筑陽高校から地元クラブであるアビスパ福岡と契約し大きな期待を浴びた金森健志選手は、アビスパ福岡で活躍した後にJ1鹿島アントラーズへステップアップしたものの、レギュラーポジションを掴めず伸び悩み、今シーズンJ1に昇格した古巣アビスパ福岡に復帰して再起を誓います。若手時代に博多のネイマールと異名を持った輝きを古巣で取り戻すことはできるのでしょうか。そんな金森健志選手のプレースタイルや経歴をまとめてみました。
目次
金森健志のプロフィール
生年月日 | 1994年4月4日 |
国籍 | 日本 |
出身 | 福岡県福岡市 |
身長 | 171㎝ |
体重 | 66㎏ |
利き足 | 右 |
ポジション | FW |
背番号 | 37 |
タイトル | 鹿島アントラーズ FUJI XEROX SUPER CUP:1回(2017年) AFCチャンピオンズリーグ:1回(2018年) Jリーグ月間MVP(2014年6月) |
SNSアカウント | ツイッター:https://twitter.com/chantakexxx?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor インスタグラム:https://www.instagram.com/takechan0404/?hl=ja |
金森健志の経歴
博多のネイマールという異名を持つ金森健志選手のこれまでの経歴を振り返っていきます。
プロ入り前
地元・福岡市出身。4歳の頃からサッカーを始める。筑陽学園中学校時代には、全国中学校サッカー大会決勝の試合に出場しています。 その後、筑陽学園高等学校に進学。高校3年生時には、伝統のエースナンバーである7番を付け、九州プリンスリーグで19試合20得点の活躍を見せ九州では有名な選手でした。。2012年9月12日、アビスパ福岡公式よりJFA・Jリーグ特別指定選手として登録。2012年10月17日、アビスパ福岡公式より内定、仮契約を締結した事が発表されました。
アビスパ福岡で活躍し人気者へ
高卒ルーキーながらも、2013年のJ2開幕戦で途中出場をして、Jリーグデビューを果たした。また、J2・第9節ザスパクサツ群馬戦で、Jリーグ初得点を決めました。2016年、6月18日の川崎フロンターレ戦では2得点を決めて、6月の月間ベストゴール賞にも選出されプロ入り1年目で37試合出場6得点、2年目で自己最多得点記録となる30試合出場9得点、3年目には32試合出場6得点を記録してアビスパ福岡の5年ぶりのJ1昇格に大きく貢献しました。初のJ1挑戦となった4年目にはJ1の33試合出場して4得点に終わり、チームはJ2降格となっています。
鹿島アントラーズへステップアップ
アビスパ福岡の降格に伴い、2016年12月28日、鹿島アントラーズに移籍加入することが発表。2017年4月12日、AFCチャンピオンズリーグ・ブリスベン・ロアーFC戦で移籍後公式戦初出場を果たしています。 しかし、常勝軍団鹿島アントラーズの選手層は厚く、絶対的エースの金崎夢生選手や鈴木優磨選手らの牙城を崩すことは出来ず、控えからも外れる時期もあり、鹿島に在籍した2年半で出場は26試合2得点に留まり、鹿島アントラーズへのステップアップ移籍は満足のいく結果を残せずに終わりました。
挫折とともにサガン鳥栖へ
2019年7月29日、鹿島アントラーズで出場機会を失っていたために、サガン鳥栖への翌年1月31日までの期限付き移籍が発表されました。半年でJ1リーグ14試合出場0得点。2020年1月3日に鳥栖への完全移籍が発表され、背番号も39から7に変更したものの26試合出場で2得点と期待に応える結果は出すことが出来ずに大卒ルーキー林大地選手や本田風智選手らにエースの座を奪われてしまいました。経営難のサガン鳥栖としては若手選手で年俸の安い選手にポジションを与えて他のクラブに売る対象となったのでしょう。
再起を誓いアビスパ福岡復帰
本人が「ずっと帰りたいと思っていて、やっとオファーをいただけてうれしかったんです。即決でした」とコメントし古巣であり、キャリア最高の輝きを放ったアビスパ福岡に完全移籍で金森健志選手は戻ってきました。自身が昇格に大きく貢献した2016年以来5年目となるJ1挑戦へ向けてアビスパ福岡が5年前のエースを呼び戻した形になります。これまでリーグ戦2得点を決めて徳島ヴォルティス、鹿島アントラーズ相手に決勝点を決める活躍をして再ブレイクの兆しを見せています。
