川崎フロンターレの“鉄人”谷口彰悟の経歴やプレースタイルを解説

Jリーグ史上最強と評される川崎フロンターレのキャプテン谷口彰悟選手。フィールドプレーヤーJ1歴代2位の155試合連続出場という記録を持つ、まさに“鉄人”という表現がぴったりの日本屈指のCBだ。プロサッカー選手にとって、怪我が少なく、コンディションも安定していて毎試合出場できるというのはそれだけで大きな才能である。

川崎フロンターレはその圧倒的な攻撃力に注目が集まりがちだが、守備面の安定感もすごい。2020シーズンのJリーグ総失点数は名古屋に次いで2番目に少なかった。そして、その守備の牽引しているのが谷口だ。

今回の記事では、谷口彰悟選手のこれまでのキャリアやプレースタイル、特徴について詳しく解説していく。さらに、今年30歳を迎える彼の今後の展望についても考察を交えて紹介していくの、ぜひ参考にしてみてほしい。

谷口彰悟のプロフィール

生年月日 1991年7月15日
国籍 日本
出身 熊本県熊本市
身長 183㎝
体重 75㎏
利き足
ポジション MF・DF
背番号 川崎フロンターレ:5
タイトル ■クラブ
J1リーグ:3回(2017年、2018年、 2020年)
FUJI XEROX SUPER CUP:2回(2019年、2021年)
Jリーグカップ:1回(2019年)
天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会:1回(2020年)
■代表
ユニバーシアードサッカー競技 (2011年)
■個人
全国高等学校サッカー選手権大会 大会優秀選手 (2008年)
関東大学サッカーリーグ戦1部 ベストイレブン (2011年、2013年)
デンソーカップチャレンジサッカー ベストイレブン (2012年)
Jリーグフェアプレー個人賞:1回(2015年)
Jリーグ・優秀選手賞:3回(2017年、2018年、2019年)
Jリーグベストイレブン:2回(2018年、2020年)
SNSアカウント Twitter:https://twitter.com/sh0g0715
Instagram:https://www.instagram.com/shogo_taniguchi_5/
LINE BROG:https://lineblog.me/shogo_taniguchi/

谷口彰悟の経歴

本章では、Jリーグで圧倒的な強さを見せる川崎フロンターレのキャプテン谷口選手の経歴を振り返る。幼少期からどのようなキャリアを歩んで日本最高峰まで到達したのか、その全貌を解き明かす。

幼少期から高校時代~栄光と挫折~

スポーツが盛んな熊本県熊本市で生まれ育った谷口。サッカーを始めたのはなんと幼稚園から。運動に力を入れる幼稚園で一緒に通っていた兄と毎日のようにサッカーボールを蹴って遊んでいたという。

小学校進学と同時に、当時通っていた幼稚園の先生と両親の尽力で創設された熊本ユナイテッドSCの初期メンバーとしてプレー。小学校低学年まではFWで得点を量産し、出場する大会のほとんどで優勝メダルを持ち帰ってきた。

しかし、高学年になると年上の相手との試合も増え、試合にまったく勝てなくなってしまった。試合に負けて悔しく泣きじゃくることもあったというが、それでも谷口は両親に対して弱音を吐くことはなかった。どうすればもっとうまくなれるか自分で考えて動きを工夫してきた。これが、現在の谷口の特徴であるクレバーなプレーを生み出した原点になっている。

ちなみに、谷口は教育熱心な両親の方針で、幼少期からサッカー以外にも陸上教室や書道教室、エレクトーン教室にも通っていたという。習字やエレクトーンでは両親から厳しい指導を受けたそうだが、サッカーに関しては谷口のやりたいようにやらせていた。自分で考えて行動することができるようになったのも、両親の教育方針の賜物だろう。

谷口は中学進学と同時にさらに、大きな壁に対面した。小学生までで培ってきた自身のサッカーが全く通用しない。これまで量産できていた得点も全く取れなくなり、ポジションもFWからインサイドハーフやボランチに変更していった。

