サッカー王国清水が生んだ超新星ディフェンダー・立田悠吾を解説

サッカー王国の名門清水エスパルスユースから高校在学中に鳴り物入りで2017年トップチームに入団した立田悠吾選手は大きな期待を背負い世代別代表にも選出されていましたが、期待に応える活躍がなかなかできないもどかしい時期が続き2019年坊主にして心機一転を図るなど、才能を覚醒させるきっかけがあれば一気に成長を遂げそうなポテンシャルを持った大型ディフェンダーです。

立田悠吾のプロフィール

 

生年月日 1998年6月21日
国籍 日本
出身 静岡県
身長 191㎝
体重 83㎏
利き足
ポジション DF
背番号 清水エスパルス:2
タイトル 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・MIP(2016年)
SNSアカウント https://twitter.com/soccer_go

立田悠吾の経歴

サッカー王国静岡でエリート街道を歩んできた超新星ディフェンダー立田悠吾選手がどのように台頭して現在に至っているのか経歴を振り返ってまとめてみます。

順風満帆だった育成年代

小学生時代からサッカーを続け静岡市立清水入江小学校で6年間を過ごし、中学時代からは清水エスパルスジュニアユースでプレー。静岡市立清水第八中学校を経て静岡県立清水西高等学校に入学し、清水エスパルスユースに昇格。2016年日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・MIPに選出されて翌年に高校在学中に清水エスパルストップチームに昇格しています。ちなみに2016年日本クラブユースサッカー選手権のMVPは久保建英選手で、キャプテンとしてチームを準優勝に導いた立田悠吾選手は大きな期待を背負ってプロの世界に飛び込みました。

清水エスパルスでの挫折

清水エスパルスは昇格1年目はリーグ出場はなく、2年目で右サイドバックとして出場機会を掴み、シーズン25試合に出場。3年目でクラモフスキー監督はセンターバックの軸に立田悠吾選手を据え26試合に出場しますが、チームは下位に低迷。4年目となる今年はロティーナ監督を招聘してクラブは鈴木義宣選手など大型補強を敢行してポジション争いは熾烈を極め第5節で先発するまで出番なしとなっています。クラブの補強方針の変更からは立田雄吾選手をセンターバックの軸として育てていくことは一旦諦めたとも受け取ることができますし、決してプロ入り後の活躍は前評判からすると満足できるものではないでしょう。

育成年代から日本代表で活躍したものの

U17日本代表から継続して世代別日本代表に選出され、2018年8月に開催されたアジア大会では3バックの真ん中で準優勝に貢献し、FOXスポーツアジアがベストイレブンに選出していており、2018年までは東京オリンピック世代の日本代表では中心的な選手の一人でしたが、2021年現在では同世代でセリエAで活躍中の富安健洋選手とは大きく差をつけられてしまいました。立田悠吾選手が慢心していたとは思いませんが、富安健洋選手と比較したときに何かが足りていなかったといえるでしょう。

立田悠吾のプレースタイル・特徴

立田悠吾選手のポジションはセンターバックですが、右サイドバックでもプレー可能です。身体能力が総合的に高いのでスケールが大きい選手ですね。

大きくてジャンプ力も素晴らしいものの空中戦勝率はイマイチ

立田雄吾選手は191㎝とかなり大柄な体格なのにも関わらず大きく飛ぶことができて空中での姿勢も良いとおもいます。しかし2019年シーズンは空中戦勝率は55,1%でセンターバックとしては60%を超えない選手は空中戦が強いとは言えません。身長もジャンプ力も申し分ない立田悠吾選手ですが、競り合い方や落下地点予測を改善すると、ヘディングに伸びしろは十分あるでしょう。191㎝tの体格と身体能力の高さはセットプレーでのターゲットとしても非常に魅力的で迫力があります。

前には強いが背走は苦手

立田悠吾選手はスピードがあり足も長いので、地上戦での一対一対人守備能力が高い選手といえます。しかし、細かいステップワークに難がありターンして後ろ向きに走るといった動作には遅さがあるため、一発で背後を取られるような危うさは残っています。対峙する相手に選択肢を与えない距離の詰め方やスムーズは方向転換を可能にするステップワークを地道に磨いていくことでセンターバックとして成熟していくでしょう。吉田麻也選手の若い頃を思い出す弱点ですが現在の吉田麻也選手は走法を変えたり地道に課題を改善していったので立田雄吾選手にも改善可能だと思います。

技術の高さに判断能力が伴えばビルドアップが向上へ

立田雄吾選手は足下の技術に優れていてロングフィードや縦パスを通すスキルがあります。一方でそのスキルをどういった状況で使うのかという点で有効活用できていない部分があります。清水エスパルスのロティーナ監督はビルドアップを教える能力が非常に高いのでチームとして戦術的な秩序のもとでスキルを発揮できるようになるとさらに、ボールを持った時にチームに与える影響はさらに大きくなるでしょう。サイドバックで起用されたときも繋ぐ技術やクロスは良かったので技術水準は高く器用な選手ですから、あとは技術の使い方次第です。

立田悠吾の今後について

清水エスパルスでの立ち位置

開幕から5試合目で初出場をしている2021年シーズンの起用方法を見ると、清水エスパルスでの序列は落ちています。しかし、ロティーナ監督は自陣でのビルドアップやゾーンディフェンス戦術をチームに落とし込む能力は素晴らしいので学ぶことはたくさんあると思います。控えでも課題を克服するためには、清水エスパルスでプレーし続けるという選択も悪くないでしょう。もちろんポジションを奪い返すに越したことはありませんし、その可能性は十分ある選手です。

東京オリンピックと日本代表

東京オリンピック世代の日本代表ではチーム立ち上げ当初はレギュラーに近い位置にいましたが、すでに海外主要リーグで活躍中の冨安健洋選手、板倉滉選手、中山雄太選手や昨シーズンJリーグベストヤングプレーヤー賞を獲得した瀬古歩夢選手など年少世代にもタレントが台頭しているので、このままの状況では東京オリンピックもA代表も厳しいでしょう。ただし、スケールの大きい大器晩成型だと思うので時間がかかってもA代表まで伸びてくるポテンシャルを持っています。

移籍情報、契約更新

立田雄吾選手に現在のところ移籍話はありませんが、清水エスパルスで試合に出ることが難しい状況が続くと、海外移籍を含めて獲得に動くチームはあるでしょう。今シーズン終了後の移籍市場では移籍に育成費が発生しない年齢になるので、獲得に際してかかる費用は移籍金のみとなり移籍のハードルが下がりますから、今オフは注目選手の一人となるでしょう。