強もぬかりは無い。

総勢12名の加入があり、ここ最近の清水で過去一とも言えるINが激しいストーブリーグとなった。

開幕戦は鹿島アントラーズだ。

両チームとも、昨季は戦術の適応に苦しんだもの、シーズンが終わってみれば明暗がくっきり別れる形となってしまった。

まずは、一番の課題とも言える守備面に重点を置き、複数失点での敗戦は避けたいところだ。

戦力的には上位進出を狙えるだけの戦力は揃っており、後はどれだけ速くロティーナ戦術が浸透するかが、間違いなくカギとなるだろう。

新生・清水エスパルスによる、復活元年が幕明けとなるか、チーム、選手共に適応力が求められるシーズンになりそうだ。

清水エスパルスの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 西澤健太

西澤選手は、高精度のキックと、思い切りのいいシュートが持ち味の選手だ。

ルーキーイヤーとなる2019年は7Gを挙げる活躍を見せたが、昨季はアシスト面において、チームを救うゴールを演出していた。

特に圧巻だったのが、1分5敗6戦勝ちなしで迎えた7節大分戦と、2分5敗7戦勝ちなしで迎えた26節神戸戦で、両試合とも3アシストを記録し、チームの悪い流れを、自慢のキックで自ら止めて見せた。

特に、CK、Fkのセットプレー時のキックの精度はJ1屈指とも言える。

入団以降、目覚ましい活躍を見せる選手だが、清水ユースからトップ昇格に至らず、大学を経由して、4年越しに清水に戻ってきた選手である。

再びオレンジのユニフォームに袖を通す事となったわけだが、「自分にはオレンジの血が流れている」そう語るように、チーム愛が溢れる選手だ。

チームの中心となった今季も、彼のアシストから、多くのゴールが生まれるに違いない。

浦和レッズ vs FC東京 埼玉

昨年、鬼門「埼スタ」で2003年以来、17年ぶりの勝ち点3を獲得したFC東京であるが、幸か不幸か開幕戦で埼玉スタジアムで浦和レッズとの対戦になった、

浦和レッズ

昨シーズンは13勝7分14敗の10位で終わった浦和レッズ。

2019年は14位であり、2011.12シーズン以来となる2年連続二桁順位でのフィニッシュとなった。

2022年にリーグ優勝を果たすべく「3年計画」を掲げ、2021年より、徳島からリカルド・ロドリゲス新監督が就任した。

昨年の浦和は(4-4-2)のシステムを導入している。

 

近年では3バックを主に採用していたため、チームにとって大きな変化だったとも言える。

攻守面において数的状況を作り出す為に、最終ラインは高く設定し、前線から最終ラインをコンパクトに保ち、攻撃の機会を伺う。

前線には汰木、マルティノスといったスピードがあり、個で打開できる選手を配置し、ボールを奪うと手数をかけず、素早く相手ゴールへ迫る「堅守速攻型」の戦術だ。

しかしながら3バックの時代が長かったせいか、シーズン通して噛み合わず、試合中に修正できない場面も目立つようになり、4点差以上離され大敗したゲーム数は実に4試合にのぼる。

失点数は過去5シーズン最多の56失点を記録しており、「3年計画」の1年目は厳しい船出となった。

リカルド・ロドリゲス新監督就任に伴い、今季の浦和はかなり顔ぶれが変わった印象だ。

マルティノス、エヴェルトン、長澤、青木、鈴木らが退団。

また昨シーズン、チーム最多の11ゴールを挙げたレオナルドも、チャイナマネーによって引き抜かれ、想定外の退団となった。

大分から田中、神戸から西、昨年ブレイクした栃木の明本、湘南の金子と若手の加入はあったものの、近年派手な補強が目立っていた浦和にしては、今年は少しおとなしい印象だ。

まずは浦和に新しい戦術を取り入れながら、上々にチーム改革を進めていく方向になるだろう。

「3年計画」の2年目。ロドリゲス新監督の手腕に注目が集まる。

開幕戦は、2018年の開幕カードと同じくFC東京だ。

対FC東京戦は26勝11分11敗と大きく勝ち越しており、お得意の相手だったものの、昨シーズンは勝利する事が出来ず、シーズンダブルを食らう羽目になってしまった。

ロドリゲス新監督にJ1初勝利をプレゼントできるか、注目の一戦だ。

浦和レッズの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 武藤雄樹

彼ほど、シャドーのポジションがハマっている、日本人選手は中々いない。

オフ・ザ・ボールの動きと、ポジショニングの良さを最大限に活かし、二列目から鋭い飛び出しを見せ、ゴールを奪うスタイルが、武藤雄樹の真骨頂だ。

また、運動量も豊富で、守備での貢献度も高く、身を粉にする働きぶりが目立つ、汗かき役の選手でもある。

昨季は戦術面の違いからか、28試合に出場したものの、途中出場が多く、彼自身「チームとしても、個人としても残念な結果」と昨シーズンを振り返っている。

ポジショナルプレーを信条とする、ロドリゲス監督のもと、彼がどう適応するか楽しみである。

ここ数年、残留争いに巻き込まれるなど、低迷が続く浦和レッズ。

強豪復活へ、浦和の漢「武藤雄樹」は欠かせない存在だ。

FC東京

ルヴァンカップでタイトルを獲得したものの、リーグ戦では終盤の失速が響き、最終的には17勝6分11敗で6位でのフィニッシュとなった。

ACL出場に伴い、リーグ戦の過密日程も重なった上に、MF橋本、DF室谷が海外に移籍したのも、チーム失速の原因ともいえるだろう。

また9月以降のリーグ戦においては、4連敗を喫するなど、得点力が上がらず、勝利弱さが露呈したシーズンだった。

FC東京は(4-3-3)を採用しており、「堅守&カウンター(ファストブレイク)」を実践するチームだ。

 

