遅咲きのSB川崎フロンターレ山根視来の経歴とプレースタイルを解説

2020年、川崎フロンターレは2位のガンバ大阪に18ポイント差を付けて優勝するなど、圧倒的な強さを誇りました。そんなフロンターレを守りから支えたのが、2020年に湘南ベルマーレから移籍してきた右サイドバックの山根視来。湘南ベルマーレでは主に3バックの右を務めていましたが、川崎フロンターレでは初めての右サイドバックをしっかりとこなしベストイレブンに輝くなど、チームの優勝に大きく貢献しました。そこで今回は山根視来の細かい経歴とプレースタイルについて解説。川崎フロンターレで名を上げた遅咲きのサイドバックに迫っていきます。

山根視来のプロフィール

生年月日 1993年12月22日
国籍 日本
出身 神奈川県横浜市
身長 178㎝
体重 72㎏
利き足
ポジション DF
背番号 川崎フロンターレ:13
日本代表:13
タイトル Jリーグカップ:1回(2018年)
J2リーグ:1回(2017年)
J1リーグ:1回(2020年)
天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会:1回(2020年)
FUJI XEROX SUPER CUP:1回(2021年)
Jリーグベストイレブン:1回(2020年)
SNSアカウント ツイッターhttps://twitter.com/mk22ymn
インスタグラムinstagram.com/yamanemiki13

山根視来の経歴

今やJリーグでも圧倒的な強さを誇る川崎フロンターレ不動のレギュラーとなった山根視来選手ですが、これまではどのようなキャリアを歩んできたのでしょうか。

ここでは、山根選手の経歴をプロ入り前から解説します。

父と兄の影響で始めたサッカー

山根視来選手は父と兄の影響で幼いころからサッカーを始め、5歳から地域のサッカークラブ、あざみ野FCに加入しました。

ちなみにあざみ野FCの1学年上には現アルビレックス新潟の高木善郎選手がおり、お互いのお兄さん同士が中が良かったことから家族ぐるみの付き合いをしていたようです。

その後はサッカーの才能を買われて小学4年生から東京ヴェルディジュニアユースに加入。

小学校、中学校時代は東京ヴェルディジュニアユースでプレーしました。

しかし東京ヴェルディユースには上がることが出来ず、高校は茨城県にあるウィザス高校に進学します。

ですが山根選手が高校2年生の時に東日本大震災に見舞われて学校が被災。当時の監督で元プロサッカー選手でもある大石篤人監督の指示で実家の近くにある桐蔭横浜大学に練習場所を一時期移しました。

この時の縁がきっかけとなり、同大学に進学。大学の4年間を主力としてプレーします。

天皇杯の活躍が目に留まり、プロ入りを勝ち取る

山根視来選手は大学生時代はプロに行くほど名が知れている選手ではありませんでしたが、大学4年生の時に天皇杯で湘南ベルマーレ相手に見せた活躍が当時の監督である曺貴裁監督の目に留まり、ベルマーレに練習参加。そしてプロ入りを勝ち取りました。

入団1年目の2016年は負傷の影響もありリーグ戦での出場機会は無かったものの、2017年の開幕戦、水戸ホーリーホック戦では「3-4-3」の右センターバックに抜擢され、リーグデビューを果たします。

その後は湘南ベルマーレの主力選手として3年間で約100試合に出場。2018年にはヤマザキYBCルヴァンカップのタイトルも獲得しました。

J王者、川崎フロンターレへの移籍

2020年、山根視来選手は川崎フロンターレへ完全移籍します。

今まで湘南ベルマーレでは主に3バックの右を務めていた山根選手ですが、川崎フロンターレではサイドバックへと転向。

ほとんど経験の無いポジションでしたが、持ち前の積極的な攻撃参加や守備力を果敢に発揮し、見事にポジションを獲得します。

最終的には2020年、J1の試合に31試合出場し、Jリーグのベストイレブンも獲得。当時26才という年齢ながら大きく飛躍する年となりました。

山根視来のプレースタイル・特徴

それでは、山根視来選手のプレースタイルについて解説します。

豊富なインターセプトやボール奪取など、高い守備能力

山根視来選手は元々センターバックの選手だったこともあり、守備能力は非常に高いです。

中でも得意のスピードを活かしたボール奪取が彼の大きな魅力で、ディフェンスラインが高く裏を狙われることが多い川崎フロンターレにおいても、後ろから相手の選手に追いついてさらっとボールを奪い取ってしまいます。

