Jに帰ってきたエリート権田修一の経歴・プレースタイルを徹底解剖

2021年ポルトガルリーグ・ポルティモネンセから3シーズンぶりにJリーグ清水エスパルスに移籍して帰国を果たした、現状日本代表ゴールキーパー1番手の権田修一選手。育成年代から将来の日本代表のゴールマウスを守る逸材といわれ続けた権田修一選手ですが、ここまでの道のりは決して順調なものではありませんでした。本記事では、挫折を知るエリート・権田修一選手について解説していく。

権田修一のプロフィール

 

生年月日 1989年3月3日
国籍 日本
出身 東京都世田谷区
身長 187㎝
体重 83㎏
利き足
ポジション GK
背番号 清水エスパルス:37
日本代表:12
タイトル なし
SNSアカウント https://www.instagram.com/shuichi33g/?hl=ja

権田修一の経歴

スポーツ一家に生まれた権田修一の幼少期から今に至るまで!

エリート街道を歩んだプロ入り前

バスケットボール選手の両親を持つスポーツ一家で育ち、3、4歳のときにサッカーを始めると、小学校時はゴールキーパーとして川崎市選抜・神奈川県選抜に選ばれ、中学入学時には湘南ベルマーレ、川崎フロンターレ、FC東京から勧誘を受け、FC東京ユースを選択します。順調にFC東京U18に昇格して高校3年生にして2007年トップチームに昇格しています。U14から世代別日本代表に選ばれ続け、まさに最短距離でプロにたどり着いたエリート街道を歩んだ育成年代でした。

良いライバルと競争し続けたFC東京時代と海外移籍

2007年から2009年まで控えで活躍はありませんでしたが、塩田仁史選手の体調不良によって巡って来たチャンスをつかみ2009年以降FC東京のレギュラーゴールキーパーとして活躍します。権田修一選手が若かったことと塩田仁史選手がレギュラーポジションを奪われてからも献身的な姿勢を見せていたことで、この二人のポジション争いは2015年まで続き、塩田仁史選手の移籍に伴い背番号1を引き継ぎました。

2009年にA代表に招集されるも第2、第3キーパーの扱いが続き、2015年ハリルホジッチ監督がゴールキーパーを4人呼んで1人ベンチ外にすることで競争意識を高めそうとした際に権田修一選手が4人目として外されたことをきっかけに精神面で不安定さを見せるようになり、オーバートレーニング症候群を発症。これ以降ハリルホジッチ監督はゴールキーパー3人体制に戻しています。

この一件をチーム内で見ていた本田圭佑選手がオーナーを務めるオーストリアリーグのSVホルンにレンタル移籍。心機一転して海外で調子を取り戻し、キーパー指導のレベルが高いオーストリアで成長を遂げ、活躍。その後もヨーロッパでのプレーを希望して契約が残っていたFC東京と契約解消したもののプレー先は見つからず帰国を余儀なくされます。

苦渋の帰国を決断したサガン鳥栖時代

2018年シーズン、権田修一選手の代わりにサガン鳥栖から林彰洋選手を獲得していたFC東京ではなく、ゴールキーパーを探していたサガン鳥栖と契約することになりました。結果的に古巣のFC東京へ不義理な形の移籍となったことにサポーターへFC東京戦で土下座して泣きながら謝罪しています。チームは残留争いに巻き込まれるもののリーグ戦34試合にフル出場し、ゴールマウスを守りチームのJ1残留に貢献。チームメイトによる投票により、2018年のチームMVPに選出されました。

欧州再挑戦も不完全燃焼。ポルティモネンセ

2019年1月29日、ポルトガル1部のポルティモネンセSCへ移籍する事を発表。5月17日、最終節のSCブラガ戦で移籍後初出場を果たしたものの2年半でレギュラーポジションを奪うことはなく、出場機会は少ないまま再び帰国を選択します。通用しなかったわけではなく出場した試合では高い評価も得ていましたが、他にも良いゴールキーパーがたくさんいるのがヨーロッパで、活躍し続けるのは難しいですね。