前線の選手は、相手ボールフォルダーに対して、すかさずプレスを開始し相手のボールを奪う。

カウンターを得意とするチームはJ1でも、複数チーム存在するが、FC東京に至っては前線のプレスを、高い位置まで行う事もあり、できるだけ相手陣内でのプレー時間を増やすのが一番の目的だろう。

アダイウトン、D・オリヴェイラ、レアンドロ、足元の技術に長けたブラジル人トリオに加え、スピードが持ち味の田川と永井を上手く活用し、少ないボールタッチ数で先制点を奪い、試合の主導権を握っていく。またCBの渡辺、オマリ、森重は空中戦でも地上戦でもめっぽう強く、激しい寄せと、的確なカバーリングで相手の攻撃陣をシャットアウトする。

また守備のオプションとして、相手の選手や戦術によっては森重をアンカー起用する試合もあり、ACLやルヴァン決勝の舞台で影のMVPとも言える活躍をした彼を、来季はどんな起用をしてくるか楽しみである。

昨季、D・オリヴェイラと共に、チーム得点王だったレアンドロを完全移籍で獲得出来たのは、何よりの補強だと言えるだろう。

攻撃に厚みをもたらし、セットプレーという、新しい武器をFC東京の持ち込んでくれた。

また、橋本、室谷、の抜けた穴には、山形から技巧派MF渡邊、明治大から大会MVPの蓮川、元セレソンのブルーノ・ウヴィンを獲得。

加入する選手は少ないものの、実力者を獲得しており、戦力ダウンする事は、無さそうだ。

開幕の相手は、浦和レッズだ。

昨シーズンは、鬼門「埼スタ」で2003年以来、17年ぶりの勝ち点3を獲得するなど、浦和の不敗神話を、見事破ってみせた。

両チーム「堅守速攻」を掲げてるチームの為、トランジションの速さが、勝敗の行方を左右する事になりそうだ。

FC東京に至っては、昨季9年ぶりのタイトルを獲得し、国内三大タイトル制覇まで、残るはリーグ優勝のみとなった。

「シャーレを掲げたい」と会見で、長谷川監督がそう語ったように、就任4年目での悲願達成へ向け、開幕戦に勝利しリーグ優勝に弾みを、つけたいところだ。

FC東京の開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 レアンドロ

レアンドロは、テクニックの高さが際立つ、ブラジル人らしいプレーが特徴のテクニシャンだ。

足がとりわけ速くは無いが、緩急を活かし、相手を簡単に剥がすドリブルが得意であり、永井、アダイウトン、D・オリヴェイラと息の合ったコンビネーションで、東京の攻撃のキーマンとなっている。

正確な精度を誇る、右足から放たれるパス・シュートはどれも一級品であり、移籍1年目でありながら、FC東京のサッカーに、見事適応してみせた。

また、FKも得意としており、鳥栖、広島戦で見せたゴールは圧巻の一言である。

守備の強度と、オフ・ザ・ボールの動きに、少し物足りなさを感じるが、正式に、FC東京に加入した今季、サポーターの期待も高まってる事だろう。

元ブラジル代表レアンドロ、彼の右足から放たれるFKには一見の価値ありだ。

湘南ベルマーレ vs サガン鳥栖 レモンS

2020シーズンは、開幕3連敗や2回の6連敗を喫した湘南ベルマーレ。対するサガン鳥栖は、キム・ミョンヒ体制2年目を迎え、好調であるといえるだろう。湘南ベルマーレは、昨年の反省を生かすことができるのか。

湘南ベルマーレ

昨季は、6勝9分19敗の18位でシーズンを終えた湘南ベルマーレ。

開幕3連敗に加え、2回の6連敗を記録している。

「内容は悪くない、でも勝てない」という歯がゆいゲームが続いており、もう一歩のところで、踏ん張れない勝負弱さが、露呈した形だ。

今季は4チーム降格の為。例年より厳しいシーズンになるのは間違いない。

まずは、残留に向けて15位以内を目指すのが現実路線だと言えるだろう。

湘南は(3-5-2)のシステムを採用している。

 

「湘南スタイル」とも呼ばれるサッカーは、湘南ベルマーレの代名詞ともいえる戦術だ。

このスタイルは、常に前指揮官の戦術をベースに+αを積み上げていき、構築されていった歴史がある。

反町体制時は基礎共ともいえるハードワークの土台を作り上げ、曺体制では最終ラインの両サイドまでもがアタッキングサードまで進入する、攻撃サッカーを確立させた。

そして、浮島体制になってからは、それらをベースに遅攻の戦術を上乗せするといったものだった。

ショートカウンターを得意とするチームだけに、相手の陣形が整う前に、攻撃を展開するのは得意といてるものの、守備ブロックが形成されたは個で、打開するしか方法が無かった為だ。

