【次世代のスピードスター】田川亨介のプレースタイルを徹底解剖

田川亨介はJリーグ屈指のスピードを誇り、U-16日本代表に選ばれたのを皮切りに、常に世代別日本代表に名を連ねる実力者だ。サガン鳥栖を経てFC東京に所属しており、今季は自身初のナビスコカップ優勝も経験している。今年で22歳を迎え田川亨介は、プロ入り後5シーンズ目を迎える事となった。この記事では、彼のプレースタイルのみならず、バックグラウンドにも少し、触れて行こうと思う。田川亨介を知っている人、知らない人も、まずはこの記事で、おさらいしてみてはいかがでしょうか。

田川亨介のプロフィール

 

生年月日 1999年2月11日
国籍 日本
出身 長崎県諫早市
身長 182㎝
体重 72㎏
利き足
ポジション FW
背番号 FC東京:27
日本代表:11
タイトル サガン鳥栖:高円宮杯 JFA  U-18サッカープリンスリーグリーグ九州優勝
FC東京:2020Jリーグルヴァンカップ優勝

田川亨介の経歴

田川亨介選手は、近年、下部組織の活躍が目立つサガン鳥栖アカデミー出身です。今でこそ、サガン鳥栖のユースの活躍を知る人も多くなってきましたが、実はその快進撃は田川亨介選手在籍時からが、始まりと言えます。では、彼がどんなサッカー人生を歩んできたのか。彼の幼少期から簡単に振り返ってみましょう。

サッカーが盛んな街で育った幼少期

田川亨介選手の出身は長崎県諫早市高来町という小さな町で生まれ育ちました。

高校サッカーの強豪校として知られる国見高校は、干拓湾道路を隔て目の鼻の先にあります。

中学時代は、地元高来町のクラブチーム「アルディートFC」に所属しており、当時から諫早市の代表として、県大会や九州大会で活躍しており、中学卒業後は、恩師の助言により当時J1に所属していたサガン鳥栖のU-18入団テストを受け、見事入団入りを決めている。

サッカーに専念する為、親元を離れサガン鳥栖のユース寮に入り、佐賀県立高志館高等学校へ入学ており、学業後はクラブの練習場へ通う、ハードな毎日を過ごしていたようです。

サガン鳥栖ユースの黄金時代を築き上げる

冒頭でも、お話しした通りサガン鳥栖は選手の育成に、非常に力を入れているチームだ。

次世代の選手育成の為、2014年4月練習拠点の完成に始まり、12月にはユース専用の選手寮も整備されている。

ユース専用の寮生として一期生に当たるのが田川亨介選手であり、石川啓人(現・レノファ山口)なども同期にあたる。

2016年までは、県リーグ所属だったが、2017年にはプリンスリーグ九州へ昇格しており、参入決勝戦で2得点を挙げる活躍を見せ、上位カテゴリーへ躍進するなど大きな原動力となった。

2016年には二種登録で出場は無かったが、2017年にはサガン鳥栖トップチームに昇格。

これは、サガン鳥栖としても7年ぶりのユースからのトップ昇格であり、育成の結果が徐々に身を結んでる事を表しており、その後の、サガン鳥栖ユースの活躍は、説明するまでもないだろう。

その後、田川選手はユース時代背負っていた17番から、27番へと変更し2018年より、サガン鳥栖の一員としてJ1リーグを戦う事となった。

サガン鳥栖時代のプレー集

証明してみせた高い潜在能力

フィカデンティ体制2年目を迎えるサガン鳥栖において、前線にはチョ・ドンゴン、イバルボ、豊田と実力者がいる中で、意外にも早く出番が回ってくる事となった。

2017年3月5日に行われた2節アウェイ川崎フロンターレ戦で、後半途中より出場しリーグ戦プロデビューを果たす。

途中出場ながらも、徐々に出場機会を増やしていき、迎えた4月8日ホーム新潟戦でプロ初ゴールを決め、クラブの最年少記録を18歳1ヶ月28日に更新している。

その後、27節の浦和戦でもプロ入り初となる2得点を記録しており、終わってみればカップ戦を含む30試合に出場し6得点(2得点はルヴァン)という、ルーキーイヤーとしては上々のスタートを切った。

活躍が期待された2年目だったが、金崎、フェルナンド・トーレスなどの加入もあり、出場機会が減少していく事となり、2018シーズンは23試合出場の2得点と、昨季の活躍を見れば物足りなさが残るシーズンだった。

夏にイングランドプレミアリーグのレスターが興味を示すなど、海外への移籍が噂されたが、2019年1月9日、FC東京への移籍が発表された。

殻を破れないもどかしい日々が続いた新天地

幸先よく開幕の川崎戦で、新天地デビューを飾ったものの、この年はU-20杯での出場の為、代表合宿などシーズン序盤は代表とクラブを行き来しており、戦術の適応に時間を費やせなかった。

また、W杯グループステージで、右ハムストリングのケガにより、負傷離脱してしまいシーズン前半戦を棒に振る形となった。

ケガ明け後の、9月8日のルヴァンカップのガンバ大阪戦で待望のチーム初ゴールを記録する。

その後、9月14日の26節鹿島戦でリーグ戦復帰を果たすと、11月30日の33節浦和レッズ戦でFC東京でのリーグ戦初ゴールを決めるが、これはサガン鳥栖所属時の18シーズン5節名古屋戦以来となる、実に500日ぶりのJ1の舞台でのゴールでもあった。

