FC東京の速すぎる男・永井謙佑の経歴・プレースタイルを徹底解剖

FC東京で活躍するJリーグを代表する快速フォワード永井謙佑選手について紹介します。永井謙佑は福岡大学時代に岡田武史監督に才能を見込まれA代表入りし、その後、ロンドンオリンピックで4位躍進に大きく貢献した姿は多くのサッカーファンが覚えているでしょう。森保JAPANでも活躍が期待され31歳のベテランの域に入っても全くスピードが落ちない驚異の身体能力に迫ります。肩の怪我も回復してきてコンディションを上げています。そんな永井謙佑選手のプレースタイル・経歴や現在地をまとめていきます。ワールドカップにはこれまで縁がないですが、今後は期待できます。

永井謙佑のプロフィール

 

生年月日 1989年3月5日
国籍 日本
出身 広島県福山市
身長 178㎝
体重 81㎏
利き足
ポジション FW
背番号 11
タイトル AFC U-19選手権得点王 (2008年)
ユニバーシアード得点王 (2009年)
アジア競技大会得点王 (2010年)
天皇杯全日本サッカー選手権大会得点王 (2014年)
九州大学サッカーリーグ 技能賞・連盟特別賞 (2010年)
Jリーグ・優秀選手賞(2019年)
Jリーグ・ベストイレブン(2019年)
SNSアカウント https://twitter.com/ne0305

永井謙佑の経歴

ブラジルに住んでた経験を持つ永井謙佑の幼少期から今に至るまで!

本場ブラジルを体感した生い立ち

父親の仕事の都合で3歳の頃から家族と共にブラジル・イパチンガに移住。兄の影響を受け、近所の道端にて裸足で現地の子供達とストリートサッカーをしており、ブラジルサッカーをルーツに持ちます。8歳の時に帰国。福岡県北九州市八幡西区の中学校を卒業後、九州国際大学付属高校に進学すると背が伸びて急に脚が速くなったと抜群の脚力と得点力が開花して九州では有名なフォワードに成長し福岡大学へ進学することになります。

才能を爆発させた福岡大学時代

2007年に福岡大学へ進学。トップスピードに至るまでの初速に強みを見出され1年時から背番号10を着け主力としてプレー。2009年の総理大臣杯では全4試合連続得点の計5得点を挙げ、福岡大学の大会初優勝に貢献。2010年の九州大学リーグではアシスト王を獲得。2010年AFCアジアカップ最終予選・イエメン戦に臨む日本代表に選出され大学生のA代表入りは18年ぶりでした。福岡大学時代4年間の通算では43試合28得点と記録づくめ。大学の卒業論文は「2010 FIFAワールドカップの得点傾向に対する一考察」で充実したサッカー漬けの日々を送ったことが想像できる卒論ですね。

期待に応えた名古屋グランパス入団

2011年、ストイコビッチ監督率いる名古屋グランパスに入団、途中出場も多かったルーキーイヤーで苦手なワントップにはシーズン19得点を決めたケネディ選手がいて先発は少なかったものの27試合3得点とまずまずの結果を残しチームも2位と好成績を出します。2年目にはチームの不調でシステム変更。2トップになる時期もあり永井謙佑選手は30試合10得点で大活躍し、ロンドンオリンピック出場を果たします。

失敗だったスタンダール・リエージュ移籍

ロンドンオリンピックでの活躍が評価されベルギー1部リーグの名門のスタンダール・リエージュへ移籍。契約期間は2017年6月までの4年半で移籍金は1億円でした。スタンダール・リエージュにはビッグクラブ移籍を目論むベルギーの若手有望株が揃い、現在チェルシーFCに所属するベルギー代表バチュアイ選手もポジションを争う一人でした。強力なライバルの存在とフィジカルコンタクトへの不慣れさから筋力トレーニングに励み、持ち味のスピードが失われ本来のプレースタイルを見失います。レギュラーに定着できないまま2012-13シーズンをわずか3試合出場0得点で終え、古巣名古屋から復帰オファーを受け帰国します。ベルギーの名門スタンダール・リエージュではなく、中位以下のチームから出場機会を増やし環境に適応したあとにステップアップすると欧州でのキャリアは違ったものになったかもしれません。

名古屋グランパス復帰で輝きを取り戻す

2013年8月、名古屋へ復帰するもベルギーで崩していたフィジカルは本調子には戻らず、復調したのは2014年後半戦。得点を量産し通年では自己最多の12得点を記録しています。2015年も西野朗監督のもとで、不慣れなウイングバックやサイドハーフでプレーした時期もあり、ポジションが定まらないなかで2年連続の二桁得点を達成。2016年、小倉新監督の下でチームは崩れ、永井謙佑選手のポジションもチームの戦術も一年間最適解が見つからないまま監督交代を経てもチームは浮上せずシーズン7得点でJ2降格。これを機にFC東京へ移籍することになります。

転機となったFC東京移籍

FC東京へ複数クラブから打診をうけたものの移籍。移籍して2年目に就任した長谷川健太監督の4-4-2システムのハイプレス、カウンター戦術がピタリと特徴にハマりレギュラーに定着。ストライカーとしてのプレースタイルを確立しています。FC東京では二桁得点はなく、得点数は多くないもののハードワークでチームに貢献して相方の外国人ストライカーに点を取らせる役割はチームに欠かせません。足が速いだけのフォワードという殻を破り、ハードワークの量と質を兼ね備えたフォワードへ成長しました。

日本代表での立ち位置は?