今季から、ポゼッションの要素を取り入れたが、無理に繋ごうとして、ボールを奪われたり、得意としているカウンターのスピードが落ちたりと、長所を打ち消してしまう場面が多かった。

今季は、ポゼッションとカウンターの見極めを、全員が同じ戦術意識のもと、戦っていく事が求められるだろう。

今季は、選手の大幅入れ替えを行った湘南。

まずは昨年のJ1最少得点29という記録を払拭すべく、北九州より町野、鹿島より期限付きで名古、7年ぶりの湘南復帰となるウェリントンを獲得。

また、ポルティモンセよりFWウェリントンJrも合わせて獲得しており、攻撃陣においてはとりあえず目途がたったと言えるところか。

しかしながら、DFの補強は鹿島から山本脩斗のみとなっており、坂が抜けたディフェンスラインの層の薄さが気になるところだ。

また齋藤美月、鈴木、金子といった中盤の選手が抜けた穴を、現戦力でどこまで補えるかが、ポイントとなるだろう。

浮島体制4年目となる今季、新生湘南スタイルの確立なるか。

浮島監督の手腕が問われる1年になりそうだ。

開幕の相手はサガン鳥栖だ。

昨季は2戦ともドローで終わっており、両者の長所が随所に表れ好ゲームとなったカードだ。

まずは、負けない事が第一優先となり、ホームだが、状況によっては現実路線として引き分け狙いに行く事も、十分あり得るだろう。

残留争いにおいて、勝ち点1の積み重ねは、とても大きいものだ。

今季は、割り切った戦いをする場面が多くなりそうだが、クラブ・サポーターと共に、正念場を乗り切りたいところだ。

湘南ベルマーレの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手岡本拓也

岡本選手は1対1の強さと、攻撃参加が魅力の選手だ。

主にCBとSBを主戦場としているが、近年では戦術上、よりゴールに近いWBの位置でプレーしている。

曺体制時から、湘南に在籍しており、湘南スタイルを体現する選手の一人であり、昨季連敗が止まらず中々勝てない状況で、一人気を吐き33試合出場の4G4Aとキャリアハイの数字を記録している。

今シーズンもキャプテンを務める事となり、ピッチ内外でチームの中心としての役割が求められる1年となりそうだ。

「僕らには湘南スタイルしかない」そう語るように、今シーズンも。厳しい戦いが予想される中で、どれだけそのスタイルを貫き通せるかが、今季の湘南の行方を占うカギとなりそうだ。

湘南スタイルの申し子「岡本拓也」、彼の魂溢れるプレーに注目して頂きたい。

サガン鳥栖

キン・ミョンヒ体制1年目の昨シーズンは、7勝15分12敗の13位と、まずまずの成績を残したサガン鳥栖。

鳥栖伝統の、ハードワークを土台にポゼッション戦術を取り入れ、改革の年だったとも言えるシーズンはだった。

相手ゴール前までボールを運べる「形」は完成しつつあり、あとはフィニッシュの部分となる「最後の質」をどれだけ高くできるかが、今季の課題とも言えるだろう。

サガン鳥栖は(4-4-2)のシステムを採用している。

 

「堅守速攻」の戦術からの脱却を図るべく、昨季からポゼッションサッカーへ本格的にシフト。

ボール保持率平均53%はリーグ4位の数字だ。

GKのパク・イルギュとCBのエドゥアルドを中心に、自陣深くからパスを繋いでビルドアップを行う。

守備ブロックが崩れた瞬間を見計らい、一気にギアを上げくさびのパスやダイレクトパスをバシバシ前線に入れていき、テンポの速い攻撃を展開していた。

シーズン序盤こそは、選手間の距離や、トランジションの遅い場面が見られたが、徐々に改善されていき、決定機を作り出す場面は、確実に増加している。

ディフェンス面に関しても、失点数43はリーグ7位の数字であり悪くはない。

また、アカデミー育ちの選手が主力に定着したのもあり、キン・ミョンヒ監督が求めるサッカーを体現しやすくなったのは言うまでもないだろう。

実践するサッカーが明確なったサガン鳥栖だが、今年のキン・ミョンヒ監督が目的とする最低でも10位以内に食い込んで行くには、戦術のブラシュアップを積み重ねていく事が重要となりそうだ。

今季の鳥栖は、原川、森下、原などの退団はあったものの、主力の流出を最低限に抑えることが出来ている。

中でも、パク・イルギュを完全移籍での獲得と、エドゥアルドの契約更新に関しては、フロントがいい仕事をしてくれている事を証明している。

また、将来性豊かな飯野、山掛、和田が加入。

原、森下が抜けた穴にはファン・ソッコ、田代、酒井など、「補充」では無く「補強」という言葉がピッタリの選手の獲得に成功している。

FW登録の新外国人選手の合流が、コロナの影響もあって遅れているのが気になるところだが、豊田、山下、林と十分戦力として期待できる選手が揃っている為、当面は問題ないだろう。

