ガラスの天才・川崎フロンターレ大島僚太の経歴・プレースタイルを解説

現在Jリーグ最強・川崎フロンターレの10番大島僚太選手。Jリーグのゲームメイカーとしてはヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手、セレッソ大阪の清武弘嗣選手と並んでJリーグ屈指の存在です。しかし、大事な時に肉離れをする癖があり、日本代表にはこれまで実力がありながらあまり関わっていません。ハリルホジッチ監督、森保監督ともに大島僚太選手を高く評価していて、怪我さえなければ中心選手になっていく力がある選手です。

大島僚太のプロフィール

 

生年月日 1993年1月23日
国籍 日本
出身 静岡県静岡市
身長 168㎝
体重 64㎏
利き足
ポジション MF
背番号 川崎フロンターレ:10
タイトル 個人タイトル Jリーグベストイレブン:1回(2018年)
Jリーグ・優秀選手:4回(2014年、2016年 – 2018年)

大島僚太の経歴

大島僚太選手が頭角を現したのは川崎フロンターレに入団してからで、あまり注目されていなかった高卒ルーキーが一気に台頭した印象です。そんな大島僚太選手の経歴を振り返ってみます。

サッカー王国静岡でエリート街道を歩むも無名。

小学4年生の頃に清水FCのセレクションに合格。中学、高校は静岡学園に在学。高校2年時も控えに回ることが多く、高校3年時も怪我でインターハイは出場できなかった。2010年、全国大会の全日本ユース選手権ではレギュラーとして初出場し、ベスト4に導いた。高校卒業後は大学進学の予定だったがこの大会で川崎スカウトの目に留まり、11月に入って川崎入りが決定していますので、川崎フロンターレがここで拾わなければプロにすらなれなかった可能性があります。

川崎フロンターレ

2011年から在籍している川崎フロンターレ。年代別でまとめていきます。

2011年

2011年風間八宏体制で狭いエリアでの技術と個人戦術眼を要求されるサッカーが大島僚太選手に合っていて、1年目から9試合に出場。類まれなパスセンスや技術の高さ、プレースタイルが似ていることから「中村憲剛2世」と称され、ここから大島僚太選手の存在が日本サッカー界に浸透していきます。

2012-2014

2012年5月3日のジュビロ磐田戦でリーグ戦初ゴールを決めると20試合に出場して3得点を決めレギュラーポジションを掴みます。2013年は大島僚太選手の怪我もある出場機会は少なかったもののアジアチャンピオンズリーグ出場を決め、2014年はアジアチャンピオンズリーグ7試合1得点でリーグ戦は28試合出場で中村憲剛選手とのポジションは大島僚太選手がボランチで中村憲剛選手がトップ下の場合とダブルボランチを使い分けていましたが、シーズンの終盤に中村憲剛選手が怪我をして6位に終わります。

2015年

2015年稲本潤一選手がコンサドーレ札幌へ移籍。ボランチの主軸として期待され28試合出場。

2016年

2016年から川崎に在籍する日本人で初めて背番号10を与えられ、年間3位、天皇杯準優勝に終わり、無冠で風間体制が5年目で終了し、鬼木達コーチが昇格。

2017-2019

2017年は風間体制の攻撃力を落とさずに失点を減らし、25試合に出場しクラブ初のリーグ優勝に大きく貢献。2018年はアジアチャンピオンズリーグでまさかのグループステージ敗退もリーグ戦は史上3例目となる最終節を待たずしてのリーグ優勝を果たしキャリアハイとなるシーズン29試合に出場した大島僚太選手はJリーグベストイレブンに選出。2019年、年間順位は4位に終わりましたがルヴァンカップは札幌を下し優勝を果たして大島僚太選手は逆転弾を絶妙アシストしています。大島僚太選手が年間19試合出場と怪我で稼働率が低かったことも4位に終わった理由の一つとされました。

2020年

2020年23試合出場で要所で大きな活躍をしてリーグ優勝に貢献。シーズン終了後には中村憲剛選手が引退し、今後の川崎フロンターレにおける大島僚太選手にかかる期待は大きくなっています。