金森健志のプレースタイル・特徴
それでは、博多のネイマールと称された金森健志選手のプレースタイルを紹介していきます!金森健志選手のポジションは、フォワードです。ただ、サイドハーフでもプレーできます。プレーエリアは左サイドの方が得意ですね。 左シャドーでプレーしているイメージは無いですが、一番合いそうなのはワントップツーシャドーの左シャドーです。
まるでネイマールのようなカットインドリブル
金森健志選手はボールの持ち方が基本的に右足アウトサイドでボールタッチしながら左サイドでインサイドに切り替えして縦もありますが、そのまま右足アウトサイドでカットインする形が得意です。博多のネイマールというニックネームはこのボールの持ち方がネイマール選手と似ているからだと思います。怪我をしてからか、フィジカルトレーニングをして筋肉量を増やしたのか、若手時代のような切れ味鋭いドリブルは見られなくなってきていて、いまやネイマール選手の要素は薄れてきています。
[サガン鳥栖サポさんへ 金森健志選手の取説] ・2列目とFWをこなすアタッカー
・右利きだけど、左サイド適性
・鹿島ではFWで起用されていた
・ドリブルのキレはあるが、戦術兵器ではない
・小柄ながらフィジカルとキープ力がある
・戦術理解度がイマイチ
・守備は頑張る
・1対1のシュートは基本入らない pic.twitter.com/yTKxfl6Sul— タケゴラ (@takegola) July 29, 2019
得点嗅覚と反応の早さ
センタリングに対して、ディフェンスラインとゴールキーパー間に勢いを持って飛び込みながらシュートを合わせることもできますし、こぼれ球への反応も鋭くシュート意識も高いいわゆる得点嗅覚を持った選手で、ゴール方向に斜めに走りながら相手ディフェンスの前に入るダイアゴナルランも得意です。パワー不足でペナルティーエリア内で身体を張るプレーは苦手ですがディフェンスに寄せられる前にシュートを打つ術を身につけています。
\明治安田J1 第32節 柏×鹿島/
鹿島が開始早々の先取点!#金森健志 の豪快なシュートが突き刺さった!#明治安田J1 第32節
#柏 0-1 #鹿島 :金森健志(6分)視聴はDAZNでhttps://t.co/eRI1BKQoTA pic.twitter.com/zfDEB9mJ05
— Goal Japan (@GoalJP_Official) November 6, 2018
天性のシュートセンス
シュートの振りが早く、遠心力を利用して腰を回してボールを蹴るのでカーブをかけやすいのと、ボールを蹴る足の位置のポイントをずらすことでニアサイドとファーサイドに蹴り分けることが出来ますからゴールキーパーにシュート直前までコースを読ませない点が取れる選手のシュートの打ち方で両足で強いボールを蹴ることができるのも強みです。天性のシュートセンスが金森健志選手がサッカー選手としてこれまでプレーできた最大の武器だと思います。
ピッチ練習で金森がボレーシュート決めて一気に意気上がるアビスパ福岡サポーター#九州ダービー
— のほほん蹴球見聞録 (@nohohon_kenbun) March 21, 2021
金森健志の今後について
アビスパ福岡から始まり紆余曲折合って再びアビスパ福岡へ帰ってきた金森健志選手の今後のキャリアはどうなるのでしょうか。
ベテランとして復帰したアビスパ福岡
完全移籍ででアビスパ福岡に加入しているので複数年契約だと想像できます。レギュラーでもベンチスタートでも、たとえ試合に出なくても地元クラブを盛り上げたりベテランとしてチームの雰囲気を作ったりといった役割も求められていると思います。総合的なクラブへの貢献度が高ければ引退までアビスパ福岡でプレーしてそのままクラブスタッフにという道を作ってもらえるでしょう。アビスパ福岡での推定年俸は1000万円です。
移籍情報、契約更新
金森健志選手の移籍情報はありませんが、今シーズンは降格枠が4でアビスパ福岡が残留するか降格するかはキャリアの選択を大きく左右するでしょう。クラブとしては降格しても残留してくれる生え抜きの選手として見ていると思いますが、年齢的にはフォワードとして一番良い時期なのでJ1からオファーが来ると迷うでしょうね。