サンフレッチェ広島次世代GK大迫敬介の経歴・プレースタイルを解説

2019年シーズン、若手ゴールキーパー不在と嘆かれていた日本サッカー界に彗星のごとく現れサンフレッチェ広島の守護神のポジションを掴んだ大迫敬介選手はその年にA代表選出され、同世代の若手ゴールキーパーに大きな刺激を与えました。身長、身体能力、精神的安定感、ポジショニング、ゴールキーパースキル、フィード、ビルドアップ能力などゴールキーパーに求められる能力が総合的に高くオーソドックスなタイプのゴールキーパーで、10代で完成度の高いキーパーが出現したことは日本サッカー界のゴールキーパーの育成力の賜物。2020年シーズンは過去に例を見ないほどJリーグで若手ゴールキーパーが台頭した年ですが、この世代の口火を切ったのは大迫敬介選手です。失点が少ないサンフレッチェ広島のゴールキーパーでファンタジーでも狙い目の選手を徹底解説していく。

大迫敬介のプロフィール

 

生年月日 1999年7月28日
国籍 日本
出身 鹿児島県出水市
身長 187㎝
体重 86㎏
利き足
ポジション GK
背番号 38
タイトル 高円宮杯U-18サッカーリーグ・チャンピオンシップ MIP(2016年)
SNSアカウント https://www.instagram.com/keisuke.osako/?hl=ja
https://twitter.com/keisuke_0728

大迫敬介の経歴

経歴というには、まだまだ若い大迫敬介の幼少期から今に至るまで!

地元、鹿児島のスーパーゴールキーパー

中学時代までを鹿児島県で過ごし江内サッカースポーツ少年団に所属。中学では地元クラブのフェリシドFCに背理、 中学3年生の時には、サッカーU-16(16歳以下)日本代表として国際大会に初めて出場。サッカーで全国的に有名ではないクラブに所属しながら代表に選ばれているので、地元のサッカー関係者からの評価は相当高かったと推測できます。

親元を離れサンフレッチェ広島へ

中学卒業後に家族の元を離れて、寮生活でサッカーに専念できる名門サンフレッチェ広島ユースに加入しました。高校2年次には守護神として高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグWESTの優勝に貢献し、チャンピオンシップでは青森山田高校に敗れたもののMIPを獲得。2017年3月、サンフレッチェ広島とプロ契約。広島ユース時代に監督として指導に携わった沢田謙太郎からは「アイツの一番いいところは、どんなときも下を向かずやれる」。ゴールキーパーコーチの澤村公康からは「敬介の一番の強みは常に平常心でいられる」と評価されています。

2019年に林卓人選手の怪我をきっかけにレギュラーポジションを獲得すると失点が少ないチームを牽引して、大きな話題を呼びました。そのまま2019年はレギュラーとして活躍。一方で2020年にはベテランの林卓人選手にポジションを奪い返されています。2021シーズンはどちらがポジション争いを制するのか注目されます。

一瞬だった日本代表

2019年5月23日、キリンチャレンジカップの日本代表メンバーに初選出。その翌日に発表されたコパ・アメリカに臨む東京五輪世代中心で構成された日本代表にも選出されました。6月18日、コパ・アメリカ初戦のチリ戦で代表デビューを果たしたものの4失点。その後は川島永嗣選手がゴールマウスを守りました。その後年末にはEAFF E-1サッカー選手権に選出されています。

2019年までは大迫敬介選手は東京オリンピック世代では、飛び抜けた実績を持っていましたが、2020年にサンフレッチェ広島でポジションを失い、他の選手がレギュラーポジションを続々と奪っていて、安泰な立場ではなく、サンフレッチェ広島でポジションを奪い返さなければ、東京オリンピック日本代表選出は難しいでしょう。

大迫敬介のプレースタイル・特徴

ハイブリッドなゴールキーパー大迫敬介の特徴に迫る。

絶妙のポジショニングからのシュートストップ

大迫敬介選手はシュートセーブがストロングポイントですが、シュートストップ能力に欠かせないのは準備。大迫敬介選手は状況の変化に合わせてシュートコースを予測して常にステップを踏みなおしているので、1歩の届くリーチが長くなりシュートへの反応も予測ができているので早くなります。重心を低く構えることで高く飛ぶためのバネを残しているのも特徴です。川口能活選手に近い構えで、相手のドリブルが長くなったら少しでもシュートコースを縮めるために前に出るところも共通点です。川口能活選手は身長180Cとゴールキーパーとしては小柄だったことが、このプレースタイルに繋がったといわれていますが、大迫敬介選手は身長は187㎝と十分な体格があるので、さらにシュートの壁になる面積は広くなります。東京オリンピック日本代表のゴールキーパーコーチに川口能活氏が就任しているので、似たプレースタイルの日本のレジェンドから多くを学んでほしいですね。また、ディフェンダーを声で動かして壁を作るコーチングも若手とは思えないぐらい冷静で自信を持っているという評価です。シュートを弾くコースも計算されていて、よく訓練されたゴールキーパーだと感じます。