それでも、サッカーへの情熱を持ち、日々努力を重ねることで自身をつけ、より高いレベルを求めて熊本の強豪大津高校に進学した。小中ではクラブチームでサッカーを続けていたが、選手権への出場を目標として高校の部活に入部。3年間厳しい環境の中に身を置き、心身共に成長を遂げた。高校2年生の時には念願だった選手権への出場も叶えている。

筑波大学~サッカー観を変えた風間監督との出会い~

高校卒業のタイミングで川崎フロンターレから声を掛けられていたが、将来のことを考えて大学への進学を決意。関東のサッカーレベルが高いことを高校選手権で実感したこともあり、高いレベルでの文武両道を実現している筑波大学に入学した。

そして、筑波大学サッカー部での風間監督との出会いが谷口のサッカーに対する考え方を大きく変えた。後に川崎フロンターレの監督に就任し、川崎のサッカーの礎を築いた風間監督の信念は、とにかくボールを大事にすることだった。そのためにボールを蹴る、止めるといった基本的な練習をひたすらに繰り返し、相手にボールを奪われない一級品のテクニックを磨いていったのだ。

筑波大学で着々と頭角を現していった谷口は、2年に1度開催されるユニバーシアード日本代表にも2011年と2013年の2回とも選出され、2011年大会では優勝。大学界での知名度を急激に上げていった。大学4年生の時にはチームのキャプテンに就任し、大学最高のプレーヤーのひとりとして名を轟かせた。

恩師との再会、そして川崎Fの黄金期を支えるDFリーダーへ

2014年、複数クラブからオファーを受ける中、恩師風間監督がいる川崎フロンターレに入団を決意。大学時代の恩師風間監督の下、1年目からチャンスを与えられ、SBやCBでプレーし、ルーキーイヤーながら30試合に先発出場した。

2年目からは完全にレギュラーに定着し、ディフェンダーとして活躍。背番号も15から5番に変更し、チームの最終ラインに君臨。チーム内唯一の全試合フルタイム出場を果たした。

2016シーズンは新加入選手の活躍もあり、序盤戦はベンチスタートになることもあったが、すぐにスタメンの座を取り返し、リーグ戦全試合に出場。天皇杯の準決勝大宮アルディージャ戦では決勝ゴールを挙げる等、川崎フロンターレ史上初となる天皇杯制覇に貢献した。

Jリーグ2連覇を成し遂げた2017年と2018年にもチーム内で唯一となる全試合フル出場という鉄人ぶりを見せて、チームの躍進に大きく貢献した。また、CBとして出場して2017年には7得点、2018年には3得点を記録している。

続く2019シーズンはACLの試合中に膝を負傷し途中交代。続くリーグ戦もメンバー外となり、プロデビュー初年度から続いていた連続出場記録が155でストップ。この数字は中澤佑二に次ぐ歴代2番目の高記録だ。この年は怪我で欠場した試合もあったが、それでもリーグ戦30試合に出場し、デビュー当時から毎シーズン30試合以上の出場を続けている。チームとしてはリーグ戦で勝ちきれない試合が多く、最終順位は4位と悔しいシーズンとなった。

そして、2020年、川崎フロンターレは前年の鬱憤を晴らすかのような快進撃で史上最速のリーグ優勝と国内3冠を達成した。そのチームを先導したのが今シーズンからキャプテンに就任した谷口だ。コロナパンデミックの影響で過密日程となったにもかかわらず、またもやリーグ戦30試合に出場し、最強のチームの最終ラインで大きな存在感を発揮した。リーグ終了後には自身初となるベストイレブンにも選出されている。