まずは、残留が現実的な目標となりそうだが、チームが組織として噛み合えば、今期の鳥栖はダークホースになりうる怖い存在だ。

開幕の相手はAWAY湘南ベルマーレ戦だ。

昨季は2戦とも引き分けており、今季は1回でも白星を挙げたいところだ。

また、引き分けの試合をいかに、勝ち試合に持っていけるのかも鳥栖の課題となっている。

しかしながら、長年AWAY戦に弱かった鳥栖だが、去年の7勝の内4勝はAWAYで挙げており、苦手意識は薄れつつある印象だ。

5年ぶりの開幕ダッシュなるか。

九州の雄、サガン鳥栖がレモスタに乗り込む。

サガン鳥栖の開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 樋口雄太

「大好きなクラブをビッグクラブ」にする為に。昨季の鳥栖において、最も飛躍を遂げた樋口雄太の契約更新に、鳥栖のサポーターは安堵の表情を浮かべた事だろう。

それに、伴い一つのサプライズが発表された。

「背番号10の帰還」である。

鳥栖で、偉大な成績を残したミム・ミヌの退団後、5シーズン空き番となっていたが、今シーズンより樋口選手が背負うこととなった。

鳥栖アカデミー育ちの樋口選手は高いキックの精度と運動量が魅力の選手だ。

昨季は28試合出場し1G4Aを記録しており、33節C大阪で決めたFKはドイツ代表MFクロースを彷彿とさせるようなゴールだった。

主にSHでの起用が多かったが、今季は原川抜けたこともあり、ボランチと併用して起用される事も十分考えられる。

「鳥栖の心臓」ともいうべき選手であり、鳥栖のサッカーには欠かせない存在になりつつある。

「チームの象徴となる選手に」そう語るように、今シーズンにかける意気込みは、他の選手より強いものがある。

背番号10を背負った鳥栖っ子に、鳥栖サポーターの期待度は高まる一方だ。

帰ってきた背番号10 樋口雄太 これから鳥栖に新たな歴史を刻んでもらいたい。

セレッソ大阪 vs 柏レイソル ヤンマー

セレッソ大阪、柏レイソル共に目標は達成できなかったものの、最低限の成績は残せたといえる。スタートダッシュに成功するのは、セレッソ大阪か、柏レイソルか。

セレッソ大阪

昨シーズンは、18勝6分10敗の4位でシーズンを終えたセレッソ大阪。

ロティーナ体制2年目であり、2020シーズン限りを最後に退任が発表された同監督だが、2019シーズンより1つ順位を上げ、ACL出場権を獲得しており、最低限の結果は残したと言えるだろう。

後任は、8年ぶり4度目の指揮を執る、レヴィー・クルピ監督が就任している。

昨季のセレッソは(4-3-3)を採用している。

 

ロティーナがセレッソに持ち込んだサッカーは、守備においても攻撃においても、非常に約束事が多い戦術だ。ボールがサイド、中央にある時で細かくポジショニングを修正していき、攻撃面においては、あえて遅攻をすることで、自分たちの守備陣形を整える事を優先しており、万が一ボールを取られても、万全な状態で対応できるという訳だ。

その為、2020年の1試合当たりのスプリント回数平均値は128回で、これはJ1で一番少ない数字だ。

しかし、仕掛けどころでは、走力だけじゃ無く、中央とサイドを交互に使い分けながら、斜めの動き出しといった、動き出しの面で他のチームより違いを見せた攻撃を展開していた。

失点数37とリーグ3位の堅守を見せていたセレッソだが、以上の点から、踏まえると結果的に堅くなったという言い方が正しいだろう。

クルピ監督に関しては、選手の特徴や適性を見極め自主性を、用いた戦術を好むため、今季のセレッソのサッカーは昨季とは、全く違うものになりそうだ。

今季は新監督の就任もあってか、出入りが多いストーブリーグとなったセレッソ大阪。

主力だった片山、木本、デサバト、ヨニッチ、柿谷、ブルーノ・メンデスなど期限付き移籍を含む27名がチームを離れる事となった。

加入に関してはチアゴ、タガート、札幌から進藤、鳥栖から原川など即戦力を獲得。

また、大久保の15年ぶりのセレッソ復帰も大きく話題となった。

クルピ監督に加え選手大幅「血の入れ替え」を行ったセレッソ。ACL出場にあたり、戦力面で少し物足りない印象で、なおかつ全指揮官からの戦術から、うまく脱却できるか今季の序盤の課題となるだろう。

現時点では、期待と不安が半々なセレッソだが、育成に定評があるクルピ監督が、選手の特徴をうまく引き出すことが出来れば、昨年以上の結果も期待出来そうだ。

開幕戦の相手は柏レイソルだ。

昨年は1勝1分と負けは無いが、J屈指の攻撃サッカーを展開する柏レイソルは、油断できない相手だ。

セレッソは今季の目標をトップ3と掲げており、まずはサポーターに勝利を届け安心させたいところだ。

クルピ体制の初陣を勝利で飾れるか。

8年ぶりにJ復帰したクルピサッカーに注目だ。

セレッソ大阪の開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 清武弘嗣

昨季は33試合に出場し、8得点8アシストとセレッソの上位進出へ貢献した清武弘嗣。

繊細なボールタッチを活かしたドリブルと、左右両足から精度の高いキックから、チャンスメイクもこなす、数少ない「ファンタジスタ」タイプの選手だ。

セレッソの中心選手であり、エースナンバー10を背負い、チームの象徴的な選手にまで成長した。

3年連続でキャプテンを務める事となったが、今季のセレッソは大幅な血の入れ替えを行っており、加入選手の割合が多くなり、チームのまとめ役に徹する事が多くなるシーズンになるだろう。