安定感のある足元の技術

大迫敬介選手は、ゴールキーパーがビルドアップに関わることが当たり前になった時代にプレースタイルを育成年代で構築しているので、足下の技術が総合的に高く、攻撃に切り替わった際のフィードも武器です。ビルドアップで無理に繋ぐ癖も無く、必要な時はセーフティにクリアする判断も的確でビルドアップ能力が高いですが、足下の技術に過信することなくミスも少ない安定感が魅力です。ロングキックもグラウンダーのパスも質が高いです。もっとも得意なのはパントキックからカウンターにつなげるプレーでしょう。

攻撃的なハイボール処理

大迫敬介選手はセンタリングが蹴られる前にペナルティーエリア内の状況とキッカーの身体の向きや視線からボールの行方を予測してスタートを切るので、ハイボールに対する守備範囲が広く、早くスタートを切ってキャッチすることで、カウンターアタックにつなげるプレーも武器になっています。さらに、今後欧州トップレベルへステップアップするためには、クロスの質が高い選手や前に出てくることを予測してシュートに切り替えてくるようなレベルの選手と対峙する経験を積むことが重要でしょう。また、キャッチに出たもののはじき返されるフィジカルを持った相手と対峙したときにどう対応するのかも大事ですね。

大迫敬介の今後について

若手GKとして日本を背負うゴールキーパー大迫敬介となることはできるのか。

サンフレッチェ広島の守護神へ?

サンフレッチェ広島は2024年に新スタジアムがオープンする予定でそのタイミングから逆算して現在チーム作りしているはずで、大迫敬介選手は成長してサンフレッチェ広島の絶対的な守護神に君臨していて欲しいというのがフロントの願いでしょう。しかし、ベテランの林卓人選手の次点に甘んじている現状は2年目のジンクスだと思われます。2年目は癖をスカウティングされて対策を立てられて新人が調子を落とすことが多いですが、課題に向き合って一つ一つ解決していくと38歳の林卓人選手から時間の問題でサンフレッチェ広島のレギュラーポジションを奪うでしょう。

ゴールキーパー豊作の時代で日本代表に定着に向けて

現在、日本代表でもっとも川島永嗣選手のパフォーマンスが良く、東京オリンピック世代にゴールキーパーのタレントが鹿島アントラーズの沖悠哉選手、FC東京の波多野豪選手、ベンフィカの小久保玲央ブライアン選手、湘南ベルマーレの谷晃生選手、横浜Fマリノスのオビ・パウエル・オビンナ選手などゴロゴロいることから、川島永嗣選手から東京オリンピック世代へ一つ世代を飛ばしてバトンタッチすることもあり得ます。大迫敬介選手はA代表デビュー戦のチリ代表戦で4失点しあり、U22日本代表でのコロンビア戦では強いミドルシュートを弾き損ねてミスから失点しています。これらのことから日本代表に定着するには国際試合での経験値が足りていないと感じます。すでに欧州でプレーしている同世代のライバルもいるので、大迫敬介選手も川島永嗣選手のように欧州でさらにレベルアップして日本代表で活躍して欲しいです。

欧州スカウトから目を付けられるためには東京オリンピックでの活躍が必要だと思います。

サンフレッチェ広島の守護神か海外移籍か

大迫敬介選手はポジションを争う林卓人選手がベテランで腰痛持ちなので、時間の問題でサンフレッチェ広島フロントは大迫敬介選手にファーストキーパーの大役を任せるでしょう。大迫敬介選手は海外移籍へのこだわりを強く口にしていませんし、サッカーの試合を見るのは海外の試合ではなくJリーグだそうですから欧州移籍への思いは強くなさそうです。2021年1500万円でサンフレッチェ広島と契約更新していて、年齢的にはセカンドゴールキーパーに対して、かなり高い金額であることから長期契約でしょう。この契約を見るとサンフレッチェ広島の正ゴールキーパーとして新スタジアムのゴールマウスを守ることが現在のところフロントと大迫敬介選手の描く将来図なのかなと思います。