【徹底解剖】チャナティップのプレースタイル

今回はタイのメッシ、タイの英雄こと北海道コンサドーレ札幌のチャナティップ選手について紹介します。北海道コンサドーレ札幌のサポーターである私は来日したときからのファンで日本での成功を確信していました。初めて練習でチャナティップ選手を生で見た時技術的には当時のチームメイト小野伸二選手と比較しても遜色のないレベルでそのワールドクラスの技術に驚愕しました。この選手が活躍できないなら技術以外の問題だと思っていましたが、運動量も豊富でタイ出身でヨーロッパから来た選手が苦労する高温多湿の気候にも強い。なんといっても真面目で積極的な性格で日本のサッカーにも文化にもすぐに適応しました。今ではタイだけでなく北海道のスター選手でタイと日本の懸け橋となり、サッカー以外の部分での価値が非常に大きくタイでの北海道人気、Jリーグ人気にもっとも貢献している選手です。

チャナティップ経歴

チャナティップ選手は2017年に来日し 北海道コンサドーレ札幌に加入しました。北海道の観光業界をスポンサーに持つクラブがタイのメッシやタイの英雄と呼ばれ、タイ代表の中心選手で東南アジアのスター選手を欲しがっていたためマーケティング的な補強と当初は見られていましたがみるみるうちにレギュラーポジションを掴み2018年Jリーグベストイレブンに選出されました。
身長158cmのベストイレブン選出は歴代最小となっています。
コミュニケーション能力が高いのもチャナティップ選手の特徴で北海道コンサドーレ札幌では、チームの域を超えた人気者となっていて地元メディアにも大人気でコマーシャルにも出演しています。このように環境適応能力が高いこと が日本で大活躍できた要因といえるでしょう!

プレースタイル

チャナティップ選手のポジションはトップ下が最も得意ですがシャドーや インサイドハーフ、サイドハーフ、フォワードをこなす器用さがあります。
プレースタイルの特徴は両足を器用に使ったドリブルで小柄な体格ながらボールをうまく隠して細かく動かしながら相手を抜き去るドリブルをすることができるので、ボールを奪われません。 チャナティップ選手はトラップの技術に関しても特別なものがあり、狭いスペースでも両足でターンすることができて前を簡単にむきます。北海道コンサドーレ札幌のチームメイトはチャナティップ選手に対してのパススピードは1ランク上げていて、狭いスペースで強いパスを受ける能力に関しては Jリーグでもトップレベルでトラップ、ドリブルの技術に関して言えば世界でもトップレベルのものがあると思います。
狭いスペースでスピードのあるパスを受けることで相手の守備陣は誰がマークするのか錯乱し守備網のズレやスペースを作り出すことができます。
チャナティップ選手の技術水準の高さは幼少期にサッカー指導者であったお父さんが基礎練習を何度も行い両足を使ったドリブル練習を繰り返していたため培われたそうです。
Jリーグの中で技術的にトップレベルの水準にあるチャナティップ選手がヨーロッパのクラブから声がかからない理由としては、ヨーロッパの中堅~下位クラブはカウンターを受けるリスクがある攻撃をそもそもしたくない守備的なチームが多く小柄で中央でのドリブル突破や狭いスペースでボールを受けるチャナティップ選手のプレースタイルそのものが諸刃の剣としてみなされ 練習では最も上手い選手でも試合で使う勇気はないという判断になるからだと思います。決してチャナティップ選手のレベルが低いから ヨーロッパから声がかからないというわけではなく、むしろヨーロッパの中堅~下位のクラブにとって使いこなせるチームが少ないからなのではないかと個人的に思っています。
チャナティップ選手はボールを持った時だけ凄い選手ではなく守備面での貢献度も高く運動量も豊富で自己犠牲心も素晴らしい 選手で視野も広くパスセンスにも優れておりスルーパスで何度もチャンスを演出します。
チャナティップ選手に唯一足りないものあげるとすると、得点力です。ボールを受ける能力とドリブルで運ぶ能力、パスセンスに関しては超一流ですが、シュート能力に関しては特別なものはありません。そのためタイ時代も Jリーグに移籍してからもシーズンで二桁得点を挙げた年はなく、過小評価されている理由の一つとなっています。

スタッツ分析

チャナティップ選手のスタッツについて2020年 J1の11月12日までのデータから分析していきます。2020年シーズン現在、アシスト数は5回でリーグ10位です。
1試合平均チャンスクリエイト数は2回でリーグ18位となっています。
今季の得点はわずか1点で得点よりもチャンスメイクでチームに貢献する選手であることがスタッツからわかります。

さいごに

チャナティップ選手はヨーロッパでプレーすることが目標で移籍先のチームとの相性が合えば活躍できる特別な才能を持っているので、東南アジアサッカー界のために欧州移籍が実現して欲しいですが、Jリーグとしては東南アジア市場に放映権を売るためにチャナティップ選手以上のスター選手はいないのでこのままJリーグで活躍して欲しいという思いもあります。とくに日本のサッカーファンは技術に優れた選手が大好きなのでチャナティップ選手はJリーグに適した選手といえますから、獲得した北海道コンサドーレ札幌の先見の明は素晴らしかったですね。欧州移籍をするには年齢的に残された時間は少なく、このまま北海道のアイドルとして活躍するか新たなチャレンジに踏み出すことができるかの分岐点にいるといえます。2020年コロナ渦で観光がストップしてクラブの経営状況が悪化したタイミングは欧州移籍のラストチャンスで北海道コンサドーレ札幌も経営難なので納得のいくオファーがあれば放出するでしょう。