新たに3年契約を結び、「このチームで、セレッソで優勝したい」と、今まで獲得できてないリーグ優勝へ向け、意気込みを語って見せた。

「ミスターセレッソ」と呼び声高い、桜の10番が今年もピッチで躍動する。

柏レイソル

2019年度のJ2を25勝9分8敗、1位の成績で勝ち点84、得点85という驚異的な攻撃サッカーを展開し、昨季見事J1に返り咲いた柏レイソル。

2020シーズンは15勝7分12敗で7位という、まずまずの成績でフィニッシュしたもの、シーズンを通して怪我人が多く、野戦病院と化し、さらにコロナウイルス感染者も出るなどピッチ外での問題に悩まされた1年だった。

柏レイソルは(4-5-1)(3-4-3)の布陣を、相手によって使い分けている。

 

柏レイソルはシンプルな攻撃から連動性が高いプレーをするJでも異質なチームだ。

攻撃のキーマンはオルンガなのは間違いないが、左サイドからの攻撃に関してはグランダー気味のクロス、右サイドは細かいパスを繋いでからのシュートorクロスを徹底、中央からはオルンガの個に任せる場合があるが、2列目がオルンガをおとりに抜け出す場面も見られ、多種多様な攻撃パターンを持っている。

また敵陣でのシュート率とロングカウンターの回数はリーグトップの数字であり、「得点」を多く取るには、「得点チャンス」という分母を増やす、シンプルかつ合理的な戦術をとっている。

逆に守備に関しては、セットプレーとクロスからの失点が全体の半分を占めており、いまだ懸念材料が多い。

今季は、期限付きを含めて16名の選手がチームを離れる事となった。

元々、選手層が厚かったチームだけに、加入も8人と控えめだ。

まず、CBには昨年アビスパ福岡のJ1昇格に貢献した、上島が復帰。

GK中村航輔の後釜には大宮から松本を獲得。中盤にはブラジルからトッジ、アンジェロッティ、イッペイ・シノヅカ、椎橋を獲得。

攻撃の核となっていたオルンガの代役の獲得は無いものの、クリスティアーノ、呉屋、江坂の起用で、問題は解決しそうだ。

ただ、昨季のチーム総得点の半分以上に貢献してくれたオルンガの穴をチーム全体で、どう取り組んでいくかが、今季の課題となりそうだ。

また守備に関しては、2020シーズン失点数46で10位という成績だが、上位進出の為に40以下を目指したい所だ。

大エースが抜けた、今季は昨季以上に攻撃陣の奮起が求められそうだ。

開幕の相手はセレッソ大阪だ。

昨シーズンは、白星を挙げることが出来ず、今季は意地でもリベンジしたい相手だ。

セレッソは監督交代に伴い、戦術の浸透度が浅い今、つけ入るチャンスは大いにあるはずだ。

囁かれる、ミカ(オルンガ)ロスからの抜け出しへ。

今季、チームとして新たな攻撃を構築していく事が、課題となる柏レイソル。

2011年以来となるリーグ優勝へ向け、今季はどんな戦いを見せてくれるか、期待が高まる一方だ。

柏レイソルの開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 クリスティアーノ

クリスティアーノはスピードとテクニックの両方を兼ね備えており、時には強靭なフィジカルを活かしたドリブルからゴールを奪う「万能型」の選手と言えるだろう。

セットプレー時にはキッカーをつとめ、2015年には、FKだけでハットトリックを達成する偉業を達成している。

一昨年には19得点18アシストを記録し、柏レイソルのJ1昇格に貢献したクリスティアーノだったが、今季は、15試合4G6アシストという結果に終わっている。

シーズン序盤のケガによる4ヶ月の長期離脱が無ければ、どちらも2ケタの数字を残せる事も、可能だったはずだ。

今年で来日8年目を迎え、その内6年間は柏レイソルでプレーしており、もはやチームの「顔」とも呼ぶべき選手だ。

今季は、昨季Jリーグ得点王だったオルンガが移籍したこともあり、クリスティアーノには今まで以上に期待が高まる一方だ。

「オルンガ・ロス」を克服するには、彼の活躍なしではあり得ないだろう。

まずは、ケガには細心の注意を払い、100%のコンディションで、今シーズンに望んで頂きたい。

ヴィッセル神戸 vs ガンバ大阪 ノエスタ

ブラジルU-20代表のリンコンを獲得したヴィッセル神戸。昨年J1得点ランキング3位のL.ペレイラを獲得したガンバ大阪。エース勝負にも注目したい。

ヴィッセル神戸

天皇杯、富士ゼロックスを制し、さらなるタイトルが獲得が期待されたヴィッセル神戸だったが、9勝9分16敗の14位で2020シーズンを終えている。

成績の不振により、9月にフィンケ監督が退任し、後任に三浦淳宏監督が就任。

就任後は4連勝と、息を吹き返したように見えたが、その後も連敗が続き、ACLもベスト4と善戦したもの、チームを立て直すまでとは至らなかった。

今季も三浦淳宏監督の続投が決定している。

ヴィッセル神戸は(3-4-3)と(4-3-3)の布陣を採用している。

 