再帰国で清水エスパルスの守護神へ

2021シーズンより清水エスパルスに期限付き移籍で加入。開幕戦でスタメンを勝ち取り、鹿島アントラーズ戦でいきなりファインセーブを連発してチームを勝利に導くなど日本代表キーパーとして貫禄のあるプレーを見せています。権田修一選手はJリーグでは活躍できることは分かっていて欧州でさらに成長を遂げたいのでしょうが、ヨーロッパでの日本人ゴールキーパーの評価は低く言葉の壁もあるので、難しいのが現実です。

清水エスパルスでは問題なく活躍してくれるでしょう。

控え扱いでも腐らないー日本代表

2009年に日本代表に初招集され、2012年にロンドンオリンピックで活躍すると日本代表に定着。しかし、川島永嗣選手の壁は厚く常にセカンド、サードゴールキーパーの扱いでした。森保監督が就任してから2019年アジアカップで守護神として活躍して2位に導いています。31歳でゴールキーパーとしてはこれから最盛期を迎えるため長く控えキーパーとしてチームを支えてきた姿勢が実るといいですね。

権田修一のプレースタイル・特徴

日本代表選出経験、海外経験もある権田修一のプレースタイルに迫る。

並外れたシュートストップ能力

Jリーグのゴールキーパーセーブ率毎年のように上位にランクインする権田修一選手はシュートストップに優れています。反射神経、ポジショニング、跳躍力に優れゴールに入ったと思うようなボールでもギリギリではじき出すファインセーブが魅力的です。シュートを弾くコースもよく距離も出るのでこぼれ球を押し込まれるシーンも少ないです。

経験値の高さからくる安定感

権田修一選手は若くしてFC東京で多くの出場機会を得て育成年代から日本代表としてプレー。A代表に招集された経験も豊富でいつでも準備ができている印象があります。オーバートレーニング症候群を乗り越えた経験や海外移籍を経て精神的にも頼もしさが増してきている印象を受けます。また、関係者が権田修一選手を悪く言うことはなく控えでも姿勢が素晴らしい模範的な選手なのでチームにいると安心でしょう。

ビルドアップに難あり

権田修一選手に欠点をあえて挙げるとビルドアップ能力に課題を抱えている点です。ゴールキーパーからビルドアップに参加するチームが増えてきている現代サッカーのトレンドに必要なスキルは持ち合わせておらず、日本代表の森保監督もゴールキーパーからボールを繋ぐことでゲームをコントロールしたい意向があるので、この点では課題があるといえますが、戦術次第ですし安全にロングボールを選択することも決して悪いことではありません。

権田修一の今後について

清水エスパルスにレンタル移籍している権田修一の今後とは、どのようなものか。

清水エスパルスへ完全移籍か?

清水エスパルスではポルティモネンセからレンタル移籍での加入であり、本人はまたチャンスがあれば欧州でプレーしたいと考えているでしょう。ロティーナ監督は堅守で有名ですしシュートストップが武器の権田修一選手のプレースタイルは戦術とも合っていますから、問題なくチームにフィットするでしょう。一方で欧州リーグは経済的に悪い状況なので、日本人ゴールキーパーを獲得する動機は薄れていますので完全移籍で清水エスパルスで長くプレーすることが濃厚です。

日本代表でレギュラーポジションを掴むには?

日本代表では権田修一選手の序列は現在1番手といっていいかもしれません。ただし、監督がキーパーからのビルドアップを求めるときはシュミット・ダニエル選手を起用しますし、欧州リーグで活躍中のベテラン川島永嗣選手は起用しなくても実力は十分承知なので権田修一選手が起用されているとも考えられます。

プレースタイルが近いのは川島永嗣選手で、違う武器を持っているのがシュミットダニエル選手で二人との競争に勝つことが出来ると日本代表ゴールキーパーとしてレギュラーポジションを与えられるでしょう。清水エスパルスのロティーナ監督は自陣でのビルドアップの指導には定評があるので、清水エスパルスで成長しつつJリーグで目立った活躍をすることが代表レギュラーへの道です。

移籍情報はなく、清水エスパルスと長期契約が既定路線?

権田修一選手のポルティモネンセに発生するレンタル料は1年で1億円で1年以内に買い取りオプションを行使する場合には追加で200万ユーロ(約2億5400万円)を支払う契約と報じられています。清水エスパルスは経営的に成長中で資金力があるので買い取りオプションを行使すると思います。