リーグ連覇、複数タイトルを目指す2021シーズンの活躍にもぜひ注目してほしい。

日本代表

川崎フロンターレに入団後、毎年のようにほとんどの試合で活躍を続ける谷口だが、日本代表には定着できていない。これまでの日本代表での出場試合数はわずか3。東アジアカップ2015の2試合とEAFF E-1フットボールチャンピオンシップ2017の1試合のみとなっている。

谷口彰悟のプレースタイル・特徴

ここまでは、谷口選手の経歴を振り返ってきた。続いて、谷口選手のプレースタイルや特徴についてもご紹介していく。

鋭い読みや予測を活かした対人守備

谷口選手は鋭い読みと冷静な予測を駆使して守備を行うクレバーな選手だ。

カバーリングの能力にも優れており、相手に簡単に最終ラインを突破させない。

身体能力も高く、球際の強さも兼ね備えている。

ボランチやサイドバックもこなすユーティリティ

谷口選手は基本的なサッカースキルも高いため、複数のポジションでプレーできることも大きな特徴だ。

小学生時代はFW、中学以降はインサイドハーフやボランチなど、攻撃的なポジションでプレーしてきた経験もある。

また、プロ入り後はサイドバックで起用されることもあり、どこで起用されても質の高いプレーを見せている。

まさにチームにとって非常に頼りになる選手だ。

ビルドアップ能力を兼ね備えた現代型CB

中学生以降は主にボランチでプレーしていたこともあり、ビルドアップ能力も高い。

また、恩師である風間前監督の指導の下、ボールテクニックの向上にも努めてきたこともあり、簡単にはボールを奪われない。

最終ラインからの正確なフィードも武器で、中盤でのビルドアップが停滞している時でも一気に展開を打開する力を持っている。

Jリーグ屈指のイケメン

サッカー選手として順風パンパンなキャリアを歩んできた谷口選手。

サッカースキルはもちろんだが、そのルックスにも注目が集まっている。

Jリーグのイケメン選手ランキングでも常に上位にランクインしている。

なお、谷口選手はグラビアアイドル兼モデルとして活躍している泉里香さんと交際中らしい。

サッカー選手としても一流で、容姿端麗、性格よし、責任感も強い、ファン対応も素晴らしいと非の付け所がない。

谷口彰悟の今後について

最後に、今年30歳を迎える谷口選手の今後の展望について、クラブ、代表、移籍情報それぞれについて考察していく。

川崎フロンターレについて

シーズン(2020年)に、史上最短でのJリーグ優勝、国内3冠を達成し、史上最強と評される川崎フロンターレ。2021年の目標はとれるタイトルをすべて獲得することだろう。2020シーズンからキャプテンに就任した谷口選手は今後もチームの舵を取る役割として貢献するはずだ。

デビュー初年度から毎年30試合以上に出場しており、今シーズンもほとんどの試合に出場することが予想される。キャリアを通してほとんど怪我もなく、コンディションも安定している。

現在黄金期真っ只中の川崎フロンターレのキャプテン兼DFリーダーとして、今後の活躍にも期待したい。

日本代表について

2020年のJリーグベストイレブンに選出されるなど、谷口の実力は日本屈指だろう。

ただ、日本代表のCBには長年吉田麻也が不動のレギュラーとして君臨しており、残り1枠も今野や森重、槙野等ライバルが多かったため、これまで日本代表でのキャリアは少ない。

さらに、最近では昌司や植田、富安等の若い世代の台頭も始まってきている。

森保監督になってからも日本代表には招集されておらず、現状構想外となっているが、川崎フロンターレでの活躍を続けて日本代表に返り咲くことはできるか。

移籍などの情報

現在、谷口選手の移籍情報は見つからない。

それもそのはずで、黄金期真っ只中の川崎フロンターレでほとんどの試合に出場し、キャプテンも任されているため、日本国内ではこれ以上のキャリアアップはないだろう。

さらに、谷口選手の年俸は約8000万円と日本人選手の中でもトップレベルだ。

今後数シーズンは川崎フロンターレの中心選手としてチームを牽引していくと考えられる。

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