神戸はバルセロナの、伝統的なサッカー「ティキタカ」戦術を基盤に置いた、パスサッカーで相手の守備のスキを探すサッカースタイルだ。

リーグ2位のボール保持率を誇り、中盤のイニエスタを含む3選手に加え、SBの酒井、西も同時にボール回しに参加しする。

基本的にSBはカットインからのパスという選択が多く、ギャップやディフェンスの裏を狙っている古橋か、ポストプレーに徹したドウグラスのシュートorパスの攻撃パターンが多く見られる。

得点数50とリーグ5位の派手な攻撃陣が目立つ神戸だが、守備に関してはセットプレーとクロスによる失点パターンは、ここ2年全く改善されておらず、失点数は去年と同じ59でありリーグ14位の数字だ。

守備の改善は急務であり、今季の課題とも言えるだろう。

今季は、INもOUTもJ1クラブの中では少ない動きとなった。

神戸の生え抜き小川を始め、守備の要だった西、ダンクレーが退団している。加入に関しては、磐田から櫻内、横浜FCより小林が期限付き移籍から復帰、CBに関しては大崎、菊池、フェルマーレン、小林など選手層が厚い構成となっている。

FWには、フラメンゴからリンコンを獲得。U-20ブラジル代表ですぐれた得点感覚と高いテクニックを合わせ持つ、魅力のアタッカーだ。

今季も、要所要所にワールドクラスのプレーヤーを補強した神戸。

三浦監督が求めるサッカーにどれだけ化学変化が起きるか楽しみだ。

開幕の相手はガンバ大阪であり、関西ダービーで202年の新シーズンの幕が開ける。

2020年の関西ダービーでは、ガンバにダブル、C大阪に1分1敗と1つも白星を挙げれなかった。

また昨シーズンの26節清水戦から6連敗でシーズンを終えており、開幕戦で悪い流れを断ち切りたい所だ。

クラブが掲げる「アジアNo1」のクラブになる為、今季の目標も「ACL出場権の確保」がマストとなるだろう。

次世代のブラジル代表を、新たに加えたクリムゾンレッドの陣容にますます期待が高まるシーズンとなりそうだ。

ヴィッセル神戸の開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 古橋亨梧

昨シーズンは、キャリアハイとなる12得点を挙げ、ヴィッセルのタイトル獲得に貢献した古橋亨梧。

2年連続2桁得点とストライカーとしての才能が開花し、22019年には日本代表デビューも飾っている。

驚異的なスピードを活かしたドリブルと、裏への抜け出しで、ゴールを奪うプレースタイルが持ち味の選手だ。

FC岐阜でプロキャリアをスタートし、活躍が認められ、ヴィッセル神戸に加入。

イニエスタ、ビジャといったワールドクラスのチームメイトとプレーした事で多くを吸収し、ヴィッセル神戸加入後の彼の成長スピードには、多くの人が驚いたに違いない。

また、ゴール数に目が奪われがちだが、2019年は8アシスト、2020年は5アシストと味方を「活かす」プレーも身に付けつつある。

昨シーズン、リーグ戦ではなかなかチーム状態が上向かず低迷し、ACLでは準決勝敗退後には涙を流しており、悔しいシーズンだったに違いない。

「15得点、アシストは2ケタ以上」と今季の目標を語っており、3年連続二桁得点へ向けて、調整は順調のようだ。

自己ベストの更新へ。神戸のスピードスター・古橋亨梧に注目だ。

ガンバ大阪

昨シーズンは、20勝5分9敗の2位という成績でフィニッシュしたガンバ大阪。

今季で就任4年目の宮本恒靖監督の下、着実に毎年順位を上げ地力が付いてきた印象だ。

ACL出場権は獲得したもの、リーグ戦は2位、天皇杯は準優勝とタイトル争いに加わりながら、あと一歩届かなかった。

クラブ創設30周年となる2021年は、なんとしてもタイトルを獲得したい所だ。

ガンバ大阪は(3-5-2)(4-4-2)の布陣を使い分けて採用している。

 

「ハイプレス&ショートカウンター」を得意とするチームで、特にサイドでは、パトリック、宇佐美、倉田が相手陣内深くからプレスをかけ、ボールを奪うと、そこに小野瀬、アデミウソンが絡みエリア付近でワンタッチ、2タッチとボールを小刻みに繋ぎゴールを奪う。

引いて守る相手に対しては、エリア外からミドルシュートを放ち守備陣形を崩したり、劣勢時には前線のパトリックを起点としたパワープレイを実践するなど、状況によって戦い方を変えるフレキシブルな一面も持つ。

守備に関しては、クロスの対応とサイドでの守備に問題があり、大敗した仙台、川崎戦はサイドで起点を作られ対応できずに失点している。

昨季は17節札幌戦から32節神戸戦まで10勝2分の12戦無配と、調子が上がれば手がつけられないガンバ大阪だが、夏場に何故か失速する問題も抱えており、守備面での改善すべき点がいくつかかあるようだ。

今季は渡邉千真、アデミウソンなどを期限付き移籍を含む17名がチームを離れる事となった。

しかしながら、韓国代表の万能型MFチュ・セジョン、強烈な左足が武器のチアゴ・アウベス、昨季J1得点ランキング3位のレアンドロ・ペレイラ、大学最強エアバトラーのCB佐藤を獲得。