また守備時の思い切りも良く、インターセプトが出来そうなボールには果敢に飛び出して相手の攻撃の目を摘むとともに、すかさず前にボールを運んでカウンターの起点にもなります。

自チームのリズムを作れる、非常に攻撃的な守備が山根視来選手の大きな魅力でしょう。

攻撃にも守備にも活かせる俊敏性と運動量の高さ

サイドバックの選手には必須とも言える高い俊敏性と豊富な運動量ですが、山根視来選手はその両方を高いレベルで兼ね備えています。

特に攻撃的なサッカーを志向する川崎フロンターレではサイドバックの飛び出しや攻撃参加が多く求められますが、山根選手はその俊敏性で何度も相手のペナルティエリア付近に侵入。

それでいて守備をさぼることも無く、日程が非常に過密だった2020シーズンでも無尽蔵のスタミナで何度もアップダウンを繰り返し、攻撃に守備に奔走しました。

得意のドリブルを活かした積極的な攻撃参加

山根視来選手は湘南ベルマーレ時代から超攻撃的なセンターバックとして積極的な攻撃参加を行っていましたが、それは川崎フロンターレに移籍してサイドバックに転向しても変わりません。

2020シーズンには得意のスピードと切れ味の鋭いドリブルを武器に何度も相手ゴール前に何度も切り込んで、サイドバックながら4ゴール6アシストを記録。

浦和戦でのボレーシュートやFW小林悠選手とのワンツーからのゴールなど、まるで前線の選手かのようなプレーで攻撃に幅をもたせてくれます。

また日本人の選手には少ない運ぶドリブルも非常に得意な選手で、低い位置からボールを持ち運んで味方のビルドアップを助けてくれます。

まさに攻撃的なサッカーを志向する川崎フロンターレにはピッタリの選手と言えるでしょう。

山根視来の今後について

川崎フロンターレ移籍時の年齢は26歳と遅咲きながら、日本でも有数のサイドバックに上り詰めた山根視来選手ですが、今後はどのようなキャリアを歩んでいくのでしょうか。

川崎フロンターレで2連覇とACL優勝を目指す

2017年にJ1リーグで初優勝するまでの川崎フロンターレは「シルバーコレクター」と言われるなど、タイトル獲得まであと一歩のところで惜しくも破れてしまうチームでしたが、鬼木達監督の就任後は最多勝ち点での優勝を含む3度のJ1リーグタイトル獲得やルヴァンカップ優勝、天皇杯優勝などまさに黄金期を迎えています。

国内のタイトルを総ナメにした川崎フロンターレが次に掴みたいのは、やはりACLと呼ばれるアジアチャンピオンズリーグのタイトルでしょう。

もちろんアジア各国の強豪を倒さなければならないACLのタイトル獲得は簡単なことではありません。

山根視来選手は現時点でも攻守に穴のない選手ではありますが、より高いレベルの選手相手にも安定した守備を見せつける必要が出てきます。

日本代表でポジションを掴み取るために

山根視来選手は2021年3月に日本代表に初招集されると、韓国戦で初先発し初ゴールを決めるなど非常に印象的な活躍を見せました。

今後も代表で継続的に活躍できれば、2022年に行われるカタールワールドカップのメンバー入りも夢ではないかもしれません。

現在の代表の右サイドバックでレギュラーを張っているのはフランスの強豪チーム、マルセイユに所属する酒井宏樹選手と山根選手にとっては非常に高い壁ですが、攻撃力の高さでは山根選手も負けてはいないでしょう。

このまま山根選手が代表に定着、ひいては酒井選手からポジションを奪うためには、ワールドクラスの選手相手にも山根選手の守備が通用することを見せつける必要があります。

山根選手は今後代表に定着することができるのでしょうか。注目していきたいところです。

27の山根選手、海外移籍の可能性は

現在川崎フロンターレの主力に定着している山根視来選手が、Jリーグの他のチームに移籍することは考えづらいでしょう。移籍するなら海外クラブとなりますが、遅咲きの山根選手は現在27歳。海外移籍するには年齢が少し厳しいところではあります。

ただ山根選手のポテンシャルからすれば、海外のチームでも十分活躍できるのではないでしょうか。

もし日本代表で強豪チーム相手にも印象的なプレーができれば、海外移籍もあり得るかもしれませんね。