結局このシーズンはJ3と合わせて17試合671分(424分はJ3)の出場時間となり、これはプロ入り後、最少の出場時間だった。

2020シーズンに入り、戦術にも柔軟な適応を見せ、21出場の2得点3アシストを記録している。

9試合の途中出場があり、その内6試合はチームが劣勢時での投入が多く、チームの悪い流れを変えるジョーカー的な起用が目立っていた。

11月8日には、上海申花戦でACL初出場を果たし、ルヴァンカップ決勝ではメンバー入りはならなかったものの、FC東京はルヴァンカップ優勝を果たし、7年ぶりのタイトルを獲得している。

2021シーズンもFC東京の一員として、契約更新した田川だが「危機感を持ってます」。

そう語るように、在籍3年目を迎える今年を、勝負の年だと位置づけている。

クラブには、田川と同じくスピードが売りの永井を始め、ブラジル人トリオが最前線に名を連ねている。

まずは、鳥栖時代に挙げたキャリアハイの4得点を上回るべく、今季は自身の序列を少しでもあげておきたい所だ。

FC東京でのプレー集

田川亨介の輝かしい代表キャリア

田川選手は、高校時代より各年代の日本代表に必ずと言っていいほど招集されるほどの常連です。

18歳と20歳の時にU-20W杯に出場するなど、期待値の高さが伺えます。

2017年のU-20杯時は、久保建英選手の飛び級での招集が大いにクロースアップされましたが、実は田川選手も飛び級で招集されたのを知らない人も多いかもしれません。

2020年には、念願のA代表にも招集され、E-1 東アジア選手権2戦目の香港戦で、代表初ゴールを記録します。

99年生まれの為、年齢的なハードルが無い事から、東京五輪本大会のメンバー入りがまずは、当分の目標となるだろう。

ただ、今年は2022のカタールW杯出場権を勝ち取る為の最終予選も始まる為、W杯メンバー入りの為にはクラブのみならず、五輪代表でもアピールしたいところだ。

2015年 U-16日本代表
U-17日本代表
2016年 U-17日本代表
U-19日本代表
2017年 U-18日本代表
U-19日本代表 AFC U-19アジア選手権予選 2得点
U-20日本代表 FIFA U-20W杯(韓国大会)
AFC  U-23アジア選手権予選
2018年 U-19日本代表 AFC U-19アジア選手権予選(インドネシア大会)1得点
U-21日本代表
U-23日本代表
2019年 U-20日本代表 FIFA U-20W杯(ポーランド大会)1得点
U-22日本代表 AFC U-23 アジア選手権予選
2020年 A代表 東アジアE-1選手権 1得点

日本代表でのプレー集

田川亨介のプレースタイル・特徴

J屈指のスピードスター

田川選手は、50m6秒という圧倒的なスピードを活かした背後への抜け出しを得意とし、なおかつドリブルで打開できる個人技を合わせ持つゴールハンターだ。

身長180㎝と、日本人としては恵まれた体格で、フィジカルを活かしたポストプレーにも定評があり、高さ、速さ、強さを兼ね備えた万能タイプの選手とも言えるでしょう。

しかしながら、エアバトルをたまに見かけますが、そこまで得意としておらず、どちらかと言えば、長い距離を走りながらスペースで受ける方が上手な印象を受けます。

例えるなら、チェルシーのティモ・ヴェルナーやレスターのジェイミー・バーディーのようなタイプでしょうか。

攻撃のオプションとして「戦術・田川」はおおいにアリ

利き足の左足が注目されがちな、田川選手ですが実は右足でのゴールも、多くあげています。

両足遜色なく精度の高いキックを持ち、シュートまでの動作が極めて早く、ストライカーとしての素質は十分あるでしょう。

現在の日本代表には、大迫選手という絶対的な選手がいますが、プレースタイルが違う田川選手なら、攻撃のオプションとして、戦術に厚みが増す事も考えられます。

また、味方を活かすのが上手い南野選手や、今や海外屈指のパサーに成長した鎌田選手など、田川選手の特徴を活かせる選手も揃っていることから、スピードのみで戦況を打開できる田川選手は、現在日本代表で、一番求められてるものを持っている選手ではないでしょうか。

どちらにせよ、まだ22歳と若く、これからの成長次第では、海外移籍なども考えられます。

ポテンシャルは間違いなくピカイチであり、次世代の日本代表期待の一人なのは、間違い無いでしょう。

田川亨介の今後について

2021年3月現在では、田川選手の移籍の噂はありません。

しかし同世代にあたる、鈴木冬一、齋藤美月、斉藤光毅など、海外リーグに挑戦の場を移しており、同世代の活躍に触発され田川選手の海外移籍も、十分あり得るでしょう。

実際に、レスターのみならずヨーロッパの数クラブから打診もあったが、U-20.22代表での日程面を考慮して、白紙になった経緯あり、タイミングさえ合えば、移籍が実現していた可能性もあった訳です。

最近では、ヨーロッパのシーズンに合わせて、Jリーグのシーズン半ばでの移籍も多く見受けられますので、活躍次第では、今シーズンの移籍もあるかもしれませんね。