その他を含む6名の加入ながらも、ACLに向けて即戦力級の助っ人を獲得している。

またフルミネンセから名門アーセナルなど欧州クラブでの経験が豊富な、MFウェリントン・シウバの獲得も濃厚となっており、リーグ戦とACLを戦い抜く陣容を整えている。

開幕の相手はヴィッセル神戸だ。

昨季は2戦2勝完封勝利を挙げており、開幕ダッシュをかけたいガンバにとって、絶好の相手と言えるだろう。

ACLと東京オリンピック開催の為、過密日程となり厳しいシーズンになると予想されるが、就任4年目を迎える宮本監督の戦術の熟成度は、他のチームより一日の長があり、戦い抜く事が出来そうだ。

2014年以来の三冠へ。黄金期再来に向け、ガンバの逆襲が始まる。

ガンバ大阪の開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 パトリック

昨季のガンバに大阪において「戦術パトリック」と評されるほど、抜群の存在感を放っていたパトリック。33試合出場9得点3アシストは立派な数字だ。

圧倒的なフィジカルから繰り出される跳躍力とパワーを活かしたプレーが持ち味で、特に空中戦においては無類の強さを発揮し、Jリーグでは無双状態だ。

大柄な体格を生かし、攻撃時のみならず、守備面でも相手のCK,FKを跳ね返すなど、様々な役割を求められている。

特に彼の活躍が光ったのが、19節広島戦、23節大分戦、25節札幌戦、32節神戸戦。これらのゲームは彼の決勝ゴールで勝利しており、怪我人が多いなか、シーズン半ばで12戦無無敗という記録を達成できたのも、パトリックの存在が大きいだろう。

14年の三冠達成時のメンバーであり、宇佐美とのコンビは「ガンバ史上最強のホットライン」とまで、言われる程だ。

また日本代表入りを公言しており、非常に日本愛溢れる選手として有名だ。

7年ぶりの三冠へ。重戦車パトリックの豪快なプレーに注目だ。

サンフレッチェ広島 vs ベガルタ仙台 Eスタ

城福監督率いるサンフレッチェ広島に対し、手倉森監督率いるベガルタ仙台。タイトルが欲しい両者にとって、開幕戦の勝利は、絶対条件である。

サンフレッチェ広島

開幕2連勝と、好調なスタートを切ったものの、その後、中々戦いが安定せず、13勝9分12敗の8位で2020シーズンをフィニッシュしたサンフレッチェ広島。

これは城福体制になってから、一番順位が低い結果となっている。

上位定着へ向け、今季は最低でも、1つはタイトルを獲得したいところだ。

サンフレッチェ広島は(3-4-3)を採用しており、ショートカウンターを徹底しているチームだ。

 

前線の3枚は積極的にプレスを行い、相手ボールを奪う。

左サイドではMF柏を中心に少ないパス交換で相手を崩し、右サイドでは基本的にアウトスイング気味のクロスからのゴールという手数をかけないシンプルな攻撃が特徴だ。

今季は3バックとボランチを、ほぼ固定したことで安心感は増し17節以降の後半戦において複数失点の試合は4試合しかない。

守備陣の奮闘はっ光ったものの、それに相反して低調な攻撃陣は決定機を活かせず、攻撃面での不安は膨らんだと言えるだろう。

今季は、フィニッシュの「精度」にこだわる必要がありそうだ。

チームだ総得点の、3分の1を荒稼ぎしていたレアンドロ・ペレイラの流出に伴い、柏レイソルから、ジュニオール・サントスを柏レイソルから獲得。

昨季、期限付き移籍先の横浜Mでシーズン13得点を記録した実力者だ。

また、ハイネルの期限付き移籍期間を延長しており、主力の流出は最低限に抑えられている。

加入に関してはジュニオール・サントスを合わせた5名と、最低限の補強となっているが、前線のみの補強であれば、総崩れするリスクも少なく、今季4チーム降格という事を考えれば、堅実な判断と言えるだろう。

レアンドロ・ペレイラの代役であるジュニオール・サントスが上手く戦術にハマれば、昨季以上に安定したサッカーを展開していきそうだ。

開幕戦の相手はベガルタ仙台だ。

昨シーズンは2戦とも引き分けており、白星を挙げることが出来なかった。

また昨季は、3連敗で終わるなど、後味の悪いシーズンだったため、ぜひとも開幕ダッシュには成功したいところだ。

確実なパスワークと守備のコンビネーションが高まりつつある、城福体制4年目を迎える広島。

もちろん、欲しいのは2015年以来となるタイトルのみだ。

サンフレッチェ広島の開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 森島司

昨シーズンより、広島の10番を背負う事となった森島司。

着実に出場機会を増やし、2020シーズンは34試合に出場し5G1アシストの活躍を見せ、不動の位置を確立させた。

森島選手は中盤の攻撃的なポジションであれば複数こなせる器用さを持っている。

プロ入り後、中々結果が出なかったが2019シーズンにシャドーの位置でプレーすると、くすぶっていた才能がついに開花する。

元々、司令塔タイプの選手で、距離の長短関係なく決定的なパスが出せるなど、パスセンスはずば抜けており、精度の高いキックも魅力の一つだ。

特に21節清水戦で見せたFKは見事のものだった。

2019年には、日本代表デビューを飾っており、アシストも記録している。

今季は、チーム得点王だったレアンドロ・ペレイラの退団もあり、攻撃面において沢山の役割を求められるだろう。

「広島の至宝 森島司」これからの日本代表の中心選手になるであろう、若き10番の躍動感溢れるプレーは必見だ。

ベガルタ仙台

6季に渡ってベガルタを指揮した渡邉晋監督が退任。

後任に山形を率いていた木山監督を招聘。正式に就任が発表されると、それに伴いクエンカ(鳥栖)や外国籍の選手を多数獲得するなど、例年にない、大型補強を敢行した仙台だったが、17戦連続勝利無しの記録を打ち出すなど戦術がまったく噛み合わず、シーズン終了と共に木山監督の退任が発表される。