2010年6月開催のFIFAワールドカップ日本代表メンバー発表前の最後の公式戦であるセルビア戦に招集されるなど 現役大学生初のワールドカップ出場に期待を寄せられたが、本大会にはサポートメンバーとして帯同するに留まりワールドカップ出場はなりませんでした。2012年ロンドンオリンピックで3得点と活躍してA代表選出が期待されるもザッケローニ監督は選出せず。ザッケローニ監督はは、「もし(規定の23名ではなく)25名をワールドカップに招集できるなら永井のような選手を選んでいた」とコメントしています。

ヴァヒド・ハリルホジッチ新体制では就任初戦でA代表に選出されるも大迫勇也選手がフォワードに定着しワールドカップへの招集はありませんでした。

森保JAPANでは2016年怪我の鈴木武蔵の代役としてエルサルバドル代表戦で4年ぶりの代表戦出場を果たし、代表初ゴールを含む2得点の活躍で勝利に貢献しました。森保監督はスピードがあるフォワードを使う傾向があり、永井謙佑選手はカタールワールドカップへ向けて鈴木武蔵選手、浅野拓馬選手とスピードタイプのフォワード枠を争うことになるでしょう。過去のワールドカップより選出の可能性が高いと思います。

永井謙佑のプレースタイル・特徴

人並外れた動物的なスピード

永井謙佑選手のスピードは直線距離を走るタイムでは普通のスピードに優れた選手で同じようなタイムを出す選手はJリーグでたくさんいるでしょう。しかし、試合になると永井謙佑選手は目に見えて他の選手より速いです。理由は初速が速いのと、スピードに乗りながら方向転換したり急停止したりすることに優れているので鬼ごっこで圧倒的な強さを発揮するタイプのスピードを持っています。

繰り返す裏に抜ける動き

永井謙佑選手は裏に抜ける動きを繰り返すスタミナがあります。爆発的なスピードを誇る永井謙佑選手に裏に抜ける動きを繰り返されるとディフェンスラインは混乱します。オフサイドをとろうとラインを上げると2人目の飛び出しに対応できず、ラインを下げて対応すると中盤にスペースが生まれます。また、永井謙佑選手はカットアウトと呼ばれる中央からサイドへ流れる動きも多用しますが、センターバックがサイドへ釣りだされ中央で相方のフォワードにスペースを提供します。このように永井謙佑選手の裏への抜け出しはチームを機能させる効果がありますが、直接スルーパスを受けた時には自分のスピードが速すぎるのか、シュートを外してしまう場面が多く決定力は高いフォワードではありません。この課題さえ克服できると森保監督は放っておかないでしょう。

アグレッシブな守備が最大の攻撃?

永井謙佑選手は相手ディフェンスへのハードなプレッシングで有名で一人で二人分追うことができる監督にとっては有難い選手です。永井謙佑選手も味方のパスより相手のパスを奪ったほうが得点できると自虐的にコメントすることもあります。相手のバックパスはスルーパスというようなイメージでプレーしていますね。2019年日本代表ベネズエラ戦で前半全く相手の組織化されたビルドアップに成す術がなかった試合で後半に永井謙佑選手が投入されるとスピードと運動量で前線の守備を強引に機能させた試合は印象的でロンドンオリンピックを思い出すプレッシングでした。

永井謙佑の今後について

圧倒的な速さを持つ永井謙佑の今後について、解説する。

FC東京を離れるタイミング

永井謙佑選手は31歳となりスピードタイプの選手としてはキャリアの最盛期を迎えているでしょう。そして、長谷川健太監督のサッカーとの相性の良さを考えるとFC東京での永井謙佑選手は長谷川健太監督体制が終わると同時に立ち位置が大きく変わると思います。そこで、切り札的存在としてベテランになってもチームに残るか、カテゴリーを落として先発できるチームを目指すか判断が迫られるでしょう。引退後に指導者を目指すなら多くの監督の下でプレーしたほうが良いと思いますので、地元のアビスパ福岡など求められる場所に積極的に移籍する方が引退後を見据えると良い気がします。

日本代表について森保監督とは相性が良い

永井謙佑選手は2022年カタールワールドカップが年齢的に最後のチャンスとなります。森保監督は前線からのプレスを戦術的に仕込むことはサンフレッチェ広島時代から苦手で、前からプレスをかけるにも後方に引いてから陣地を回復するにもスピードのある選手を重宝するでしょう。サンフレッチェ広島で浅野拓磨選手が海外移籍してから、成績を落とし解任された経緯を見ても、これまでの代表選出の傾向を見ても前線で献身的にハードワーク出来るスピードを持つフォワードは一人確保しておきます。Jリーグで同タイプの選手といえば永井謙佑選手の名前が真っ先に上がるでしょうから、永井謙佑選手は森保監督の選択肢には十分入っていると思います。

しばらく移籍はなさそう

FC東京での永井謙佑選手の年俸は7000万円と推定されていて、国内トップクラスの年俸を受け取っているので不満はないでしょう。海外クラブも31歳のフォワードを獲得しにくるとは思えず、現状移籍話はありません。FC東京が2021年に4年目となる長谷川健太体制を変えるまでは移籍せずカタールワールドカップを目指すのではないでしょうか?