怪我で縁がない日本代表

2016年5月26日、キリンカップサッカー2016に出場するサッカー日本代表に初選出された後は怪我の影響で代表から遠ざかりますが、2018年ロシアワールドカップでハリルホジッチ監督はメンバー入りさせるつもりでしたが、解任。後任の西野監督も大島僚太選手を招集しますがケガで出場はなく、とにかく日本代表に招集されては怪我を繰り返すもどかしい経緯で代表に定着できていません。代表では通算7試合しか出場していません。

大島僚太のプレースタイル・特徴

ポジションはインサイドハーフ、ボランチ、トップ下で中盤の中央に近いエリアでのプレーを好みます。天才と称される大島僚太選手のプレースタイルを紹介しています。

意外な対人守備の強さと賢い守備センス

大島僚太選手は攻撃センスが巧みなので印象は薄いですが守備面でも素晴らしいです。被カウンター時に縦を切るポジションとドリブルについていく対人守備能力があることでハリルホジッチ監督は大島僚太選手はボランチで柴崎岳選手はボランチ失格の烙印を押しています。全体を俯瞰する状況認知能力があるので攻守にポジショニングが良くスペース管理やカウンターの芽を摘むプレスに優れています。体格の割に身体を入れるプレーが上手くスピードもあり対人守備も悪くないですね。

止めて蹴るのスペシャリスト

大島僚太選手は高卒1年目から技術に特化した指導で有名な風間八宏監督のもとで才能を磨いていて止めて蹴る精度とスピードが速いです。ボールを止める直前に少し身体を浮かせることで身体の力を抜き、ボールはピタリと止まります。半身でボールを受けて次のプレーに移行しながらボールを受けるため止めてから蹴るまでの動作が繋がっていて狭いスペースで囲まれるまで時間が無い状況でもあったりパスを捌いてしまいます。大島僚太選手からボールを奪うのは至難の業です。

ゲームメイク能力とラストパスのセンスは非凡

大島僚太選手は横幅を大きく取り広く展開しながら攻撃する現在の川崎フロンターレの中で中央から崩すことができる希少な選手です。三苫薫選手、家長昭博選手をケアしようとサイドでの守備を強化すると大島僚太選手が中央を最短距離でラストパスを通していきます。ボールを動かしながらして守備の穴を見つけそのスペースに飛び出したり、立体的にディフェンスラインの裏を取る浮き球を出すセンスは中村憲剛選手が引退したチーム内で群を抜いていて、現在最強の川崎フロンターレでも相手の守備が機能して攻撃に行き詰ったときは大島僚太選手の才能が問題を解決するケースが多いです。

肉離れの多さ

大島僚太選手といえば肉離れが多いことで有名です。ハリルホジッチ監督は大島僚太選手の肉離れが多い理由にふくらはぎの筋肉が小さいことを挙げていて、補強トレーニングが必要であることを説明しており、西野監督に交代してからも大島僚太選手には特別メニューを課して怪我の防止に努めていましたが結局は怪我でロシアワールドカップは出場できませんでした。浦和レッズの阿部勇樹選手も若手時代は肉離れが多い選手でしたが中堅~ベテランになるにしたがって克服したので大島僚太選手もこれから期待したいです。

大島僚太の今後について

川崎フロンターレの10番大島僚太の今後に迫る。

川崎フロンターレについて

大島僚太選手は川崎フロンターレで中村憲剛宇選手のように入団から引退までを一つのクラブで過ごすワンクラブマンになって欲しいとクラブは考えているようですが、現在の鬼木監督のチームの強化の方向を見る限り技術とポゼッションを中心にしたサッカーから、フィジカルと切り替えスピードを強みにしたサッカーに徐々に変貌しつつあります。現在の川崎フロンターレの強さは2種類のサッカーをメンバーやコンディションで使い分けられるところにありますが、フィジカル中心の高速サッカーに完全に軸を持って言った時は大島僚太選手は川崎フロンターレで居場所を失う可能性があります。今後の活躍は肉離れが多い問題の解消とクラブのスタイルによると思います。

日本代表への再招集は?

森保監督は日韓戦でビハインドの状況で大島僚太選手に攻撃のタクトを任せて流れを一気に引き寄せています。90分怪我の心配がなく使えるならモノが違う選手ととらえているでしょう。ただ、あまりにも怪我が多すぎてチームの中心に据えるのはリスキーだともいえます。類まれな戦術眼とゲームメイクでゲームを一変させることができるジョーカー的存在と柴崎岳選手が調子が悪い場合の代役のような役割を再招集された場合は与えられるでしょう。