2021シーズンより8季ぶりに、手倉森監督の就任する事が発表されている。

渡邉前監督が、実践していた「決められた位置」で比較的プレッシャーが弱い状況で、ボールを受け、数的優位を作り出す、ポジショナルサッカーから、木山体制ではウイングの選手を起点とした、守備と攻撃に厚みがあるサッカーを展開していた。

特に、チーム総得点の4割を占めるクロスからの得点の際には、ターゲットマンである長沢を起点にするシーン以外にも、PA内で相手DFより多くの枚数をかけており、こぼれ球やセカンドボールを上手くひろいゴールを奪っていた。

一方、今季から指揮する手倉森監督は、選手の持つ個性を最大限に活かす、モチベータータイプの戦術家だ。

現戦力と新戦力の特徴をどこまで伸ばせるかが、今季の課題になりそうだ。

 

昨季の仙台において、主に得点源だとして活躍した、長沢、ゲデスを含む15名が退団しFWの枚数不足が囁かれたものの、横浜FCから皆川、期限付きで加入していた西村をCSKAモスクワから完全移籍で獲得しており、ある程度は目途がたったというところだろうか。

またドリブラーの、マルティノスを浦和から獲得しており、左クエンカ、右マルティノスは相手チームにとって脅威となりそうだ。

守備の要となる、シマオ・マテ、ヤクブ・スウォヴィクの慰留に成功しており、パラ、飯尾、柳などの退団はあったものの、最終ラインの要の選手の流失はなんとか最低限に抑えられた。

開幕戦の相手はサンフレッチェ広島だ。

今季も残留が現実的な目標だが、今シーズン4チーム降格となっている為、昨季のような戦い方をすれば、降格は免れないだろう。

昨季は前半戦でわずか2勝しか挙げておらず、残留ライン勝ち点30~35を目指すのであれば、今季はせめて6勝を目途に前半戦を戦い、なるべく開幕戦などの早い段階で勝ち点を稼ぎたいところだ。

チームの立て直しへ。2期目となる手倉森・仙台。今季の仙台は指揮官の手腕にかかっている。

ベガルタ仙台の開幕フォーメーション・注目選手まとめ

注目選手 ヤクブ・スウォビク

昨年の仙台において、まさに「守護神」の活躍を見せ、チームが下位に沈む中でも後方から味方を絶えず鼓舞し、孤軍奮闘したGKヤクブ・スウォビク。

ベガルタ仙台の昨年の失点数は61だが、彼がいなければ確実に70は超えていただろう。

「コラプシング」の動作も素晴らしく、至近距離からのシュートを何度もビッグセーブしており、幾度となくチームを救ってみせた。

昨シーズン終了後は、退団の噂が流れたものの、年明けに一転残留表明をしており、ベガルタにとって彼の残留が一番の補強と言えるかもしれない。

今季も厳しい戦いが予想されるが、彼がいるのといないとではチーム状況は大きく変わるだろう。

サポーターには「クバ」の相性で親しまれており、絶大な人気を誇っている。

ベガルタ仙台において、絶対的な存在となりつつある、ヤクブ・スウォビク。

今シーズンも最後方からチームを熱く鼓舞する。

まとめ

いかがだったでしょうか?

総評

今季のJリーグは、オリンピックの開催の影響もあり昨年に引き続き、過密日程となっています。
そのためか、今シーズンは積極的に補強を行ったチームが多い印象です。

もちろん、降格枠が4チーム増えたのも大きな原因の一つではありますが、なによりJ1に居続けるメリットを考え投資した一面もあるでしょう。

ここ3~4年くらいはJ2、J3からの獲得も格段に増えており、同じJ1のチームから獲得するより費用を抑えれるため選手の「個人昇格」も目立っています。

また、ブラジルからの選手獲得がメインだったJリーグでしたが、最近ではポーランドやアフリカなど独自のルートで補強するチームが増えており国際色豊かなリーグとなりつつあります。

柏レイソルに所属していたオルンガ選手や、ベガルタ仙台に所属しているGKスウォビク選手などがいい例でしょう。

今後も、いろんな国の選手がJリーグへと活躍の場所を移すかもしれませんね。

さて、避けて通れない問題がコロナウイルスです。

海外リーグでは、今だ無観客の試合を行ってるのが現状であり、ある程度の観客を動員できるJリーグは、まだ恵まれた環境とも言えるでしょう。

サッカーを観戦出来るのが当たり前の環境じゃ無くなってる今、コロナウイルスが収束した暁には、満員のサポーターとチャントで選手を迎えてあげたいですね。